道で屋台を見かけるたびに「一体あれは何だろう?」と気になっていた、台湾のとあるグルメ。まるで真っ黒なちょびひげみたいな殻をまとった食べ物が、蒸しピーナッツと一緒によく売っているのです。
台湾の秋冬によく食べられているこの食べ物は「菱角(リンジャオ)」といい、殻の中身はほくほくでとってもおいしい!「何コレ、もっと早く知っていればよかった」と筆者がちょっぴり後悔してしまったこのグルメ、一体どんな食べ物なのでしょうか。
まるで黒いちょびひげ?菱角(リンジャオ)
まるで黒いちょびひげのような、不思議な見た目のこの食べ物。これは菱角(リンジャオ)と呼ばれる食べ物で、日本語では「菱(ひし)の実」となります。
冬になると台湾の夜市や市場、道端で売っているのを時々見かけます。菱角は一般家庭でも食材として使われており、市場やスーパーでは調理されていない状態で食材として並んでいます。
調理済みの菱角は蒸しピーナッツと一緒に売っていることが多く、セットで購入するのがおすすめです。屋台や夜市で「菱角・花生(ピーナッツ)」と書かれた看板を見かけたら覗いてみると良いでしょう。
(C) Yui Imai
売り方はお店によって異なるのですが、筆者が以前購入したお店は1袋100元という売り方でした。そんなにたくさん必要なかったため「50元分だけ買えますか?」と聞いてみたところ可能で、袋の中には12個ほどの蒸した菱角が入っていました。簡単に殻が割れるように切れ目も入っていました。
たくさん並べてみる?
なんといっても、この見た目は不思議でインパクトがあります。黒いちょびひげのようにも、こうもりのようにも見えるでしょうか。購入したらとりあえず、たくさん並べて写真を撮りたくなってしまうかもしれません。
菱角の殻をむくと?
黒い殻をむくと白い実が出てきます。まずは太い真ん中の部分をぱかっと割り、くるっとカールした部分を一つずつ内側にぱきっと割るようにむくと、きれいに実を取り出すことができました。
(C) Yui Imai
食感は栗のようなカシューナッツのような。ほくほくでとってもおいしいんですよ。
もちろん蒸しピーナッツも美味
菱角とよくセットで売られている蒸しピーナッツも、もちろんおいしいです。セットで買ってみて、ホテルで食べてみるのも良いですね。お酒のお供にもなりそうです。
揚げ菱角やスープの具にも!
菱角はからっと揚げたり、スープに入れたりとお料理にも大活躍です。台湾に出回っている菱角の多くは台南産のようで、中南部の夜市などでは菱角酥(リンジャオスー)と呼ばれる菱角揚げを提供している屋台も多くあります。台北ではなかなか見つけることができませんが・・・。
まるで黒いちょびひげのような不思議な見た目の食べ物、菱角。冬の台湾旅行で目にすることができたら、ぜひ試してみてくださいね。
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