コーヒーカップのデザインによってコーヒーの味わいが変わるって知ってた?

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Sep 2nd, 2017

普段からコーヒーを飲む機会は多いと思いますが、どのようなカップで飲んでいますか? とりあえず手近にあるカップにコーヒーをドリップするという人が大半ではないでしょうか。

しかし実は、豆の種類や好みに応じて、コーヒーカップを使い分けた方がおいしく飲めるって知っていましたか?

苦味重視か酸味重視か!味わいによって決める上手なコーヒーカップの選び方

そこで今回は筆者が先日参加したコーヒーセミナーで学んだ内容から、コーヒーの味わいに合わせたコーヒーカップの選び方を紹介したいと思います。

豆からこだわって選んでいるという人も、特に豆はこだわっていないという人も、カップを変えるだけで味わいに変化が出てきますので、ぜひとも試してみてくださいね。

 

コーヒーカップ選びは厚みと縁の広がりで選ぶ

苦味重視か酸味重視か!味わいによって決める上手なコーヒーカップの選び方

コーヒーカップ選びの際に、注意するといいポイントは、

・カップの厚み
・カップの縁の広さ

なのだとか。カップが厚くなるほど口当たりがまろやかになり、カップが薄くなるほど口当たりが軽やかになると言います。

さらにカップの縁が広がっているほど、舌全体にコーヒー液が広がって、舌の中でも酸味に敏感な部分が刺激されるのだとか。

カップの縁が広がっていない、あるいは狭くなっている場合、舌の奥にコーヒー液が一直線に流れ込みやすくなります。舌の奥は苦味を感じやすい部分だとかで、苦味をしっかりと楽しめるのだとか。

以上の組み合わせをマトリックス相関図でまとめると、以下のようになります。

 

苦味重視か酸味重視か!味わいによって決める上手なコーヒーカップの選び方

 

以上の関係をふまえた上で、どういったカップがどんなコーヒーに向いているのかを考えてみましょう。

例えば浅いりの豆を粗くひいた、酸味とキレが特徴のアメリカンコーヒーを飲むとします。その場合、どういったカップが適しているのでしょうか?

苦味重視か酸味重視か!味わいによって決める上手なコーヒーカップの選び方

上述の表に沿って考えると、酸味やキレ、さらに軽い口当たりのアメリカンコーヒーには、薄くて縁が広がっているカップが最も適していると考えられます。マグカップで飲む場合でも、薄くて縁が広がっているような、富士山を裏返したような形のマグカップで飲むと、最もおいしくなる可能性が高くなるのですね。

苦味重視か酸味重視か!味わいによって決める上手なコーヒーカップの選び方

一方で深いりの豆を細かくひいて、高温の蒸気で抽出した、濃厚でガツンとした苦味のあるエスプレッソはどうでしょうか? 上述の表を見て考えると、コーヒーカップは厚くて、カップの縁が広がっていない器が最適だと分かります。

 

複数のカップで飲み比べしてみる

苦味重視か酸味重視か!味わいによって決める上手なコーヒーカップの選び方

もちろん、上記の話は分かりやすい例。実際は苦味が好きだけと濃厚すぎる味わいはちょっと苦手など、好みは人によって微妙に異なってくるかと思います。

その意味では、普段飲んでいるコーヒーを異なるタイプのカップに入れて、順番に飲み比べてみるといいかもしれませんね。カップによる味わいの違いに加えて、自分の好きなコーヒーにはどういったカップが一番適しているのか分かるようになるかもしれません。

また、旅先でマグカップを買って帰るという旅行者も多いと思いますが、これからはデザインだけでなく、器の厚みや縁の広がり方も考慮すると、お土産選びに深みが出てくるのでは。

来客用なども想定して、器のタイプに偏りが出ないように注意してもいいかもしれませんね。

 

以上が簡単になりますが、上手なコーヒーカップの選び方になります。いかがでしたか? 厚みと縁の広がり方がポイント。ぜひともカップにも注意して、コーヒーを楽しんでみてくださいね。

苦味重視か酸味重視か!味わいによって決める上手なコーヒーカップの選び方

 

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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