海外には、不思議な日本語の看板やキャッチコピーがたくさんあります。意味のよく分からない日本語がプリントされたTシャツだったり、現地のスーパーやコンビニで売られているスナック菓子のネーミングだったり。
どれも悪気はない・・・というか、むしろ、日本語ってエキゾチックでかっこいい! という雰囲気がヒシヒシと伝わる、海外で見つけた不思議な日本語を国別にご紹介します。各国を旅した気分でお楽しみください。
アジアの心臓/フランス
まずは、フランスにあるドイツ系ディスカウントスーパー「Lidl」で見つけた、非常にインパクトの強い「アジアの心臓」から。薬の説明なら分かるけれど、食品に心臓はおかしいでしょ!! とツッコミを入れたくなります。こちらのスーパーでは年に数回、アジアの食品フェアを行っていて、そのときのキャッチコピーが「アジアの心臓」なのです。おそらくアジアの中心という意味かな?
ちなみに冷凍食品のエビには「Tempura」と書かれていますが、「天ぷらではなく、エビ春巻きですよ」と教えてあげたいところ。
エネルギーの小さな巨人/台湾
続いて、アジアへと参りましょう。台湾の観光名所・九份(キュウフン)にある駄菓子屋へ。日本発のチョコレート菓子「ブラックサンダー」がここでも売られているよと思いきや、雷Barサンダーでした。ブラックサンダーのパクリとしか思えませんが、コピーを見て思わず微笑んでしまいます。「エネルギーの小さな巨人」って・・・。そんな巨人がいたら、全くもって役立たずでしょ!!
ブラックサンダーの販売元「ユーラク」では、大小さまざまなブラックサンダーの取り扱いがあるので、エネルギーの小さな巨人をこっそり置いても違和感ないけれど・・・。
ぎんーざ/オーストラリア
移民大国オーストラリア。特にビジネスの中心地・シドニーで暮らす人たちは、国際色がとても豊かです。チャイナタウン、コリアタウン、タイタウンなど、シドニーに足を運べば、現地の料理だけでなく、アジアを旅した気分で本格的なアジアンフードが堪能できるんです!
リトルジャパンは存在しないものの、日本の味が恋しくなれば、和食ももちろん楽しめます。でも「ぎんーざ」では、きちんとした和食が食べられるのか不安・・・。おそらく中華系だと思われる経営者に「ぎんーざではなく、ぎんざです!」と教えてあげたい。
あっという間のお買い物/インドネシア
インドネシアにやってきました。でも、今回は出張なのでお土産を買う時間がありません。そんなときに便利なのが、空港内のショップ。「あっという間のお買い物」ができるとは、忙しいツーリストやビジネスマンの内情を察しているかのよう。きっと「飛行機に乗る前に、サクッとショッピング」的な言い回しがしたかったのでしょうが、こちらのコピーは秀逸だと思いませんか?
甘い醤油/フランス
長旅を経て、フランスへ戻ってまいりました。自炊を思い立ち、しょう油を買いに現地のスーパーへ足を運ぶと、目に入ったのが「甘い醤油」。えっ(絶句)・・・!! しょう油が甘いなんて、たまり醤油という前置きがない限り、ありえません。しょう油に枕詞をつけてしまったのかな? と思いきや、フランスでは甘いしょう油を好む人が多いのだとか。なるほど、ちょっとしたカルチャーショックです。
お楽しみいただけましたか? 海外旅行だけでなく、国内の中華街やエスニックタウンを訪れる際には、おかしな日本語探しにもアンテナを張ってみてはいかがでしょう。
[All photos by sweetsholic]