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「綺麗なところだろう、でもいつかなくなってしまうかもしれないんだ」

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人のあたたかさに触れる旅。ベトナムの秘境「サパ」でホームステイ体験
(C) Saya Meguro

夕食の時間が近付くと、お手伝いをするために子供たちは一斉に帰宅。庭で採れた野菜や、食べられそうな草、外で放し飼いにしている鶏、耕している米、何ひとつ無駄にすることなくスーの指示に従いながらみんなで料理を作ります。途中スーは何を思ったのか突然鶏を仕留めることを「記念に」と提案してきましたが、「記念」という言葉には見合わない覚悟の大きさと、今世紀最大の「NO」がとっさに口をついて出たため離れたところから観察。スーは躊躇することなく鶏に手をかけていましたが、彼女の手さばきからは「生命のたくましさ」を感じ、まだ体温を残す鶏の体から感じたのは「ありがたみ」でした。

人のあたたかさに触れる旅。ベトナムの秘境「サパ」でホームステイ体験
(C) Saya Meguro

出来上がった美味しいご飯を食べているときに、ふと気になったことがありました。「スーはなぜ英語を話せるんだろう?」という疑問です。町にさえあまり下りることのない他の家族たちは、英語を話すことはありません。聞くところによると、スーは学校へも行ったことがないそう。ではなんでそんな環境で英語を習得することができたのかと聞いてみると、彼女はこう答えました。「だって、必要だから」と。これがはっきりとした答えにはなっていないかもしれませんが、筆者はその答えが「とてもここに住むモン族らしいなあ」と思わずにはいられませんでした。


「だって必要だから」


人のあたたかさに触れる旅。ベトナムの秘境「サパ」でホームステイ体験
(C) Saya Meguro

彼女たちの生活は、いまの世界が目指すデジタルで効率化を図るようなものではないかもしれません。だけど手間暇をかけ、伝統を守り続け、親から子へと繋いでいくというモン族のもつ姿勢からみえる生活は、ちっぽけな幸せの尺度では量ることができないもの。帰りには子供たちから、草原から摘んできたお花のブーケを「記念に」とプレゼントしてくれました。これは最高の「記念」です。


「必要なものを、必要なだけ」ーそんなシンプルであたたかい生活が、ここサパにはありました。

トレッキング・ホームステイ申し込みは、現地もしくはSu Su Trekking Tour Facebookページからも可能。
料金は一泊二日三食トレッキングツアー込みで約4,000円〜が平均ですが、料金・プランなどは要相談。
※このウェブサイト運営はスー本人とは異なります。




[Photos by shutterstock.com]

目黒沙弥

Saya Meguro ライター
北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。

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