新大久保と言えば、東京のコリアンタウン。街を歩けばハングル文字が溢れ、韓国料理屋さんや、韓流グッズやコスメのお店が溢れ、まるでソウルに行った気分になれちゃう場所です。
そんな新大久保には、食べ歩き屋台があちこちに見られます。その屋台で食べられる定番スイーツが「ホットク」。丸くて食べやすいサイズのお菓子です。日本でいうなら、おやきに近い感じ。
そのお店のホットクの味も千差万別。人によって好みもある模様。じゃあ、どんな風に違うの? ということで、新大久保のホットクを食べ比べてみました!
「ホットク」ってどんなお菓子?
「ホットク」は韓国でよく食べられているお菓子。気軽に食べられるので庶民の味として親しまれています。小麦粉やもち粉を使った生地に、黒糖やシナモンを使った「蜜」を包んで焼きます。新大久保ではどのお店も注文してから作ってくれ、熱々を提供してくれます。その作り方を覗いてみましょう。

もちもちして弾力のある生地に器用に具材を入れていきます。ちゃんと蓋をしないと、焼いているうちに具が溢れてきてしまうので、さすがここはプロの技です。

片面が焼きあがると、ひっくり返してホットク用の押し器「ホットクヌルゲ」で平たくしていきます。この過程が一番楽しい!

こんな感じでホットクが出来上がっていきますよ。今回の食べ歩きでは、ホットクの定番「はちみつ」を各店舗で注文してみました。では早速紹介しましょう!
ジョンノホットク 5号店

新大久保で一番店舗数が多い「ジョンノホットク」。こちらは新大久保で一番最初にホットクを出したお店だったとか。だから「元祖」とついています。この5号店は職安通り沿いのドン・キホーテの横にありわかりやすいです。

「ジョンノホットク」の生地は、ふわふわでパンのような感じ。小麦とおそらくイーストの香りがするちょっと懐かしい味わいです。しっかり発酵した生地のホットク。

厚みがあるので食べ応えもあります。中に入った蜜はピーナッツ入り。シナモンがしっかり効いてて、甘さ控えめです。パクパク食べられちゃいます。「元祖」と言うだけに、この「はちみつ」を頼む人が一番多いよう。
ジョンノホットク 5号店
東京都新宿区大久保 1-12-6 1F
ソウル市場

大久保通り沿いにあるいつも賑わっている韓国食材を扱うスーパー「ソウル市場」。そのお店の片隅にあるのがこの屋台です。お店の角にあるので少しわかりにくいですが、行列になっているので目印にしてください。

ここのホットクも「ジョンノホットク」と同じように、一次発酵させたふわふわの生地。生地にはゴマが入っています。こちらのホットクの食感は、ふわふわというよりは、もちもちです。

「ジョンノホットク」よりもさらに厚めの生地。蜜が多く、柔らかくてアツアツなので、食べる時はやけどに注意が必要です。蜜はナッツ類は一切なしで、黒糖とシナモンのシンプルな味。
ソウル市場
東京都新宿区大久保1-16-15 豊生堂ビル 1階
POPOホットク

いつも若い女の子たちで行列になっている「POPO(ポポ)ホットク」。今まで多くの芸能人が取材に訪れ、その様子がお店脇の壁に飾ってあります。フルーツホットクなど変わり種メニューがあるのもここの特徴。

出来上がったホットクを渡されてまず思ったのが「大きい!」他のお店より一回りくらい大きいんです。生地はもち米100%で、発酵した感じはなく薄め。揚げ焼きに近いのでカリッとしています。

そして、生地の表には蜜がトロッと溶け出して、それがパリっという食感を出しているんです。これが本当に美味しい!今までの新大久保ホットクとは違う味でした。蜜はピーナッツ入り。
POPOホットク
東京都新宿区大久保2-32-3 リスボンビル1F
モゴモゴ

「モゴモゴ」は最近オープンした新店舗。こちらの新大久保沿いにあり、隣はいつもお客さんがいっぱいのコスメショップです。まだまだ知名度がないせいか、お客さんは少なめでしたが、若いお兄さんが頑張って焼いてました。

新店舗というだけあって、白い無地の紙に包まれたホットク。こちらも生地は厚めでふわふわ系。他の3店舗ほどのインパクトはないのが残念ですが、まだ新しいということもあり、今後に期待したいところでしょう。

蜜はあまり溶けていないタイプ。ただ、今までの中でピーナッツなどのナッツ類がぎっしり入った蜜で、かなりたっぷりと入っていました。シナモン控えめの黒糖がしっかり出ています。
自宅でも作れる「ホットク」

このホットクですが、実は自宅でも作れちゃうんですよ。スーパーなどに行くと「ホットクの素」が売っているんです。お店によってはホットク専用の押し器がついていることもあります。

ホットクの素には「蜜」もちゃんとついているので、簡単にお家で作れますよ。日本のスーパーでも売っている場所はあるので、見つけたら是非お試しください。
お店によって全く違う味を楽しもう

今回は初めて新大久保のホットクを食べ比べてみましたが、それぞれ全く違う味なのに驚きました。4店舗のみの食べ歩きになりましたが、勝手にランキングしてみました
1位:POPOホットク
→外側のカリカリとパリッとした蜜がたまりません!
2位:ソウル市場
→もちもちとした食感はクセになります。
3位:ジョンノホットク
→元祖の懐かしい味をまず最初に食べてみて
4位:モグモグ
→今後の展開に期待をしたいところ!
みなさんも新大久保に遊びに行ったら、ホットクを食べてみてくださいね。自分のお気に入りのお店を見つけるのも楽しいですよ。
[All Photos by Kaori Simon]

Kaori Simon ライター&フォトグラファー
東京在住フリーランスのフォトライター。K-POP、韓国事情(ソウル中心)、国内外のグルメ、街情報を中心にWebメディアなどで活動中。年3〜4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。現在、韓国語勉強中。寄稿媒体:goo いまトピ、エキサイトなど
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