春を迎えて、今年の海外旅行の計画を立てている方も多いでしょうね。現在の旅行の移動は、ほとんどが飛行機ではないでしょうか。そこで私たちを悩ますのが、飛行機で長距離を移動する際に起きる体調不良。飛行機を降りてから楽しい旅行を続けるためには、どんな対策をとればよいでしょうか?
機内食は全部食べない
飛行機での旅の楽しみの一つには、機内食がありますね。大人のお子様ランチみたいと、ちょっと嬉しいものです。はじめの1食目は美味しい気もするのですが、次々と出てくる機内食は、消化せず胃腸の負担に。冷凍を温めているので、正直それほど美味しいものではないですし。2食目は匂いを嗅いだだけで、もうたくさんと思うのは、筆者だけではないかもしれません。
何を食べるべき?
普段自分が食べ慣れているおにぎり(具は匂わないものを)、繊維質の多いセロリや人参などの野菜スティックを持って行く、または空港内売店で購入しても良いかもしれません。液体持ち込みは制限がありますが、出国手続き後、免税店などの売店で買ったものは持ち込みできます。
ヨーグルトは乳酸菌が腸の調子を整えてくれるので、搭乗前自宅で食べておくと良いでしょう。
搭乗前に脂っこいハンバーガーやフライドポテトなどの高塩分、ハイカロリーの食事を取るのは、オススメ出来ません。高塩分のものは喉が渇き、乾燥の原因に。脂っこいものは消化出来ず、胃もたれします。
移動中、動き回れない飛行機の旅は、胃腸が動かず便秘になりがち。ガスが溜まるような食品や飲み物は避け、繊維質が豊富なものを取るように心がけましょう。機内食やスナックなどは、お腹が空いていなくても、目が欲しくてついつい食べてしまう場合が多いですね。お腹が空いてないのに、暇だからといって食べ過ぎないこと。いっそのこと飛行機内では食べない、フライト中のダイエットもありかもしれませんよ。
飲み物は?
腹部のガスが溜まりやすいソーダは止めて、ミネラルウォーター、お茶などを飲みましょう。水をたくさん飲むことは、飛行機内での乾燥を抑えるほか、時差ボケにも役立つそうですよ。アルコールは身体を乾燥させ、喉の渇きも促します。カフェインが含まれるコーヒーと共に避けたほうが良さそうです。
口さみしい時は
チューイングガムは避け、固いキャンディを食べましょう。何度も咀嚼するガムは、ガスが溜まりやすいからです。
時差ボケ
長時間飛行機に乗って、時差があるエリアへ向かうと、体内時計が狂う時差ボケ(Jet Lag)になります。アイマスク、トラベルピローなどのグッズで、眠りを助けるのも良いでしょう。
通路際の席を予約しよう
狭い空間で、長時間同じ姿勢で座るために、下肢が圧迫され血栓が生じ、肺に詰まる症状を「エコノミークラス症候群」と呼びます。航空会社がグレードアップしてくれた時を除き、ファーストクラスやビジネスクラスで行くことは、なかなか出来ないもの。エコノミー席は、長時間ベビーチェアに座っているような状態ですよね。
飛行機の中では隣席の乗客に遠慮して、トイレさえ行きづらいもの。3人掛けの真ん中などになろうものなら、大変窮屈なフライトになります。筆者はフライトを重ねた末、座席は通路側を予約することにしました。遠慮なくトイレにも行きやすいですし、隣席の人が立つ時は、自分も立ち上がって少し身体を動かします。飛行機内でウロウロすると邪魔ですが、できる範囲で手足を伸ばし、身体を動かしたいものです。
スリッパを持ち込もう
使い捨てできるスリッパを機内に持ち込むと、靴から足が解放されて楽です。気圧の変化で足がむくむので、紐で窮屈なスニーカーや、ガッチリしたブーツなどをそのまま履いていると、足が休まりません。欧米のホテルはスリッパを備え付けていないので、帰りのフライトまで持っていたほうが得策です。
身体を楽に出来る服装
海外旅行だからと張り切って、お洒落をしたいのが女心。でもエコノミー席はキツキツで、服はシワになります。照明は落とされるので、暗くてあなたの服は見えません。シワにならず、身体を締め付けないジャージ素材のものや、ストレッチ素材のパンツなどが楽ですよ。お洒落をしたければ、着陸前に着替えても良いでしょう。
ノーメイクがオススメ
旅行だからと張り切ってバッチリメイクをすると、機内では乾燥しますし、メイクはヨレヨレ、肌が痛みます。筆者はノーメイク(場合によってはマスカラ、眼鏡を着用)で、口紅だけ塗ります。空港内では誰も気にしませんが、気になるようならサングラスや眼鏡をかける、マスカラだけ塗れば良いでしょう。搭乗してから保湿クリームをたっぷり塗っておくと、機内の乾燥から肌を守れます。目的地の着陸前にメイクすれば、美人さんに戻れますよ。
フライト後
【食事の時間を通常に戻す】
フライト中、いつものペースとは異なる時間で摂っていた食事は、通常の時間に戻しましょう。胃腸の働きが通常に戻るまで、食べる量を調整したほうが良いかもしれません。
【太陽光を十分浴びる】
太陽の光を浴びると、体内時計の調整が進みます。飛行機から出たら、なるべく太陽の光を浴びるようにしましょう。時差ボケで眠いといって昼間寝ていると、時差ボケが治りませんよ。
【運動をする】
軽く手足のストレッチ、背中を伸ばす、凝り固まった筋肉をほぐしましょう。水分を多めに取り、通常より多めに歩くなどして胃腸を刺激し、トイレに行く機会も多めに。
旅の荷物には、「健康」をいつも入れておきたいから、自分の身は自分で守るように心がけましょう。素敵な旅になりますように。行ってらっしゃい。
[Feel Like Yourself After Flying]
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