とろける日本の霜降り肉、フィレンツェのビステッカ、ニューヨークのTボーンステーキなど、世界には至高のステーキがいっぱい。肉好きならば訪れた国でステーキを味わうのは旅の楽しみの一つではないでしょうか?
今回は47か国を旅して肉を食べ続けてきた筆者が、おいしすぎて脳裏から離れないほど感動したステーキが味わえる国についてご紹介したいと思います。
地球の裏側にある、ステーキ大国
筆者がステーキのおいしさに感動したその国とは、日本の反対側にある「アルゼンチン」。サッカーやタンゴ、イグアスの滝やパタゴニアなど見どころが充実のアルゼンチンですが、ブエノスアイレスで食した赤身肉ステーキは鳥肌が立つほど悶絶のおいしさでした。
アルゼンチン中部、ラプラタ川流域に広がる大草原パンパ。教科書で一度は見たことがある人も多いのでないでしょうか? パンパはアルゼンチンの肥沃な農牧業地帯であり、小麦の生産や牧畜が盛ん。
人口飼料を使用せず、肥沃な土地の牧草をふんだんに食べて育つことで肉牛がおいしくなるのだそう。
「人口よりも牛の数が多い」と言われるほど牧畜が盛んなアルゼンチンですが、1人あたりの年間牛肉消費量はなんと世界2位!これは200gのステーキを1年に202枚も食べている計算なのだとか。
スーパーでは牛肉が1kg当たり約500円から販売されており、日本よりはるかにリーズナブル。肉好きにとっては夢のような国です。
ブエノスアイレスを旅したら絶対に訪れたい名店2選
Cabaña Las Lilas(カバーニャ・ラス・リラス)
(C)NaokoSaimi
倉庫街を再開発した、お洒落なプエルト・マデロ地区にある「カバーニャ・ラス・リラス」。アルゼンチンで最も上質のお肉が楽しめると言われる超有名店です。やや高級感が漂いますが、観光客も多く気軽に利用できる雰囲気。
(C)NaokoSaimi
キッチン前に並べられるステーキ肉。カバーニャ・ラス・リラスは牧場で牛を生産するところから手掛けており、こだわりのステーキをいただけます。
日本のサーロインにあたる「Bife de Chorizo」。炭火で香ばしく焼かれた赤身肉ステーキは、脂が少ないながらもジューシーで極上の味わい! ナイフを入れるとスッと切れてしまうほどしっとり柔らかく、塩胡椒のみというシンプルな味付けがお肉本来の濃厚な旨味を引き立てています。
約350gで日本円にして約3500円。決して「安い」わけではありませんが、クオリティからすると大大大満足の値段です。肉好きならば、このステーキを味わうためにブエノスアイレスを訪れるのも十分価値があるほどのおいしさ!
次はビュッフェスタイルのお店です!
Siga La Vaca(シガラ・バカ)
同じくプエルト・マデロ地区にある「シガラ・バカ」。ビュッフェスタイルのお店で、ステーキ、サラダ、パン、お惣菜が食べ放題で、1ドリンク+デザートが付いて約2000円。
ステーキはサーロインやヒレ、リブ、バラなどから、チキンやポークまで揃いバラエティ豊か! カウンターで食べたいものを伝えて、焼きあがったばかりのお肉をいただきます。色んな部位があるので、味の変化も楽しめるのがうれしい。
まずはサーロインから。赤身肉はしっとり柔らかくジューシー。豪快に焼かれた炭火の香りがたまりません!
続いてヒレとバラ。バラでも脂が少ないので、いくらでも食べらてしまうほどのおいしさ! 気軽にステーキをお腹いっぱい食べたい時にオススメのお店です。
味、ボリューム、コスパと全てが最高峰のアルゼンチンステーキ。肉好きならば、一度は地球の裏側で感動のおいしさを体感してみてはいかがでしょうか?
[世界で一番牛肉を食べるのはどこの国?|ANA]
[Photos by Nao]