日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は長崎編です。
第5位・・・佐世保バーガーのハンバーガーショップ巡り(13ポイント)
佐世保 観光コンベンション協会提供
第5位は佐世保バーガーのショップ巡りがランクインしました。佐世保バーガーとは、佐世保に駐留していた米海軍が地元の人にレシピを伝え、そのレシピを基に地元で独自の発展を遂げたグルメですね。
「やっぱり佐世保バーガーはおいしい!甘いマヨネーズのサンドウィッチも人気です」(内野チエ)
「佐世保バーガーを今現地で食べているという高揚感が味わえます」(鳴海汐)
など、佐世保駅周辺にあるハンバーガーショップ巡りを推す声が挙げられていました。佐世保市には30店舗ほどのハンバーガーショップがあると聞きますので、自分にとってベストのハンバーガーを探したいですね。
第4位・・・眼鏡橋と寺町周辺散策(13.3ポイント)
次は長崎の市街地にある眼鏡橋とその周辺にある寺町散策がランクインしました。眼鏡橋は国指定の重要文化財にも指定されているアーチ形の石橋で、映画など映像作品の舞台にもなる有名なスポットですね。眼鏡橋が架かる中島川沿いや周辺の寺町の雰囲気も、風情があっていいですよね。
「レトロな雰囲気が楽しめます。散歩にぴったりの場所」(内野チエ)
「女子にうれしいパワースポットでもある眼鏡橋。近くの護岸に埋め込まれた、ハートの形をした石を見つけると恋が叶うと言われています」(金子愛)
などといったコメントと共に、同地を高く評価する声が集まっていました。コメントにもあるように、護岸にはハート型の石が埋め込まれています。ちょっとした有名なパワースポットになっていますから、ぜひとも探してみてくださいね。
第3位・・・グラバー園(13.8ポイント)
開園から40年以上の歴史が経過し、世界遺産にも認定された旧グラバー住宅 のある庭園がランクインしました。幕末の長崎開港時に来日したトーマス・ブレーク・グラバーさんの住居を中心とした、洋風建築の建ち並ぶ庭園になります。
「長崎の海を眺めながら花に囲まれてゆっくりとした時間を過ごすことができます。西洋の建築物も見ごたえがあります」(Yoko Nixon)
「世界遺産であるグラバー園、日本最古の王風建築の邸宅が見られます。ガイドツアーもありますので、歴史など長崎について学ぶのにもおすすめです」(金子愛)
「美しい洋館があり、高台から海が見下ろせます」(青山沙羅)
「レトロな雰囲気が素敵です」(akaryx)
などと、多くの表が集まっていました。上述した眼鏡橋にはハート形の石が護岸に埋め込まれていると紹介しましたが、グラバー園にもハートストーンと言われる石が石畳の庭園に点在しています。こちらも探したいですね。
第2位・・・平和公園(22.1ポイント)
原爆の悲惨さを現代に伝える平和公園(平和祈念像・平和の泉)がランクインしました。戦後間もない時期に建造された平和を祈念する公園ですね。筆者も少年時代に何度か訪れましたが、いまだに鮮明に記憶に残っています。子どもでも大いに考えさせられた記憶がありますから、それだけメッセージ性のある場所なのかもしれませんね。
「現在もさまざまな人が訪れ、平和を願う思いに包まれた場所です。生きるということについて考えさせてくれる場所です」(Yoko Nixon)
「長崎に行ったら、訪れるべき場所。戦争の痛みを忘れてはいけません」(青山沙羅)
などと評価する声はたくさん。コメントでも語られているように、長崎旅行では必ず訪れておきたいスポットですね。
第1位・・・軍艦島(22.8)
第1位には世界遺産の離島、軍艦島がランクインしました。
「海と陸の自然豊かな風景の中に浮かぶ、軍艦島の存在感はやっぱりスゴイです」(内野チエ)
「ぽっかりと海にそびえる異様な光景」(わたなべたい)
「当時の建物が風化しつつも形を残し、後世に栄枯盛衰を伝えてくれる世界遺産。一見の価値があります!」(Yoko Nixon)
「歴史を感じます。そのままの迫力が残っていますので、ぜひ一度は行ってほしいスポット」(akaryx)
など、絶賛のコメントもたくさん。そもそも軍艦島とは海底炭鉱の拠点になった島で、1890年代から100年近く採掘を続けた離島になります。炭鉱で働く労働者やその家族、さらに商いをする人々が島内で暮らし、その人口密度は当時、世界一を誇ったのだとか。しかし、1974年に閉山となると住人が一気に立ち去って無人島となりました。その往時の暮らしが丸ごとうち捨てられた離島が、軍艦島なのですね。
以上、プロの旅ライターが選ぶ長崎県の観光地ランキングになりますが、いかがでしたか? 他には雲仙地獄ツアー、浦上天主堂、九十九島遊覧船、ハウステンボス、上五島巡り、長崎の坂道散歩、させぼ五番街、稲佐山から見る長崎の夜景、東山手洋風住宅街散策など、さまざまな評価の声が挙がっていました。見どころいっぱいの長崎県。繰り返し訪れて、その魅力を満喫したいですね。
1位の軍艦島についてくわしくは、過去記事『歴史と当時の息遣いが感じられる廃墟の島、 長崎の世界遺産「軍艦島」』をぜひチェックしてみてくださいね。
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【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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