台湾の街を移動するのに路線バスはとても便利。筆者もバスを利用して台湾のいろいろな地域に訪れていますが「ここは日本と違うなぁ」と思うことから「運転手さん自由すぎるでしょ!」とツッコミたくなるようなことまで、驚いたことがたくさんあります。
この記事では、台湾で暮らす日本人筆者が台湾のバスを利用して驚いたこと6選をご紹介します。
どのバスが何分後に来るのか表示されて便利
台湾のバス停では、電光掲示板でどの番号のバスが何分後に来るのか表示されていることが多いです。バスが実際に何駅前を走っていて何分後に到着するかわかる方が、時刻表が貼られているより便利かも! と思ったものです。
地方の小さな駅には電光掲示板がないことも多いですが、バスのアプリをダウンロードすればどの駅に何分後にバスが来るのか簡単に調べることができ、便利です。
乗るときは手を挙げて合図、降りる時はドアの近くで待つ
日本のバス停では人が立っていればバスは止まってくれますが、台湾でバスに乗るときは手を挙げて運転手さんに合図する必要があります。バス停によっては見通しが悪いことがあり、運転手さんにしっかりアピールしないと気づいてもらえずに走り去られてしまうこともあり得ます。
また降りる時はブザーを鳴らしたらすぐにドアの近くまで行き、そこで待つのが得策です。日本のバスではブザーを鳴らした後「バスが停車するまでそのままでお待ちください」というアナウンスがあったりしますが、台湾でそうすると降り過ごしてしまう可能性が高いのです。
バスや車の隙間をぬうように走るバイクにひやひや
交通量の多い台湾。台湾に来たばかりの時は、バスや車の隙間をぬうようにバイクが走っている様子に驚いたものです。台湾に住んで何年も経つ今でも、バスのすぐそばを走っているバイクを見ると轢かれちゃうんじゃないかとひやひやします。
運転手さん同士でおしゃべりがスタート!?
筆者が台北のとある都市へと向かうバスに乗っていた際の出来事ですが、信号待ちをしている時に隣の車線には同じ系列の路線バスが停車していました。停留所でもないのに突然運転手さんがドアを開けたと思ったら、なんと隣の車線のバスの運転手さんとおしゃべりがスタート! 隣のバスの運転手さんは運転席横の窓を開けています。
楽しそうにおしゃべりしていましたが、信号が青になったらぱぱっとドアを閉めてそれぞれ行くべき目的地に出発。同僚同士の仲がよいのはよいことですが、日本人にとっては「運転手さん自由すぎでしょ!」とツッコミたくなるようなびっくりする光景です。
運転手さんとお客さんで楽しくおしゃべり
おしゃべりは運転手同士にとどまらず。台湾北部の地方都市でとあるバスに乗った時には、お客さんと運転手さんが乗車中ずっとおしゃべりで楽しく盛り上がっていたことがありました。
おしゃべり好きなお客さんだったのでしょう。そのお客さんが降りた後は何事もなかったかのように通常運転でしたが、運転手さんの声はマイクを通っているので会話の内容はみんなに筒抜けなのです。
運転手さんがお買い物?
ある日バスに乗っていたら、信号も何もないところでバスが停車しました。なんだろう? と思っていると、運転手さんがドアを開けて何かを叫んでいます。待つこと数秒、道路沿いの食堂の店員の方がものすごい勢いで出てきてお弁当をささっと運転手に手渡していました。会計もとってもスムーズ。
「あぁなんだ、お昼ご飯の買い物だったのか」と納得しつつ、日本ではありえないことだろうなぁと思いました。でもこれ、台湾のバスに乗っていて何回か直面したことがあるので食事時の時間帯のバスではよくあるのかもしれません。運転手さんも、終点駅周辺の食堂だけだと飽きちゃうんでしょうね。
地元の方が気軽に利用している路線バスは、地下鉄や電車に比べてより台湾のローカル感を体験できる交通機関だと感じます。日本人にとっては「ありえない!」と感じることも多く起こりますが、この自由でのんびりした雰囲気が台湾の魅力の一つだよね、と筆者は日々思っているのです。
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