世界には様々な絶景が存在しますが、その美しさは時に真珠に例えられます。世界の真珠と称えられる7つの絶景を選んでみました。
アドリア海の真珠、ドブロブニク(クロアチア)
紺碧のアドリア海に面した小さな国、クロアチア。そこに「アドリア海の真珠」「地上の楽園」など、様々な言葉で賞賛されるドブロブニクという町が存在します。
青く輝くアドリア海と堅固な城壁に周囲をぐるっと囲まれたドブロブニク旧市街。中世の面影が濃く残るこの街では、賑やかなメインストリートを離れ、ひっそりとした石畳の路地裏を歩けば、何百年も昔にタイムスリップしたかのような錯覚に一瞬捉われます。
世界中の人々が憧れるドブロブニク。一生に一度は足を運んでみたい街ですね。
アルプスの真珠、ブレッド(スロヴェニア)
「ヨーロッパの緑の宝」と称される、自然豊かなスロヴェニア。ユリアン・アルプスの緑豊かな美しい風景に、「アルプスの真珠」と称えられるブレッド湖が静かに横たわっています。
まるでおとぎ話の世界から抜け出してきたような幻想的な湖があります。湖の中には小さな島が浮かんでおり、島の上には聖マリア教会が建っています。この教会の鐘を鳴らすと願いが叶うのだとか。さあ、何をお願いしますか?
ドナウの真珠、ブダペスト(ハンガリー)
ハンガリーの首都、ブダペスト。「ドナウの真珠」「ドナウの薔薇」など、様々な言葉で賞賛されるこの街は、確かに絵に描いたような美しさ。煌びやかさの中にどこか影があり、冷たさの中に温かさを感じるこの町は、不思議な魅力で訪れる人々の心を引き付けて止みません。特に夜景は心が奪われてしまうほど、実にロマンチック。大切な人とぜひ一緒に訪れてみてください。
バルト海の真珠、リガ(ラトビア)
バルト海に面した港町、リガ。ラトビアの首都でもあるこの町の美しさは「バルト海の真珠」と例えられるほど。ダウガヴァ川の東に広がるリガ歴史地区は戦火を逃れたため、今も中世の面影が色濃く残り、ロマネスク、ゴシック、バロックなど、それぞれ異なる時代に建てられた様式の建物がひしめいています。とてもユニークなデザインの建物の間を歩いていると、まるで遠い昔のヨーロッパの童話の世界に迷い込んでしまったような気分になりそうですね。
シベリアの青い真珠、バイカル湖(ロシア)
時間さえをも凍らせてしまいそうなくらい幻想的で美しいバイカル湖。世界で最も古い古代湖、最も透明度が高い湖として知られる青く輝くこの湖は、訪れる者をまるで地の果てに来てしまったかのような不思議な気持ちにさせてくれます。
ところで、この湖は今から約100年前の悲劇「シベリア大雪中行軍」の舞台となった地としても知られています。青く輝く湖の奥深くには、多くの人々の魂が眠っているのです。大自然の驚異を目の前に、そして時代の闇に飲み込まれてしまった人々のことを想うと、思わず涙がこぼれてしまいそうになります。
ビスケー湾の真珠、サン・セバスチャン(スペイン)
「ビスケー湾の真珠」と謳われるサン・セバスチャン。緑の山と青い海、白い砂浜のコントラストが大変美しいこの町は、世界有数の「美食の街」としても知られています。ミシュラン星を獲得したレストランが多いサン・セバスチャンですが、高級レストランのみならず気軽にお手頃価格でおいしい料理が楽しめるバルもたくさん軒を連ねています。絶景もグルメも堪能したいとう方はぜひ!
砂漠の真珠、ガダメス(リビア)
海や湖のない砂漠の大地にも「真珠」と称えられる町が存在します。それはリビアのガダメス。古くから地中海沿岸とアフリカ内部を結ぶ交易ルートの中継地として発展してきた歴史ある街です。青い空とナツメヤシの木、白い街並みが広がるその光景はまさに砂漠のオアシス! 迷路のように入り組んだ路地を歩くと、アラビアンナイトの世界に足を踏み入れた気分になりそうです。
真珠のように輝かしい絶景の数々。そこを訪れた日の感動は、きっとあなたの思い出の1ページを美しく彩ってくれることでしょう。
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