パワースポットとして有名な場所は、日本全国にたくさんあります。悪縁を断ち切り良縁をつないでくれるパワースポットとして、北陸の若い女性が人生の節目に通う白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)もその1つ。
そこで今回は北陸在住の筆者が、石川県にある白山比咩神社を紹介したいと思います。
白山神社の総本宮
日本には三霊山と呼ばれる、3つの山があります。古くから信仰の対象としてされてきた山々で富士山、富山県の立山、そして石川、福井、岐阜にまたがる白山が該当します。
その白山信仰の拠点で、全国に3,000近くの社を抱える白山神社の総本宮が、石川県白山市にある白山比咩神社になります。
御祭神は日本書紀に登場する菊理媛尊(くくりひめのみこと)で、その祭神を象徴する御神体は霊峰の白山そのもの。公式ホームページ上に掲載された同社の歴史を見ると、始まりは紀元前91年とありますから、2,000年の歴史を持つ神社だと分かります。
参拝者の多くは厳粛な面持ちでお参りをする
白山比咩神社に訪れると、参拝者の厳粛な立ち居振る舞いがすぐに目に入ってきます。
表参道の入り口には無料の駐車場があり、巨大な一の鳥居が設けられているのですが、その手前で歩みを止め、何事かを心の中で唱えた後に、深々とお辞儀をして一歩を踏み出す参拝者の姿を何度も見かけました。
一の鳥居の手前には「いっぷく処 おはぎ屋」という茶屋があります。店内では「この辺りに〇〇というほこらがあると聞いたのですが」と、思いつめた表情で茶屋の店主に質問をして立ち去る参拝者を見かけました。
御祭神の通力にあらわれる霊妙な“しるし”を求めて、少なくない人がすがるように参拝している様子が伝わってきます。
悪縁を断ち良縁をつないでくれる
白山比咩神社の御祭神は、菊理媛尊(くくりひめのみこと)だと述べました。菊理媛尊は日本書紀の中で伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を仲裁し、仲をむつまじくした神様と知られています。
また、名前の「くくり」が「くくる」を想起させるため、同社によれば、
<「和合の神」「縁結びの神」としても崇敬を受けています>(白山比咩神社の公式ホームページより引用)
とのこと。悪縁を断ち切り、良縁を結ぶ神様の霊験を求めて、多くの人が参拝しているのですね。
実際に北陸に暮らす筆者の周りには、恋愛で迷ったときに足を運んだという若い女性が少なくありません。結婚相手を決める際にもお参りをする人が多いそうで、実際に筆者の妻も筆者と結婚をする前に参拝をしたのだとか・・・。
そうした若い女性のニーズをくんで、白山市観光連盟が白山比咩神社と連携し、「恋のしらやまさん」という参拝プログラムを用意してくれています。
同プログラムに申し込むと、金沢駅から白山比咩神社の最寄りバス停である一の宮までの各種乗車券がセットで受け取れる上に、神社では恋文を奉納できるようになっています。
実際に境内を歩くと、ベンチに座って熱心に何かをしたためる若い女性の姿が目に入ります。奉納する恋文を書いているのですね。
近所には金運アップの神社もある
白山比咩神社の周辺には、味わい深い町並みが広がっており、地元で人気のうどん屋「こいしや」などの人気店もあります。
その他には、TABIZINEの過去記事「今年こそあやかりたい!金運アップのパワースポットまとめ」でも紹介した、金運アップのパワースポット・金劔宮もあります。
神社を立て続けに回る行為の善しあしは分かりませんが、地理的には恋愛成就に金運アップと2つのパワースポットをはしごも可能です。
白山比咩神社の周辺には比較的狭い地域にぎゅっと魅力が詰まっていますから、金沢旅行にちょっと変わった色合いをプラスしたい人は、ぜひとも検討してみてくださいね。
[白山比咩神社]
[恋のしらやまさん]
[All photos by Masayoshi Sakamoto]