バゲットの焼き具合にこだわる

フランスのパンの代表格がバゲットです。パン屋でバゲットを買うフランス人を見ていると、「しっかり焼いたバゲットをください」、「そこの焼き過ぎていないバゲットをください」など、焼き具合にこだわっている人が結構います。フランス人にとってバゲットの焼き具合というのは各自好みがあるものなのです。
バゲットはビニール袋に入れて販売されない

日本ではパン屋でバゲットを購入すると、ビニール袋に入れられることが多いですよね。フランスのパン屋では紙の袋に入れるか、紙をバゲットの周りに巻いて渡されます。よく見るフランス人がバゲットを持ちながら歩いている写真そのままの光景です。雨に濡れたらどうするの、埃がついて汚そうという意見も聞こえてきそうですが、フランス人はそんなことは気にしません。紙袋に入れるスタイルは永遠なのです。
パン屋の定休日は重ならない

主食がパンであるフランスでは、毎日どこでも買えるようになっています。街のパン屋が定休日が重ならないように、パン屋同士が話し合って決めているのだそうです。
夏のバカンスでほとんどのお店が閉まっていても、すべてのパン屋がヴァカンスで閉まっていて買えないなんていうことはないのです。
バゲットは当日に食べきる

バゲットは次の日に食べると硬くなってしまいます。基本的に買ったその日に食べきるのが、フランスでの原則です。次の日に食べるときは、トースターで焼くといいでしょう。でもやっぱり、バゲットはその日に食べるのが一番美味しいように思います。
パンにはバターとジャムが絶対必要

フランス人にとって朝食のパンにはバターとジャムが欠かせません。筆者は特にフランス人のバターの消費に驚きました。フランスではバターを必ず常備している家庭がほとんどではないでしょうか。バターをチーズのように厚く切ってパンに置いて食べる人もいます。また、バターを塗って、その上にジャムも塗るというフランス人もいます。
調理パンはパンではない

日本のような調理パンはパンと認めないのがフランス人。日本のような調理パンはそれはそれで美味しいのだけれど、それでもパンはオーソドックスにバゲットが一番と思うフランス人が多いのです。そしてパンはフランスのものが一番だと思うフランス人も多くいます。
レストランでは必ずパンが付いてくる

フランスのレンストランにいくと、必ずと言っていいほどパンが出てきます。例えば、メインにパスタやジャガイモが付け合わせであったりしても、パンを食べるのは普通のこと。それに、パンは無料で、お代わりも自由なんです。フランス人の食事には、パンは欠かせないものなのだと実感させられます。
いかがでしたか。主食であるパンはフランス人にとって、毎日美味しく食べたいもの。偏愛とも呼べなくないフランス人のパンへのこだわりは、日本人のお米へのこだわりに通じるものがあるように思います。
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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