「外国人向けの日本ガイドブック、ここが不思議!面白い!5選~フランス編~」「外国人向けの日本ガイドブック、日本人論が面白い!~続フランス編~」などでご紹介してきた人気シリーズ、ガイドブックに見る日本の姿。しかしときに、フランス人向けの日本のガイドブックを見ていると、フランス人が見る日本と私たち日本人が日々目にする日本の姿が違うように感じられます。
少人数の文化なのに大々的に紹介されていて、日本人の私たちからすると、少しギャップが感じられる日本の姿。今回は続々編として、どんな日本がガイドブックに紹介されているのかをお伝えします。
原宿のコスプレ
フランスのガイドブックの多くには日本でするOOのことというのが紹介されています。その中でも目を引くのが、ヴィジュアル系やロリータ、漫画のコスプレ。ガイドブックには日曜日に原宿に行けば、コスプレを見ることができます、と紹介されています。実際日本の街を歩いていてなかなかコスプレをしている人を見かけるということはないですよね。こちらフランスでは日本のアニメが好きな人も多く、フランスで開催されるアニメのイベントにはコスプレをして参加する人もいるので、本場のコスプレというのは、ガイドブックで大きくクローズアップされているようです。
和食=寿司?
ガイドブックには日本食の代表格として寿司が必ず紹介されています。フランス人にとって日本のソウルフードは寿司と思われているぐらい、和食=寿司と考えられているのです。実際本場の寿司を食べてみたいと日本旅行を楽しみにするフランス人は少なくはありません。しかし、ガイドブックは寿司、焼き鳥、天ぷらなどの偏った和食を紹介することが多いので、日本に旅行に来るフランス人は和食のバリエーションを知る機会はあまりないようです。和食は美味しかったけど、和食は野菜が少ないという感想を持ったフランス人の話を聞いたこともあるほどです。
神戸牛
フランスのガイドブックで高級和牛として紹介されているのが、神戸牛。和牛の代名詞が神戸牛となっているほど、神戸牛がどのガイドブックにも大々的に取り上げられています。実際神戸牛はフレンチのシェフも注目するほど。フランスでは日本の高級食材として知られています。フランスの牛肉はしっかり噛み応えがある肉なので、肉が溶ける感覚というものを日本で一度は体験してみたいと思うフランス人が多いようです。
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京都の舞妓、芸妓
ガイドブックで日本の文化的な顔のように紹介されているのが、日本の舞妓、芸妓。どのガイドブックでも必ず大きく取り上げられています。フランスでは芸者としてひとくくりに紹介されています。フランスにはない日本特有の美なので、京都に旅行に来る外国人は一目見てみたいと思うのだそう。ガイドブックには「都をどり」のことが必ずと言っていいほど紹介されています。
メイド喫茶
フランスのメディアでも取り上げられたことのある日本のメイド喫茶。日本の文化の一つとしてメイド喫茶はガイドブックにも取り上げられています。日常的に全ての日本人が通うという訳ではないので、メイド喫茶というのはマイノリティーの文化の一つですね。このようなタイプのカフェはフランスには存在しないので、フランス人は興味津々。実際、ガイドブックを見てメイド喫茶を体験するフランス人も少なくはないのだとか。
外国人にとってインパクトのある日本の少数派の文化。フランス人にとっては自分たちの国にないこういった日本の文化に興味を持つようです。ガイドブックでは外国人と日本人が見る日本の姿の違いが発見できて興味深いですね。【外国から見た日本】外国人が来日時に見てる「日本ガイド」が面白い!も要チェックです!
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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