2015年に北陸新幹線が開通し、いっそう身近な旅行先となった金沢。小京都とも言われている金沢は、有名な観光地を徒歩やバスで巡ることができ、はじめての女性ひとり旅にもピッタリです。そんな金沢に行ったら、絶対に行きたいスポットを7つご紹介します。
ひとり街歩きが楽しい! 城下町の風情がそのまま残っている「ひがし茶屋街」
金沢駅から、南口バスターミナルにある北鉄バス・西日本JRバスに乗り込み「橋場町」で下車。そこから徒歩10分程度でひがし茶屋街に到着します。ひがし茶屋街は、金沢旅行で外せない場所のひとつ。石畳の道の両側に紅殻格子のお茶屋が並んでいて、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
ひがし茶屋街の路地裏には、こんな光景も! メインストリートを散策して、お茶屋で美味しい和菓子やかき氷を食べるのもいいのですが、裏路地を歩いて、のんびりと過ごすのもおすすめです。また、ひとり旅の女性も多く、ひとり歩きしやすいのも、うれしいところ。
また、ひがし茶屋街にある “茶屋美人”は、ぜひ立ち寄りたいコスメショップ。金箔のパックやコスメなども売っていて、自分用のお土産購入にもってこいです。こちらでサッパリとした香りで、普段使いに最適なオードトワレ“CHAYA cosme オードトワレ 紅い梅の香り”を思わず購入してしまいました。
ひがし茶屋街から橋を越えてすぐ! 風情のある町並みが美しい「主計町茶屋街」
ひがし茶屋街のすぐ横を流れる浅野川にかかる橋を越えてすぐの場所にある主計町茶屋街。こじんまりとしている茶屋街ですが、風情ある街並みがとても美しいです。行き止まりの路地にさえ、趣があり、どこもかしこもフォトジェニック。
こちらの茶屋街には、昼間に訪れるのもいいのですが、夜に訪れるのもおすすめです。観光客が少なく、明かりの灯った街並みは、格別。どこからともなく三味線の音が聞こえることも。
主計町茶屋街にあるお寺にあるさるすべりの花に見とれていると、住職らしき方がお寺から偶然出てきて“これね、さるすべりの花”と親切に教えてくれました。旅先で地元の方と、こういったささやかな交流が持てるのも、ひとり旅の醍醐味のですね。
無料の展示物だけでも大満足できる! 童心にかえって遊べる「金沢21世紀美術館」
金沢観光のメインスポットとして有名な金沢21世紀美術館。こちらは無料の展示物だけでも十分満足できるスポットです。こちらへのアクセスは、金沢駅から路線バスで約10分、ひがし茶屋街、主計茶屋街から歩くこともできます。
上からみると、プールにしか見えないのですが、プールの下に人がいっぱい!不思議なアートです。こちらのアートは下から上を見上げることもできますよ。
また、金沢21世紀美術館に行ったら、ぜひ立ち寄りたいのが、お土産を売っているショップ。ユニークなステーショナリー、砂鉄を使用した砂時計、動物が動いているように見える本など、面白いアイテムが盛りだくさん。いつの間にか童心にかえって、興味津々で片っ端からお土産を見ていました (笑)。このショップ自体がアートと言っても過言ではないでしょう。
珍しい噴水がある!広々としていて癒される日本三名園のひとつ「兼六園」
金沢の一番の観光名所、兼六園は、広々としていて、緑に心身ともに癒される庭園です。季節によって、趣が異なり、訪れるたびに、新しい魅力を発見できるのも素敵。
兼六園にあるこちらの噴水は、日本最古のもの。自然の水圧によって、吹き上がっており、水の高さは約3.5メートルもあります。江戸時代にこのような技術があったなんて、すごいですよね。一見の価値がある噴水です。
兼六園の中央には、園内一の大きさを誇る霞ヶ池も。周辺には徽軫灯籠、虹橋、唐崎松などがあり、四季折々の美しさを堪能できます。そのほかにも、瓢池、根上松など見所がたくさんありますので、ゆっくりと時間をかけて、園内を散策したいものです。
[兼六園]
お腹が空いたら、金沢市民の台所「近江町市場」で海鮮丼を
金沢駅から北陸鉄道または、まちバスに乗って約7分。「武蔵ヶ辻」駅で下車すると、近江町市場がすぐに目の前にあります。金沢21世紀美術館からも歩いて約15分で行くこともできます。
近江町市場に行ったら、ぜひ食べたいのが名物の海鮮丼。いくつか海鮮丼で有名なお店がありますが、イチオシは“ひら井”。このお店のいちば館店も本店も、カウンター席があり、ひとりでも気軽に入ることができます。
豪華に何種類ものお刺身が盛り付けられた海鮮丼は、金箔まで添えられています。見た目もさることながら、味の方も素晴らしい! わさび醤油をつけながら、あっという間に完食してしまいました。
和漢洋の三洋式を混用したここでしか見られない神門がある「尾山神社」
近江町市場でお腹が満たされた後、散歩がてら訪れたいのが尾山神社。近江町市場からは徒歩10分以内で行ける距離にあります。こちらの神社で一番目をひくのは、なんといっても、和漢洋の三洋式が混用した神門。ステンドグラスが入っている神門など、これまで見たことがなく、一瞬、ここは本当に神社なのか? と思ったくらいです。
こちらの神社には、古代舞楽の楽器を模した地泉廻遊式の庭園などもあり、ぶらりと神社の中を散策すると、清々しい気持ちになれます。ただ、最初に拝殿で参拝することをお忘れないよう・・・。
朝の散歩に最適!藩士が住んでいた屋敷跡「長町武家屋敷跡地」
金沢の朝の散歩に最適な観光スポット長町武家屋敷跡地。午前7、8時台に訪れると、ほとんど観光客もおらず、のんびりと散策できます。土塀の続く、石畳の町並みですが、現在も市民が生活しています。藩政時代の雰囲気が残っていますので、朝から時間旅行をしている気分も味わえますよ。
長町武家屋敷跡地の付近を流れる用水路を眺めながら、ボーっとするのも、また一興。
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