北陸新幹線開業後、観光地として大人気の石川県金沢。金沢と言えばさまざまな観光地がありますが、和菓子などのスイーツも有名です。あの高視聴率ドラマ『半沢直樹』の主人公が愛した銘菓『じろあめ』もその1つ。米と大麦と水だけで職人が作ったおいしいあめですね。
そこで今回は創業天保元年(1830年)、金沢で最も古いあめ屋・俵屋が作る『じろあめ』のちょっと変わった食べ方を紹介したいと思います。なんとこの『じろあめ』、単にあめとしてだけでなく、料理の調味料としても使える優れものなのです。
レシピその1:じろあめホットミルク
最初のアレンジレシピは、“じろあめホットミルク”。ホットミルクにはちみつを溶かして飲むとおいしいですが、あるとき「じろあめを入れてみたら?」とひらめいて試してみました。
ミルクを温め、そこにスプーンですくったじろあめを入れるだけ。飲んでみると『じろあめ』の自然な甘みがミルクにマッチして、すごくおいしかったです。
レシピその2:じろあめのパースー(中国式大学イモ)
こちらは『じろあめ』を製造・販売する俵屋の公式ホームページにも紹介されているレシピのアレンジ。さつまいもを乱切りにして水に漬け、あくを抜いてから油で揚げます。
別の鍋にじろあめ、みず、レモン汁、上白糖(いわゆる砂糖)を入れて加熱し、煮立ったら揚げたサツマイモを投入します。
過去記事『【レシピ】これはやみつき!氷水でパリパリにする中国式「大学イモ」』では、揚げたサツマイモを氷水につけて、パリパリにする中国式の大学イモ・パースを紹介しました。
同じように『じろあめ』で作った大学イモを冷水に潜らせて、パリパリにして食べてみてもおいしいですよ。
レシピその3:じろあめの豚しょうが焼き
最後は『じろあめ』を使った豚しょうが焼きです。基本的にみりんを使う料理に『じろあめ』を使うとマッチします。豚しょうが焼きも一緒ですね。
ただ、『じろあめ』は室温のままだとキャラメルくらいの硬さがありますので、そのまま料理に使おうとしても大変です。小さなフライパンなどでお酒と一緒に加熱し溶かしてから調味料として使ってみてください。ただ、長く火をかけすぎてしまうとお酒が全部飛んでしまいます。
以上が金沢で最も古いあめ屋、俵屋の『じろあめ』レシピです。商品にも注意書きとしてありますが、あめをすくうときは常に清潔なスプーンを使ってくださいね。
ボトルに入ったじろあめに菌が繁殖しないようにするための予防策ですね。長く楽しむためにもご注意を。
[じろあめ|俵屋オンラインショップ]
[All photos by Masayoshi Sakamoto]