グリーンラーメンも!7色20品目ある「とやまのカラーフード」とは?

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Sep 5th, 2016

富山県のブラックラーメンという食べ物をご存じですか? 過去記事「【B級グルメ】黒醤油ラーメン、通称「富山ブラック」の名店はここ!」でも触れたように、スープが真っ黒になるほど濃いしょうゆラーメンです。

このように富山県には色に特徴のある食べ物がいっぱい。県自体も県内ゆかりの色鮮やかな食べ物、7色・20品目を「とやまのカラーフード」としてキャンペーンを行っています。

ブラックからピンクまで!?見た目にも楽しい富山のカラーフードとは

そこで今回は富山県に暮らす筆者が県内のカラーフードを色ごとにまとめました。北陸旅行の際には要チェックです!

黒色:ラーメンやカレー、おにぎり、コロッケ、サイダーなど

ブラックからピンクまで!?見た目にも楽しい富山のカラーフードとは
ブラックラーメン (C)富山県観光連盟

最初に紹介する富山のカラーフードは黒。その代表はやはり、“ブラックラーメン”ですね。

県内には幾つか“ブラックラーメン”を出すお店がありますが、富山ブラック麺家いろはの富山ブラック黒醤油らーめんがカラーフードとして選ばれています(※掲載の写真は他店のブラックラーメンです)。上述した「とやまカラーフード」に認定されるには、富山の食材を使っていたり、地元の食文化に根差していたりするなど、幾つかの条件があります。

例えば“ブラックラーメン”はその誕生の経緯が富山の歴史と深くかかわっています。第2次世界大戦末期に空爆で壊滅した富山市の復興に携わる労働者たちに出された、塩分の多いラーメンが歴史の始まり。

富山の歴史や風土、食材に深いかかわりのある黒いカラーフードとして他には、

・富山ブラックカレー(癒楽甘 春々堂)
・黒むすび(株式会社タイワアグリ)
・ブラックコロッケ(町屋cafe ASIAN)
・氷見牛入りブラックカレーパン(有磯海サービスエリア レストラン&ベーカリーつる)
・富山ブラックサイダー(株式会社トンボ飲料)
・昆布巻きかまぼこ(富山県蒲鉾水産加工業協同組合)
・黒作り(富山県水産加工業協同組合連合)

が選ばれています。

緑色:高岡グリーンラーメン

ブラックからピンクまで!?見た目にも楽しい富山のカラーフードとは

2色目は緑色。富山県第2位の都市、高岡産のホウレンソウをふんだんに使った高岡グリーンラーメン(合同会社高岡グリーンプロダク)が選ばれています。スープの色が青汁を連想させるため、「青臭そう」と思うかもしれませんが、塩味が効いてとても美味。

今回のカラーフードの中には、先にも紹介したブラックラーメンを始め、グリーンラーメン、さらには後に紹介するシロエビ塩らーめん(白色)、おやべホワイトラーメン(白色)、入善ブラウンラーメン(茶色)があります。

色とりどりのラーメンを、ぜひとも制覇してみてくださいね。

白色:ラーメンから昆布〆、コロッケまでいろいろ

ブラックからピンクまで!?見た目にも楽しい富山のカラーフードとは
シロエビ昆布〆 (C)富山県観光連盟

次は白色。富山県で白と言えば、やはりシロエビ。通常のエビはゆでると赤色になりますが、このエビはゆでると白色になります。富山県では刺身、てんぷらなどで食されています。

このシロエビを使った富山のカラーフードは、

・シロエビ白らーめん(富山ブラック麺家いろは)
・シロエビ昆布〆(富山県水産加工業協同組合連合)

となっています。昆布〆は富山で盛んに消費される(消費量日本一)昆布と一緒にいただく、まさに富山を代表するグルメ。お酒のさかなにもぴったりですので、地酒と一緒に楽しんでみてください。

その昆布を使ったカラーフードとして、

・ホワイトコロッケ(町屋cafe ASIAN)

も選ばれていますよ。

赤色:赤巻きかまぼこやおむすび

ブラックからピンクまで!?見た目にも楽しい富山のカラーフードとは
赤巻かまぼこ (C)富山県観光連盟

富山県で盛んに食べられている食品として、かまぼこも挙げられます。「とやまカラーフード」としては、

・赤巻かまぼこ(富山県蒲鉾水産加工業協同組合)

が認定されています。赤巻きの赤色は、トマト色素やトウガラシ色素、パプリカ色素などを使っているため、体にも優しくて安心。富山では日常的に食卓にのぼる食べ物になります。刺身しょうゆとわさびでいただく食べ方が筆者のお気に入りです。ぜひとも試してみてください。

また、同じ赤色のカラーフードとして、

・赤むすび(株式会社タイワアグリ)

もあります。抗酸化成分が含まれた健康おにぎりですね。

ピンク色:さくら塩で漬けた漬物

「とやまカラーフード」には、桃色が鮮やかで美しい塩、源平さくら塩(ペコット)もあります。八重桜の花びらを塩漬けし粉末にした塩(桃色)ですね。その塩で漬けた、源平さくら漬け(ペコット)も桃色。ピンク色に漬け込まれた大根です。

一説によると、ピンク色の食べ物には女性ホルモンの分泌を促す力もあるのだとか。女性に贈る旅のお土産として、源平さくら塩などを買ってみてもいいかもしれませんね。

青色:ハーブティー

カラーフードには青色もあります。富山県産ハーブティーコモンマロウ(ハーブガーデン平田)ですね。コモンマロウとはハーブの一種。富山県内だけで育てられているというわけではありません。

ただ、認定されたハーブガーデン平田は、農薬や化学肥料を使わず、地球に優しい栽培方法を、地域に密着した形で行う農園として地元では有名。

コモンマロウのハーブティーは鮮やかな青色のお茶で、レモンをたらすとピンクに変わる特徴があります。お土産用として茶葉も販売されていますので、ぜひともチェックしてみてくださいね。

以上、富山のカラーフードを紹介しましたが、いかがでしたか? 

その他にも茶色の「とやまカラーフード」として、入善ブラウンラーメン(合同会社善商)も選ばれています。入善町のみそと、エビのエキスを入れたエビみそスープが特徴。お土産用としても販売されており、富山県観光連盟が主催する『富山のお土産ベストセレクション2011-2012』の農水産加工品部門で、最高賞である『知事賞』を獲得するほどのクオリティです。

こちらも富山で味わいつつ、お土産用としてもチョイスしてみてくださいね。

ブラックからピンクまで!?見た目にも楽しい富山のカラーフードとは

[「とやまのカラーフード」選定商品の出店について – 富山県]
[「とやまのカラーフード」 ― 色とりどりの富山を召し上がれ – 富山県]
[Photo by shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

SHARE

  • Facebook