ありえない!日本人がソロモン諸島で驚いたこと4選〜驚かないことがない!〜

Posted by: 玉川とき

掲載日: Dec 26th, 2016

みなさん、「ソロモン諸島」ご存知ですか? え、ご存じない?

「ガダルカナル島」と言えば、「太平洋戦争」という言葉と共にご連想いただけるでしょうか。オーストラリアの北東に位置する、ガダルカナル島を中心とした、大小合わせて900を超える島からなる国です。日本との共通点を探すほうがむしろ難しい、そんなソロモン諸島でも特に筆者が衝撃を受けた事実を厳選して4つご紹介します。

信号がない

ありえない!日本人がソロモン諸島で驚いたこと4選〜驚かないことがない〜
ホニアラの幹線道路を走る車 (C)Toki Tamagawa

ソロモン諸島には信号がありません。大きな交差点になるとラウンドアバウト(環状交差点)がありますが、基本は車の流れを見ながらの右折左折です。横断歩道もないので、歩行者が反対側に行きたい場合は、左右をよく確認して横断を決行します。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というフレーズが日本にはありますが、それはソロモン諸島も同じ(「赤信号」という概念はありませんが)。首都ホニアラの中心地区では、横断のタイミングを待つ人たちがいずれ1つの大きな集団になって、一斉に「それっ!」と器用に、そして少し楽しそうに車の間をぬって反対側へ走っていく姿が頻繁に見られます。

停電の頻度が尋常じゃない

ありえない!日本人がソロモン諸島で驚いたこと4選〜驚かないことがない〜

先日12月9日早朝に、ソロモン諸島でM7.8の地震がありました。日本に住む家族や友人から安否の確認が沢山あったのですが、「停電があったんでしょう?」と一人から尋ねられました。

・・・地震の直後、確かに停電は起こったのですが、ソロモン諸島では2週間に1度くらいの週末に「計画停電」が実施され、朝から夕方まで電気が一切使えなくなります。また、5回停電があれば1回くらいは「嵐で倒れた木が電線に引っかかった」等の”無”計画停電なので、原因は何であれ、停電自体はさして異常事態ではないのです。

その質問で、「ハッ、そうか日本では停電って大事だった」と思い出したのでした。安定して電力が供給されていると気付きづらいことですが、週末に家でくつろいでいる時に扇風機が止まりwifiが落ち、そして自らも絶望に突き落とされるたび、「電気は有限。大切に使わないとなぁ」と、実感するのです。

(次のページに続く)

車のカスタマイズに余念がない

ありえない!日本人がソロモン諸島で驚いたこと4選〜驚かないことがない〜
「Nice Baka」というステッカーがフロントに貼られたフルスモーク車 (C)Toki Tamagawa

愛車を自分好みに「デコる」って楽しいですよね。ソロモン国民、ダッシュボードにファーを敷いたり、隙間なくぬいぐるみで埋めるということはしませんが、ウーハーを積んだり、車体にステッカーを貼ることは大好きです。スモークを貼っている車は、もれなくフロントガラスにもスモークが貼ってあります。日本でもそういう車はたまに見かけますね。

ではなぜこれが「驚いたこと」なのか? ソロモン諸島で調達できるスモーク、日本のものより数段質が劣るため、それが貼られたガラスは物凄く視認性が下がるのです。それをベッタリとフロントに貼ると・・・!?

日中はどうにかなるものの、夜間になるとフロントガラスから見えるのは、火の玉のように小さく光る街灯、うっすら照らされる砂利道、そしてヘッドライトの先、幽霊のようにぼんやり浮かび上がる歩行者・・・。

本格的に街灯のない場所では、目を凝らすだけでは埒があかなくなった運転手が窓を下ろして道の存在を確認するほど。だったら最初から貼るな! という話なのですが、時にオシャレは実用性を犠牲にしなければなりません。それにしてもこれは危険過ぎると思うのですけどね・・・。

お魚天国

ありえない!日本人がソロモン諸島で驚いたこと4選〜驚かないことがない〜
マーケットに並ぶ新鮮なカツオ、1尾約450円 (C)Toki Tamagawa

ソロモン諸島、何と言っても海に囲まれています。マーケットには新鮮な魚介類が毎日並びます。
値段はサイズによって変わりますが、例えばまるごとカツオ1尾は、一番小さなサイズ(ずっしり2食分)で30ソロモンドル、約450円でお求めになれます。破格です。

まるごと売られているので自分で捌かなければなりませんが、お花を乗せられ丁寧にパックされた切り身ではなく、「数時間前までこの姿で泳いでいた」魚に包丁を入れるというのは、自分の命は他の命の上に成り立っているのだと、否応なしに実感させられます。

有り体に言って、ソロモン諸島での生活は不便です。しかしながらその不便さが、人々がまだ生々しい自然と共存していた、厳しくも美しい時代に戻ってきたようで、言い知れぬ魅力も沢山あることは確か。

あなたの中の眠っていたワイルドが目覚めることうけあい、そんなソロモン諸島です。驚きの事実はまだまだありますよ!

ちょっとマイナーな国の驚くべき文化に興味のでてきたあなた、「ありえない!日本人がバーレーンで驚いたこと7選〜女子会はビーチで!?〜」「ありえない!日本人がオマーンで驚いたこと16選〜卵の賞味期限が3か月!?〜」なども必見です。

[Photos by Toki Tamagawa & Shutterstock.com]

PROFILE

玉川とき

tamagawatoki ライター

音楽とお酒をこよなく愛す広島出身の根暗。留学先のオックスフォードでスペインとオーストラリアのハーフに出会い、数年後結婚、メルボルンに永住する。現在はソロモン諸島に中期滞在中。座右の銘は行雲流水。筋トレを少々たしなむ。

音楽とお酒をこよなく愛す広島出身の根暗。留学先のオックスフォードでスペインとオーストラリアのハーフに出会い、数年後結婚、メルボルンに永住する。現在はソロモン諸島に中期滞在中。座右の銘は行雲流水。筋トレを少々たしなむ。

SHARE

  • Facebook

オセアニア・南太平洋その他のカテゴリー