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意外にも、イギリスはフラワーアレンジメント発祥の地。冬のどんよりと曇ったグレーの世界で花に彩を求めたというのが背景のようです。語学留学中の筆者は、日本ではフランス流のアレンジメントを習っていますが、イギリス式に興味を覚え、申し込みました。
現存するイギリス最古のスクールに学ぶ
ロンドンの有名校の授業料の高さに驚き、その後ネット検索を続けた結果たどり着いたのは海辺の街の学校。10日間9:30~16:30のカリキュラムで£1,150(材料費込)。ベーシックコースと言っても、実習で周りを待たせられないので、数年習い事をしているくらいの経験は必要です。
先生がデモをする様子を写真やメモに収め、途中それを確認しながら、自分で花材を選び、組み立てていきます。
イギリス式は基本に忠実。オーバル型など決まった型になるようにつくるのはフランス式と同じですが、紐を用いて縦横の比率を忠実に守ろうとする意識があり、基本をマスターしやすいように思います。
プロを目指す人向けのコースであること、先生が花屋を経営していたこともあり、葉を効果的に用い、花材を切り分け、最小の花材で最大限の見栄えを、という感覚をより強く持つようになりました。
レッスンは花市場への買い出しや、花屋での実習を含みます。カタログをみてのオーダーが多いな、とか、電話注文が多いな、とか、お客さんの様子を見るのも興味深かったです。
イギリスで多いのは、葬儀用のアレンジメント。棺の形に合わせ大型のものをつくることが多く、それも日本との違いですね。
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10日間の花留学は
連日美しいデモンストレーションをみて、実践して、作品を宿で日々メンテナンスして。花尽くしの生活を送るのは、楽しいなと思いました。普段立ち仕事をしていないこと、時差ぼけもあり、終わるとぐったりでしたが。
時に先生の指示がすぐに分かりませんでしたが、デモである程度わかります。また、説明が英語だと、かえって整理されていて分かりやすいことも。
自由な発想の先生に習う
ケンブリッジに来てからは、3回単発の個人レッスンでボタニカルジュエリーを提唱する先生に習いました。
草間彌生さんのセンスを思い出させるような個性的なスペインの先生のもとに習いにいくなど、どんどん自分のセンスを磨いていくフットワークのよさ、顧客へのヒアリングを丁寧にする姿勢、またフリーでやる厳しさを学びました。
日本とは違う花材、テクニック、センスが面白いです。イギリスでは日本ほどフラワーアレンジメントの学校がどこにでもあるわけではないですが、特にロンドンでは単発や数日間のコースが豊富なので、ホリデイに学ぶのもいいですね。
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[FLOWER DESIGN OF BRITAIN]
[Clare Kenward flowers]
[All photos by Shio Narumi]