日本の都道府県にはさまざまな観光地があります。限られた予算と時間の中で全国各地に繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいですよね。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、TOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムでポイント化し、集計してランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は宮城編です。
第5位・・・仙台のグルメ巡り(10.8ポイント)
最初は観光地とは言えませんが、フリー回答で多かった仙台のグルメ巡りを第5位としました。仙台は言わずと知れた東北最大の都市で、政令指定都市にして仙台平野の中心地であり、伊達政宗が基盤を作った歴史都市でもありますが、牛タン、冷やし中華、海鮮料理、ラーメン、ずんだもちなど、グルメに関してもレベルの高いエリアとして知られています。
「ラーメンの名店が点在する仙台では、趣向を凝らしたハイレベルなラーメンが食べられる」「ずんだ餅をはじめ、ずんだ好きにはたまらないスイーツが堪能できる」(どちらも米田ロコ)
と、仙台のグルメを宮城県の見どころNo.1に推す声もありました。宮城県旅行では、仙台のグルメ巡りも間違いなく楽しみたいイベントの1つになりますね。
第4位・・・仙台七夕まつり(16.8ポイント)
東北は有名な祭りが多いですが、その代表例の1つが仙台七夕まつりになります。東北三大祭りの1つとしても知られており、中心部から商店街に至るまで、街が七夕飾り一色になります。宮城県に在住経験のあるライターは、
「全国的に七夕と言えば7月ですが、仙台では8月に開催される七夕祭りの方が有名です。アーケードを隅々まで覆うように飾られる色とりどりの七夕飾りがとても奇麗です」(Yoko Nixon)
といったコメントと共に、仙台七夕まつりをNo.1に推していました。
「人出の多さにはびっくり」(青山沙羅)
と、人気の高さを物語るコメントもあります。東北では必見のお祭りと言えそうですね。
第2位・・・
仙台駅と一番町(各17ポイント)
同率で第2位に選ばれた宮城県の必見スポットは、仙台駅と一番町(いちばんちょう)になりました。第5位から2位まで仙台関連の回答が続いていますが、やはり宮城県における仙台のインパクトの大きさは否定できないみたいですね。
仙台駅はまさに陸の玄関口で、仙台駅から徒歩で移動できる距離に一番町と呼ばれるにぎやかな商店街があります。仙台駅を宮城県No.1スポットとして推すライターも存在しましたし、
「おすすめといえば、やっぱり牛タンです!仙台で牛タンを食べてから、牛タン好きになりました。商店街を取材したこともあるのですが、とても活気があったのを覚えています」(山口彩)
と、「エキナカ」に充実した飲食店の魅力をプッシュする声もありました。仙台駅の3階には「牛たん通り」と「すし通り」があり、グルメ天国にもなっています。一番町に関して、宮城県に在住経験のあるライターからは、
「駅からのアクセスが良好で、アーケード内にさまざまなお店が建ち並ぶ、仙台屈指のショッピングエリアです。一番仙台らしさがある地域だと思います」(Yoko Nixon)
とのコメントもあり、他には、
「デパートで買ったずんだ餅のおいしさに感動。ずんだ餅の大ファンになりました」(青山沙羅)
と、一番町を宮城県No.1スポットして推す声もありました。
第1位・・・松島(19.3ポイント)
第2位までは仙台関連のスポットが続きましたが、第1位には日本三景の1つ、松島が選ばれました。松島は仙台の東北に位置し、天然の良港である塩竃、多賀城跡からもほど近い松島湾に浮かぶ大小約260の群島ですね。波の影響による海食崖(がい)が楽しめたり、陸地に目を向ければ瑞巌寺や五大堂などの歴史的な建造物も楽しめる場所です。宮城県に6回以上訪れているというライターからは、
「日本三景なので」(Chika)
とのコメントともに、松島を宮城県No.1のスポットとして推す声も寄せられていました。とりあえず多くのライターが票を入れていた松島。京都の天橋立、広島の宮島と並ぶ日本三景なのですから、訪れておいて損はない観光地と言えそうですね。
以上、プロの旅ライターが選ぶ宮城県の観光地TOP5を紹介しましたが、いかがでしたか? やはり仙台の圧倒的な魅力が目立ちましたが、宮城の観光地と言えば他には那須火山帯の一角を成す蔵王も存在しています。
宮城は親潮と黒潮が沖合でぶつかり合う好漁場で、海の幸も極めて優れた土地。北上川や阿武隈川のような美しい川もあり、個人的には秋保大滝に向かって歩く森で聞いたヒグラシの大合唱がNo.1の記憶として残っています。見どころいっぱい、おいしいグルメもいっぱいの宮城県ですから、何度も繰り返し訪れて、その魅力を満喫したいですね。
秋保大滝
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【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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