世界には数えきれないほど美しい場所があります。そのなかから、「真珠」とたたえられる美しい街5つをご紹介しましょう。
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ドナウの真珠ブタペスト(ハンガリー)
中世の面影を色濃く残す街並みが世界遺産に登録されているハンガリーの首都、ブダペスト。街の中央をドナウ川が悠々と流れ、その両側に歴史的建造物が並ぶ美しい街並みは、「ドナウの真珠」の異名をとっています。
ドナウ川に架かるくさり橋にオレンジ色の明かりが灯り、壮麗な歴史的建造物が闇に照らし出される夜景の素晴らしさは格別。高層ビルが立ち並ぶ大都会の夜景のような派手さはありませんが、心にじんわりと染み入る風景です。
谷間の真珠オビドス(ポルトガル)
ポルトガルの首都リスボンからバスで約1時間のところにある人口800人の小さな街、オビドス。城壁に囲まれたその美しい街並みは「谷間の真珠」とたたえられています。街の歴史はローマ時代にさかのぼり、海からの敵の侵入を防ぐために砦が築かれたのが始まりです。
1282年、ディニス王がオビドスに魅了されたイザベル王妃にこの街を贈り、以来1834年まで代々王妃の直轄地として愛されてきました。城壁に囲まれた箱庭のような小さな街は、まるでおとぎの世界のような可愛らしさ。この現実離れした美しさを見れば、この街に魅了された王妃の気持ちが手に取るようにわかるはずです。
アドリア海の真珠ドゥブロヴニク(クロアチア)
クロアチアの最南端、碧くきらめくアドリア海沿岸に位置する小さな街、ドゥブロヴニク。ラグーサ共和国として、全盛期の15~16世紀にはヴェネツィアと肩を並べる貿易都市として繁栄しました。
高さ25メートル、厚さ6メートルの堅牢な城壁に囲まれた、中世そのままの街並みは世界遺産に登録されています。網の目のように張り巡らされた石畳の路地を歩けば、中世の時代にタイムスリップしたかのよう。
スルジ山から眺める、深く純粋な海の青に映えるオレンジ色の街並みは、「アドリア海の真珠」の名にふさわしい絶景です。
アイフェルの真珠モンシャウ(ドイツ)
ドイツ西部、ベルギーとの国境にほど近いアイフェル地方は、起伏の多いアイフェル山地と深い森、火山湖が織りなす自然の中にたたずむ小さな街が魅力。なかでも美しいことで知られるのが「アイフェルの真珠」と呼ばれるモンシャウです。
モンシャウの名が歴史に登場したのは12世紀末のことで、13世紀には城が建設され街が築かれました。300年以上変わらない姿で残る、銀色のスレート葺きの木組みの家々と、周囲の緑がつくりだす風景はなんともロマンティックです。
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https://tabizine.jp/2016/07/04/77681/
中央アジアの真珠ヒヴァ(ウズベキスタン)
「中央アジアの真珠」と呼ばれるのが、ウズベキスタン西部、ホレズム地方にたたずむオアシス都市、ヒヴァ。古代ペルシャ時代からカラクム砂漠への出入り口として栄え、16世紀はじめから20世紀初はじめにかけては、ヒヴァ・ハン国の都が置かれました。
ヒヴァの街は二重の城壁で囲まれていて、内側の城壁で囲まれた旧市街「イチャン・カラ」は、まるごと世界遺産に登録されています。全長2メートルの城壁に囲まれた小さな街でありながら、18世紀から19世紀にかけて建てられたモスクや宮殿、ミナレットなど、50以上の歴史的建造物が残っており、まさに街全体が博物館。
まるで異次元の世界のような、かつての王国時代の姿をとどめる街並みに感激せずにはいられません。
とりわけ、ヒヴァで最も高いミナレット「イスラーム・ホジャ・ミナレット」から眺める夕陽は胸を打つ美しさです。
人々の心をとらえて離さない「真珠」と呼ばれる5つの街。その美しさを確かめに、出かけてみませんか。
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