ニューヨークに次々と現れては消えてゆく、新しいスイーツ。
ハイブリッド・スイーツから、和菓子進化形、これでもか! と山のようにスイーツを盛り込んだビジュアル系など。目新しくて、もちろんインスタ映えするもの。しかし、筆者が腰を上げようかと思うようなスイーツは、ありませんでした(単に出不精なだけかも)。
そんなある日友人から「ロウワーイーストサイドに、新しいお洒落ベーカリーが出来たわよ」と情報が入ったので、どれどれと出かけてみました。
ブティックのようなベーカリー
2017年10月、NYCロウワーイーストサイドに、焼き菓子スイーツのお店”スーパームーン ベイクハウス(Supermoon Bakehouse)”がオープン。クロワッサンの進化形、ハイブリッド・スイーツの「クラフィン(Cruffin)」がウリ。クロワッサンxマフィンの美味しいとこ取りです。
ハイブリッド・スイーツといえば、「クロナッツ」でストリートに長い行列を作った “ドミニク・アンセル(Dominique Ansel)”が有名。日本にも出店しましたね。
お店はベーカリーというよりも、ブティックのよう。ガラス張りの広々とした店内は、飲食関係のようには見えません。
アクセサリーを売るような接客
大理石のテーブルの上には、アクセサリーのようにスイーツが並んでいます。ショーケースに商品が入っていると、近くで良く見ることが出来ないのが難ですが、ここではじっくりと見ることが出来ます。また、スイーツについてはスタッフが説明してくれ、オーダーもここでします。高級品を買うような気分になりますよ。
進化を続ける、「インスタ映えスイーツ」
APPLE PIE CRUFFIN(アップルパイ・クラフィン)
Chunky Apple Caramel Pie Filling AND Cinnamon Creme Patissiere, topped with PIE CRUST CRUMBLE, White Chocolate Cream Bulb, Pie Filling & Gold Leaf
さてさて、ではご自慢のスイーツたちをみてみましょう。
人気のアップルパイ・クラフィン。クロワッサン生地で形と味はマフィン、中にはアップルパイのフィリング、シナモン・カスタードクリーム。
中を割ってみると、こんな感じ(リンク先参照)。
Banana Split Sundae Twice Baked Croissant (バナナスプリット・サンデー クロワッサン)
Caramelised Sous Vide whole bananas, banana caramel sauce, creme patissiere, almond creme, topped with chocolate fudge, banana caramel, dehydrated banana, gold leaf and fresh vanilla cream bulbs
パフェとクロワッサンのハイブリッド・スイーツと呼びたい、その名も「バナナスプリット・サンデー(日本のバナナパフェとほぼ同じ意)クロワッサン」。中には、フレッシュなバナナ、バナナ・キャラメルソース、チョコレート・アーモンドクリーム、ヴァニラ・カスタードクリーム。たまりませんね。女性に一番人気です。インスタ映えもバッチリ。
中を割ってみると、こんな感じ(リンク先参照)。
PEACHY MESS TWICE BAKED CROISSANT (ピーチィメス クロワッサン)
“the croissant so nice baked it twice” stuffed with juicy Caramelised Sous Vide yellow peaches, peach almond cream, vanilla creme patissiere and then topped with white chocolate shards, white peach gel, candied orange, fresh vanilla cream bulbs, dehydrated yellow peach and silver leaf.
こちらも女性好みの「ピーチィメス クロワッサン」。ピーチィとは桃のようなの意味以外に、「素敵な」という意味があるのです。なんだかワクワクするような、素敵なクロワッサンということです。中にはフレッシュな桃、ピーチ・アーモンドクリーム、ヴァニラ・カスタードクリーム。
中を割ってみると、こんな感じ(リンク先参照)。
Lychee-Berry Jelly Red Bi-Colored Croissants(ライチーベリージェリー・バイカラー・クロワッサン)
”スーパームーン ベイクハウス(Supermoon Bakehouse)”のウリである、2色使い(バイカラー)のクロワッサン。こちらのクロワッサンは生地を巻き込んでいるので、中まで2色なのですよ。中には、ライチーベリージェリーが詰まっています。
中を割ってみると、こんな感じ(リンク先参照)。
PISTACHIO ROSE GREEN BI-COLOR CROISSANT (ピスタチオ ローズ バイカラー・クロワッサン)
Rose and Pistachio Creme Patissiere filled with candied pistachios and rose petal on top
グリーンのクロワッサンは、ピスタチオ。バラとピスタチオのカスタードクリームが詰まっています。
中を割ってみると、こんな感じ(リンク先参照)。
次はブリオッシュ・ドーナッツ。
実はこちらも、名スイーツ 「ブリオッシュ・ドーナッツ」
Salted Caramel Stuffed Golden Boy Donut(ソルトキャラメル入りゴールデンボーイ・ドーナッツ)
美味しそうなドーナッツが目に止まり、その場で食べるべく購入してみました。美しいメタリックな袋に入れてくれます。表は、”Supermoon’” 、裏には“Stay Wild, Moon Child”のロゴ入りです。ドーナッツは1個4ドルなり。高い・・・。美しいパッケージも、ドーナッツの値段に乗っているわけですね。
お砂糖たっぷりのドーナッツ。出来立てのふわふわ。ウマウマ感が漂ってきますよ。かなり持ち計りがするので、中味がたっぷり詰まっていそうです。期待をこめて、中がどうなっているのか、割ってみますね。上に乗っているチョコレートの板がやや邪魔ですな。
中には塩キャラメルクリームがたっぷり。手が砂糖だらけになりましたが、構わず写真を撮ります。ドーナッツは新鮮なうちに食べるのが、お約束。早速頂いてみましょう。どれどれ。
一口パクリと食べて、おおっと、これは美味しいじゃないですか。たっぷりかかった粉砂糖とあふれんばかりの塩キャラメルクリームがかなーり甘いのですが、美味。
筆者は正直ドーナッツには一家言ありまして、ガイドブックに載っているロウワーイーストサイドの“D.P”も、評価の高いブルックリンの”D.D”も、高いばかりでちっとも美味しいと思いませんでした。むしろ、ガッカリしました。
スーパームーン ベイクハウスのドーナッツは、ドーナッツ生地が美味しく、揚げもの特有の油臭さがまったくありません。デニッシュ生地のドーナッツ皮が印象に残っています。ニューヨークでドーナッツを食べるのなら、スーパームーン ベイクハウスをお勧めしますね。現在ベスト・ドーナッツと思います。店の回し者じゃないですが。
パッケージまでインスタ映え
今や、スイーツは「インスタ映え」を意識するのが大前提。この店では、商品本体のみならず、パッケージもインスタ向け仕様。複数個買った場合は、ギフトボックスのような美しい箱に入れてくれます。ドーナッツの種類は、抹茶やイカスミもあります。個人的なオススメは、断然塩キャラメルドーナッツです。
ニューヨークは4店舗目
スーパームーン ベイクハウスは、クラフィンで名高いサンフランシスコで行列の店“Mr. Holmes Bakehouse” の系列。店舗はサンフランシスコ、ソウル、ロサンゼルスに続いて4店目。
朝8時にオープンして、なくなり次第終了。クロフィンや、パフェ系クロワッサンのバナナスプリット・サンデー クロワッサンやピーチィメス クロワッサンが欲しいなら、朝9時頃には行ったほうが良いでしょう。10時前には売り切れてしまいます。コーヒーもありますし、店内で頂くことも出来ますよ。
店舗住所 :120 Rivington Street, New York, NY 10002
商品価格 :ドーナッツ 4ドル〜、クロワッサン 5.5ドル〜
公式サイト:https://www.supermoonbakehouse.com
インスタグラム:https://www.instagram.com/supermoonbakehouse/
[All photos by Sara Aoyama] ※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。
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