台湾の「魯肉飯」ってどんな料理？

まずは台湾の「魯肉飯」について、簡単にご紹介します。

魯肉飯は滷肉飯と表記されることもあり、白いご飯の上にとろとろに煮込んだ豚肉をかけたものです。

脂身が多めのバラ肉を細かくカットし甘辛く煮込むお店が多いですが、脂身の比率や調味料、味の濃さなどはお店によってさまざまです。

魯肉飯は台湾の食堂では定番中の定番メニュー。魯肉飯の専門店もあれば、お店の看板メニューが他にあり、白いご飯の代わりに魯肉飯を注文して料理と一緒に味わうというのもよくあるスタイルです。

価格は小サイズで25～40元（約108～172円）くらいが主流で、いつでもどこでも手軽に食べられる料理というイメージがあります。

でも当然「ここのお店の魯肉飯がおいしい！」と現地で話題になることは多々あり、この魯肉飯はわざわざ遠くから足を運んでも食べる価値があるな～と感じることもよくあります。

ではさっそく、台湾北部に暮らす筆者が独断と偏見で選んだ「台北おすすめ魯肉飯・トップ10」を紹介します！

第10位：台湾全土に店舗を持つチェーン店「鬍鬚張魯肉飯」の經典魯肉便當

ひげのおじさんが目印の「鬍鬚張魯肉飯（ひげちょう るうろうはん）」は、台湾全土に店舗を持つチェーン店です。

看板メニューはもちろん魯肉飯で、テイクアウトの魯肉飯弁当も充実しています。脂身が多めの豚肉には醤油ベースの味がしっかりと染み込んでいて、ご飯と一緒にいただけばお肉がとろっととろけます。チェーン店ならではの、安定したおいしさです。

第9位：台北MRT東門駅近く「東門城滷肉飯」の滷肉飯

台北MRT東門駅近く、東門市場の中にある「東門城滷肉飯（ドンメンチェンルーロウファン）」は、5席ほどしかない小さなお店にもかかわらず、お客さんが途切れることなく訪れる人気店です。

滷肉飯にのっている肉は豚の皮の部分が使われていて、しょうゆベースの味がしっかり染み込んでいて甘辛い味わい。こってり系の滷肉飯が好きな人におすすめです。煮卵と一緒にぜひ。

第8位：台北MRT東門駅近く「御紘福福州魚丸」の魯肉飯

同じく東門市場の中にある「御紘福福州魚丸（ユーホンフーフージョウユーワン）」は、つみれ団子スープの人気店です。

スープのお供にぜひいただきたいのが魯肉飯。ほかほかの白いご飯の上には、とろとろに煮込まれた豚そぼろに加え、漬け物とタケノコの煮物ものせられています。しっかりと味のついた豚そぼろは少しこってりとした味わいで、ご飯がすすみます。

第7位：台北・西門町近く「程味珍意麵」の魯肉飯

西門町近くにある「程味珍意麵（チェンウェイジェンイーミエン）」の看板メニューは意麵という麺料理なのですが、魯肉飯も大人気。

肉は旨味がぎゅっと詰まっていて、しょうゆベースの味付けがちょうどいいです。皮の部分の肉がたくさん使われているようで、コラーゲンたっぷりの食感。店頭で販売されている台湾風煮物・滷味（ルーウェイ）や、スープや茹で野菜などと一緒にいただくのがおすすめです。

第6位：台北MRT東門駅近く「東門赤肉羹」の魯肉飯

台北MRT東門駅近い「東門赤肉羹（ドンメンチーロウグン）」の看板メニューは、店名にもなっている赤肉羹（豚肉とろみスープ）なのですが、ここの魯肉飯もおいしいと評判なのでセットでいただくのがおすすめ。

魯肉飯の上にかけられた肉は脂身が少なく赤身肉が多めで、煮込んだタケノコも加えられています。こってりしすぎず、しょうゆベースの味わいがご飯と相性抜群です。

第5位：台北MRT六張犁駅近く「魯肉腳」の魯肉餐便當

台北MRT六張犁駅近くにある「魯肉腳（ルーロウジャオ）」は、魯肉飯や豚足が人気のお店です。

筆者はテイクアウトで魯肉餐便當（ルーロウハン弁当）を購入。魯肉飯の部分は、細かくカットされた豚肉がトロトロでしょうゆベースの味がしっかりと染み込んでおり、ご飯とよく合います。お肉好きな方は、人気の豚足とセットでいただくのもおすすめですよ。

第4位：台北MRT南京復興駅近く「帥哥滷肉飯」の麻香滷肉飯

台北MRT南京復興駅近くの「帥哥滷肉飯（シュアイグールーロウファン）」は、ノーマルなものから変わり種までなんと6種類もの滷肉飯を提供しているお店です。

筆者がいただいたのは、人気だという麻香滷肉飯。脂身が多めでしょうゆベースの豚肉がとろっととろけるとともに、ピリ辛調味料・麻辣醬の辛さが後から追いかけてきます。一風変わった魯肉飯を食べてみたい！という人に特におすすめしたいお店です。

第3位：台北駅近く「北北車魯肉飯」の魯肉飯

台北駅近くの「北北車魯肉飯（ベイベイチャールーロウファン）」は、小さいながらもおしゃれな店舗で、気持ちよく食事ができる雰囲気。

看板メニューの魯肉飯は、ほかほかの白ご飯の上に、四角くカットされた脂身が多めの豚そぼろがたっぷりとのせられています。しょうゆベースのタレがしっかりとしみ込んだ肉は、他店と比較してクセが強くないので日本人にも馴染みやすい味。煮卵や、揚げ排骨スープ・招牌排骨酥湯なども一緒に味わうのがおすすめです。

第2位：華西街夜市の人気店「小王煮瓜」の魯肉飯

華西街夜市にある人気店「小王煮瓜（シャオワンジュグア）」は、黒に近い色までじっくりと煮込まれた魯肉飯と、清湯瓜仔肉という肉つみれと瓜のスープが名物のお店です。

ご飯の上にのせられたツヤツヤに輝く豚肉はしょうゆベースの濃いめの味付けで、脂身の部分が口の中でトロッととろけます。かといってしつこくもなく、絶妙なこってり感と塩加減。しょうゆベースの味わいが強めの魯肉飯が好きな方におすすめしたいお店です。

第1位：台北MRT中正紀念堂駅近く「金峰魯肉飯」の魯肉飯

台北MRT中正紀念堂駅近くの「金峰魯肉飯（ジンフォンルーロウファン）」は、ガイドブック常連の人気店なのですが、やっぱりいつ食べても安定なおいしさだなと感じます。

アクセスの便利さも観光客にはうれしいポイント。豚そぼろに加えてシイタケも一緒に煮込んだ肉は、しょうゆベースの味がしっかりとついていて、噛むたびに旨味が口いっぱいに広がります。スープや副菜も充実しているので、魯肉飯と一緒にぜひ！

いかがでしたか？　台北には他にも評判の魯肉飯がたくさんあり、網羅するのは難しいなと感じます。ランキングで気になる魯肉飯店がありましたら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

[All photos by Yui Imai]
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Yui Imai

Yui Imai ライター

語学留学とワーキングホリデーを経て、現在も台湾と日本をしょっちゅう行き来しているトラベルライターです。台湾で長く生活していくうちに、あたたかくてエネルギッシュでちょっぴりおせっかいな台湾がすっかり大好きに。