現代は男女平等と謳っていますが、実際に平等なのでしょうか? 世界第一の経済大国のアメリカでは? NYC消費者行政局(NYC’s Department of Consumer Affairs)によると、NYCで女性が生活していくには、男性よりもお金がかかると発表しています。
男性用と女性用の価格比較
男性用と女性用の品物の価格を比較したもの。
13%以上高い パーソナルケア(ボディケア、ヘアケアなど身だしなみ用品)
8%以上高い 洋服
8%以上高い ホームヘルスケア(家庭医薬品)
7%以上高い おもちゃやアクセサリー
4%以上高い 子ども服
女性向けシャンプーは、男性向けに比べて、48%も割高だそうです。平均すると、女性向け製品は、7%割高。その価格差を生涯に積算すると、数千ドルにもなるとか。7%には、化粧品やマニキュアなどのネイルケア、生理用品など女性特有の必需品は含まれていないので、さらにプラスされるものがあります。
男女間の賃金格差は
では、賃金は男性と女性はイコールなのでしょうか?
アメリカでは、バスドライバーや地下鉄の運転手、シェフなど男性の分野に女性が進出していますが、女性は男性の賃金の79%程度と賃金格差があります。
日本はどうなのでしょう?
厚生労働省によると、労働者全体を平均して見た時の男女間賃金格差は依然として存在しており(平成25年において一般労働者の女性が男性の71.3%)、その格差は依然として大きい状況です。
※ 一般労働者とは、常用労働者のうち短時間労働者以外の者を指します。
いまだアメリカは△20%、日本では△30%という男女間の賃金格差が生じているわけですね。なんだかガッカリしますね。
女性の平均賃金は男性の10年前の水準
The Global Gender Gap Report 2015によると、10年前と比較して、働く女性は全世界で2.5億人近くも増加しています。働く女性が増加している中で、格差の縮小は滞っており、現在の女性の平均賃金は2006年の男性のレベル。男性の平均は1万3500ポンド(約240万円)に対して、女性の賃金の世界平均は7300ポンド(約130万円)。
賃金の格差解消は118年後
The Global Gender Gap Report 2015によると、指導的な立場にある女性が男性を上回っているのはフィリピン、フィジー、コロンビアの3か国のみ。アメリカでさえ、2015年現在女性大統領は過去に存在していません。ヒラリー・クリントン氏が初の女性大統領になるか期待のかかるところです。
賃金格差の解消は118年後(涙)だそう。テクノロジーの目覚しい進化に対して、こちらはなんともスローペース。この記事を読んでいるあなたが、現役のうちは解消されないという悲しい現実がありますね。
世界の中で、自分の国の男女平等のランクはこちらで確認できます。
[Here’s how much more it costs to be a woman than a man in NYC]
[From Cradle to Cane: The Cost of Being a Female Consumer]
[The Global Gender Gap Report 2015]
[男女間の賃金格差解消に向けて]
[男女の賃金格差解消は118年後=世界経済フォーラム]