とっておきのお土産も!おとぎ話のようなクロアチアの田舎町、グロジュニャン

Posted by: 小坂井 真美

掲載日: Apr 12th, 2016

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン

小さな美しい村々が点在する美しき大地、イストラ半島。これまで様々なクロアチアの街を訪ねてきましたが、なかでもクロアチア在住の筆者が「クロアチアで最も美しい街のひとつ」と感じたのが、イストラ半島北部に位置する小さな町「グロジュニャン」。

今回はグロジニャンの魅力に迫りたいと思います!

小高い丘の上に築かれた町

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン

小高い丘の上に築かれたグロジュニャンは、かつて町そのものが城砦でした。そのため、町からは周辺の長閑で美しい景色を一望することができます。

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン

ヴェネチア帝国、オーストリア帝国など、周辺の大国の狭間を生き抜いてきたグロジュニャン。特に14世紀半ばから18世紀後半までこの地を支配していたヴェネチア共和国の影響は大きく、その街並みはどこかイタリアの美しい田舎町を彷彿とさせます。

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン
(C)Mami Kosakai

この美しい町に最大の危機が訪れたのは第二次世界大戦後。町の住人の多くはより豊かな暮らしを求めてイタリアやクロアチアの他都市へと移り住んでいってしまったのです。こうして人口が激減したグロジュニャンは、ゴーストタウン化への一途を辿る運命かのように思われましたが、1965年に「アーティストの町」となることを正式に宣言。積極的に画家や音楽家たちを受け入れ、見事に活気を取り戻しました。

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン
(C)Mami Kosakai

町の周囲をぐるり1周するにも10分もかからないグロジュニャン。人口も100人にも満たないような小さな町の中には、なんと40件以上ものギャラリーやアトリエがひしめき合っています。さすが「アーティストの町」ですね!

心の赴くままに石畳の路地を散策

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン
(C)Mami Kosakai

町を実際に歩いてみると、この町がアーティストに愛される理由がきっとわかるはず。町のどこを歩いても、絵になる美しい風景が目に飛び込んできます。

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン
(C)Mami Kosakai

町の至る所にはギャラリーやアトリエが点在しており、アーティストが手掛けたユニークな絵画やアクセサリーが展示されています。気に入ったものがあれば購入することもできるので、とっておきのお土産がきっと見つかるはず!

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン
(C)Mami Kosakai

夏は音楽祭なども定期的に行われ、クロアチア国内外から訪れるたくさんのアーティストや観光客で賑わうグロジュニャンですが、秋から春先にかけては町はひっそりとした静寂に包まれます。

まるで童話から抜け出してきたようなアーティストの街、グロジュニャン
(C)Mami Kosakai

誰もいない静かな通りを歩いていると、まるで童話の世界に迷い込んだかのような不思議な気持ちに・・・。地図を持っていなくても迷いようがないほど小さな町なので、心の赴くままに散策を楽しんでくださいね。

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

小坂井 真美

小坂井 真美 ライター

クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。

クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。

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