カッパドキアに来るならば、2~3泊はほしいところ。1日ですべてを見ようなんて甘い考えです。カッパドキアと呼ばれる地域は広大ですし、しかも田舎ですから、路線バスも確立されていない場所も多く、個人でまわるのは一苦労です。
でも、ご安心を。旅行代理店が企画するツアーが充実しています。
「レッドツアー」
ギョレメを中心とした近場をぐるりとまわる終日観光です。野外博物館やキノコ岩のポイントをガイドさんとともに回ります。メインはやっぱり野外博物館。
修復が続く「トカル・キリセ」をはじめとした、洞窟教会のフレスコ画は、一見の価値ありです。博物館など歴史的価値のあるものの見学は、ガイドさんの丁寧な説明があってこそ、その背景をしっかり理解できます。ランチやショッピングもついた至れりつくせりのツアーですから、安心してまわれます。
グループツアーよりも、個人でまわりたいという方でも、レッドツアーで回る範囲ならば、路線バスや徒歩でまわることもできます。
「グリーンツアー」
ギョレメから遠く離れたウフララ渓谷の散策と、地下都市見学がついた終日観光。ツアーの走行距離は200㎞にもなる広範囲をまわるツアーです。
迷路のような地下都市を見学し、グリーンツアーのハイライト「ウフララ渓谷」へ。全長12㎞のウフララ渓谷の一部のトレッキングに適した部分を歩きます。時間にして1時間程度。
入口直後の急斜面には階段が設置されており、出口までは川に沿っての約2㎞の部分を、点在する洞窟教会を見学しながらのゆっくりペースのトレッキングです。比較的フラットな道のりは、初心者でも楽しめるコースです。
ウフララ渓谷散策後には、セリメの村へ。巨大な洞窟修道院を見学します。歴史的な地下都市を見学し、自然豊かな渓谷のトレッキングでとっても充実した1日になることうけあいです。
「ソルトレイクツアー」
カッパドキアの定番レッドツアーとグリーンツアーのほかに、最近大人気のおすすめツアーが「ソルトレイクツアー」。
アンカラ近くにある塩湖の夕暮れを見るソルトレイクツアーは、午後出発の6~7時間の半日の旅。車を貸し切って、ドライバーズガイドが案内するプライべートツアーです。
春から夏の季節ならば夕暮れに合わせて、2時ころにはギョレメを出発します。春から夏は湖の水量が少なく、風のない穏やかな日ならば、湖が鏡のように姿を映す幻想的な風景が見れます。絶景で知られるボリビアのウユニ湖みたいですね。
穏やかな日の塩湖
塩湖から採れる巨大な塩の塊
ソルトレイクツアーは日の入りに合わせて出発が決まりますから、季節によってギョレメの出発が変わります。秋から冬は、湖の水量が増える分、鏡のような状態にはなりにくいですが、それでも夕暮れ時の湖はきれいですよ。
今回ご紹介したツアーは、カッパドキアに到着してから旅行代理店でご予約が可能です。ギョレメの村には大小の代理店が1年通じて営業しており、ご予約は直前でも大丈夫。ただし、祝日などが重なる季節は満席もありえますからご注意ください。
個人でまわるのも旅の楽しみですが、限られた期間を有効的に使うにはグループツアーが効率的です。金額的にもお得だったりしますから、旅の前にはしっかり検討してみましょう。