青い海と海岸線の美しさで知られる宮崎県南部の日南海岸。この海岸に突き出た岬に面し、本殿は洞窟の中に佇むという神秘的な雰囲気の神社があります。
断崖絶壁に作られた鵜戸神宮
日南海岸の日向灘に面する「鵜戸神宮(うどじんぐう)」。神武天皇の父・鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)を主祭神に祀り、縁結び・夫婦円満・安産祈願の聖地として知られています。
鵜戸神宮の本殿は断崖の洞窟の中に鎮座。参拝するためには崖に沿った石段を降りていくという、国内では珍しい下り宮の形となっています。朱色の参道と青い海が絶景のコントラスト!
石段を降りると洞窟に到着。入り口には鳥居があります。
波等の侵食によって作られた洞窟(海食洞)に鎮座する本殿。荘厳な雰囲気が漂います。創始の年代は不詳ではありますが、豊玉姫が主祭神を産むための産屋を立てた場所と伝えられているのだそう。
夏場でも洞窟内はひんやりと涼しく、岩肌からは水が滴り神秘的な空間。
神使(しんし)はうさぎ!
稲荷神社の「キツネ」、天満宮の「牛」のように神社にはご祭神に近しい「神使」といわれる動物がいますが、鵜戸神宮では「うさぎ」が神使。本殿裏側には「撫でうさぎ」が置かれており、撫でると病気平癒や開運、願い事が叶うご利益があるそうです。
絵馬もうさぎさん。笑顔がたまらなくかわいい。
願いを込めて投げたい、5つの運玉
鵜戸神宮を参拝したらぜひ挑戦したいのが「運玉投げ」。洞窟の入口にて、運の文字が刻印された素焼きの「運玉」を購入できます(5個100円)。
その運玉を本殿下の磯にある「霊石亀石」と呼ばれる石のくぼみに向かって投げます(しめ縄が張られた石)。男性は左手、女性は右手で願いを込めながら運玉を投げ、くぼみに入れば願いが叶うと言われているようです。
朱色の参道と青の海のコントラストが美しい鵜戸神宮。宮崎を旅することがあれば、断崖絶壁に佇む神秘的なパワースポットを訪れてみてはいかがでしょうか?
[鵜戸神宮]
[All photos by Nao]