(c) Flytrex
道路渋滞に巻き込まれ、「このまま車ごと空を飛べたら、すぐ到着するのにな~」なんて考えたことはありませんか? アイスランドのとある会社は、そんな夢のような話を実現させてしまいました。けれど空を飛ぶのはクルマではなく、今注目の「ドローン」なんです。一体どういうことなのでしょう。
デリバリー泣かせのレイキャビクの地形
その話題の会社とは、北欧アイスランドの通販会社aha社。アイスランド最大のオンラインマーケットプレイスである「aha.is」は、通常の家電などの他に、食品を扱っているのも大きな特徴。特にピザやハンバーガーや寿司など、「いますぐ食べたい」軽食を届けてくれるフードデリバリー・サービスも行っているのです。
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そんな時にネックになるのが、島国アイスランドの地形。特に首都レイキャビクは湾によって大きく都市部を分断されているので、aha社の配送場所から住宅街のあるエリアまでは大きく遠回りしなくてはならないのです(上の図の赤い線)。道路が混雑する時間帯はタイムロスも大きくなり、食べ物を待つ顧客をお待たせする時間も長くなってしまいます。そんな事態を憂いたaha社は、イスラエルを拠点とするドローン技術会社「Flytrex」と提携し、ドローンによる「空飛ぶフードデリバリー」を開始したのです!
ドローンが食べ物を届けてくれる!?
(c) youtube / Flytrex
こちらのビデオを見ると分かるように、配送センターのスタッフがドローンの下に付いているBOXに注文を受けた食べ物を入れ、スマホで操作をします。すると、ドローンが都市部までそれを運んでくれるのです! 車だと住宅街に行くのに25分もかかっていたところ、ドローンを使うと4分で到着してしまうというのだとか。すごい効率のよさですね!
(c) Flytrex
機体の性能から、ドローンが一度に空輸できる荷物の重さは約3kgくらいではないかと言われています。でもハンバーガーやお寿司を運ぶなら、それくらいで十分なのではないでしょうか。
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ただし、実はドローンが飛んでいくのは今のところ対岸のとある地点まで。アイスランド運輸局から飛行許可が降りているのが1本のルートのみなので、そこを中継地点そしているのです。そこから注文した顧客の家まではスタッフが車やバイクなどで運ぶ流れになってるのだとか。
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このドローンを使った中継配送は、1日20本くらいを予定しているそう。更に、より多くの飛行ルートの許可を取得し、近い将来は顧客の家に直接ドローンが届けるシステム導入も計画されているのだとか。その場合は、飛行するドローンからワイヤーで食べ物が降ろされることになるそうです。楽しそうですね!
もしドローンによる直接のデリバリーが可能になったら、ぜひレイキャビク旅行の際にはチャレンジしてみたいです。
[Flytrex]
[aha.is]
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[A photo by Shutterstock.com]