フランス人流滞在型の旅行って?
以前、過去記事「このままでいいの?日本人〜日本とフランスの休暇、4つの違い〜」でもご紹介しましたが、フランスには決められた休暇というのはなく、有給を使う形でヴァカンスを取ります。有給休暇を取るときは、旅行のためということが多く、年に一度は必ずといっていいほど、1週間以上の旅行に出かけることが多いようです。
フランス人はこの長期の旅行では、ホテルに泊まるということはあまりありません。別荘やジット(Gîtes)と言われる家やアパートを借りて過ごす、滞在型の旅行をするのがポピュラーなのです。自炊洗濯も行い、暮らすように旅をします。
身体を休めるための旅
日本で1泊2日の温泉旅行に行くと、観光地を見て回り、温泉に入って、ご飯を食べて、翌日も観光してと、慌ただしいスケジュールの中で行動をします。それはそれで、非日常を目まぐるしく過ごすようで、楽しくはあるのですが、逆に疲れてしまったなんてことはありませんか。
滞在型の旅行であれば、滞在日数も多いので疲れを癒して、ゆっくりと過ごすことができます。フランス人曰く、最低4日以上は滞在しなければ、本当にリラックスすることができないのだとか。仕事のある日常からヴァカンスモードに身体と頭が切り替わりるのには、それぐらいの日数がかかるらしく、それ以降に本当に身体が休まったという感覚が味わえるのだそうです。
自由な時間割を組むことができる
滞在型の旅行の最大の利点は、家やアパートを借りるので、自由な時間の中で過ごすことができることです。食事の時間が決まっている訳でもないので、各自好きなように行動することができます。日頃の仕事の疲れを取るために、朝の11時まで寝ることだってできるのです。時間に縛られず、今やりたいと思ったことを自分のリズムで行うことができます。
観光だって、毎日出かけるわけでもなく、朝起きて、気が向いたら午後から出かけるような感じです。
頑張りすぎない料理
日頃主婦であれば、毎日のごはんに悩まされる人も多いはず。筆者はフランス人と滞在型の旅行をしてみて、あえてこの長期休暇中は、料理することを頑張りすぎないということを学びました。旅行のときぐらい、料理に時間をかけないで、とにかく簡単なものを作って食べる。そして、身体を休めることを優先させるのです。
奥深くその地を楽しめる
滞在型の旅行では、最低でも1週間滞在するので、奥深くその地域を楽しむことができます。地元民に混じって、市場で買い物をしたり、ただただ散歩してみたり。普通の旅行では体験することができなかったことも楽しむことができます。
日本でも滞在型の旅行が増えていると聞きます。アパートホテルや一軒家を借りて長期旅行をしたという話も耳にします。休みを長く取ることができれば、暮らすように旅をしてみませんか。ゆったりと過ごすための旅行も素敵ですよ。
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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