
イギリス人
それでは早速、欧州で訪日の数がもっとも多いイギリスのランキングから見てみましょう。
アジア各国・地域への英国人訪問者数(2015年)
1位 タイ 946,919人
2位 中国 579,600人
3位 香港 529,505人
4位 シンガポール 473,810人
5位 マレーシア 401,019人
圏外 日本 258,488人
出典:日本政府観光局(JNTO)
衝撃!日本がベスト5に入っていないとは!
日本には「異文化圏」「英語が通じない」「物価が高い」というイメージがあるそうです。欧州から日本は地理的にアジアの中でも最も遠いというのもありそうです。
他の調査で、日本滞在の満足度を「大変満足」とした人が87.9%いたので、実際来れば気に入るようなのですが・・・。

タイはビーチリゾートが多いのが人気の理由。イギリス人は太陽を求めて、スペインへ旅行する人が断然多いという事実ともつながっていそうです。
フランス人
日本文化への理解が高そうですが、実は外国旅行志向が弱いというフランス人。そんな彼らのバカンス先はどこでしょう?
アジア各国・地域へのフランス人訪問者数(2015年)
1位 タイ 681,097人
2位 中国 486,900人
3位 日本 213,228人
4位 ベトナム 211,636人
5位 香港 209,825人
出典:日本政府観光局(JNTO)
またしてもタイです。タイ料理、スパ、歴史遺産、過ごしやすい気候、そしてコストが安いことがバカンスに最適とのこと。

そして2位の中国には長い歴史と万里の長城や兵馬俑、中華料理といったウリがあります。中国はビジネス目的もあってか、世界中からの外国人訪問数が多く、フランス、米国、スペインに次いで世界4位の国なのでやはり強いです。
日本が3位にランクイン。フランスと関係性の高いベトナムより高いのですね。
ドイツ人
ドイツ人は中国人に続いて海外旅行をする国民なのだそうです。その結果はいかに?
アジア各国・地域へのドイツ人訪問者数(2015年)
1位 タイ 760,604人
2位 中国 623,400人
3位 シンガポール 286,732人
4位 香港 213,802人
5位 日本 162,580人
出典:日本政府観光局(JNTO)

もはやタイと中国は安定の2トップですね。ドイツは日本へビジネス目的で来る人が比較的多いのですが、観光では広島・宮島の訪問率の高さが目立つそうです。
イタリア人
次はイタリア人。海外全体ではスペイン、フランス、クロアチアがトップ3の旅行先ですが、アジアでは?

アジア各国・地域へのイタリア人訪問者数(2015年)
1位 中国 246,100人
2位 タイ 246,066人
3位 日本 103,198人
4位 シンガポール 69,350人
5位 マレーシア 51,946人
出典:日本政府観光局(JNTO)
僅かながら中国とタイが逆転し、日本が3位という結果です。マレーシア人気もビーチと価格が魅力とのことです。
スペイン人
最後に日本のアニメオタクが急増中のスペイン人のランキングをみてみましょう。
アジア各国・地域へのスペイン人訪問者数(2015年)
1位 タイ 150,940人
2位 中国 136,300人
3位 日本 77,186人
4位 シンガポール 48,074人
5位 ベトナム 44,936人
出典:日本政府観光局(JNTO)
無事ランクインしましたね。
思ったより日本は人気がないかもしれないことに気づいてしまいましたが! フランス・イタリア・スペインといったラテン系から比較的支持されていることはよい情報でした。これからオリンピックに向け、さらに日本人気は高まっていくのでしょうか?
参考
[世界の市場別基礎情報 基礎データ]
[日本政府観光局(JNTO) 2015年 各国・地域別外国人訪問者数]
[日本政府観光局(JNTO) 国籍/月別訪日外客数 2015年累計]
[日本政府観光局(JNTO) 世界の市場別基礎情報 外国旅行の動向]
[観光庁 訪日外国人消費動向調査 報告書2]
[All Photos by shutterstock.com]
Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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