さぁ、ウィーンで食べ歩き!一人でも大丈夫です。
ウィーンはカフェ天国。日本にもたくさんのカフェがありますが、しいてウィーンのカフェの特徴をあげるとすれば、
• 早朝から深夜まで時間に合わせたサービス
• 食べ物が本格的
• 価格もレストランよりリーズナブル
• おひとりさまの利用も多いというのは日本と同じです。
今回はランチから軽い晩ごはんまで、ご紹介します。
コスパ良すぎるランチは秘密にしたい!そして午後のスイーツ。
ウィーンのカフェでは、ランチにセットを提供するお店が多いのですが、その中でもおすすめの1軒と、かなりビジュアルがキュートなもう1軒をご紹介します。
OBERLAA(オーバーラー)|店員さんが優しくて泣けました。
ウィーンの中心にある昔からのショッピング街のすぐそばにあるカフェ「OBERLAA(オベルラー)」、実は15:00までやっているランチのコスパが最強なんです。
店内はクラシックながらも、椅子やテーブルがカジュアルで居心地がよさそうです。お母さんらしき雰囲気の女性が多く働いていて、メニューを丁寧に説明してくれます。それに、たまに「おいしいかしら」とか、「辛くない?」などど声をかけてくれたりして、優しさが浸みます。
まずはスープ。牛肉からとったクリアスープに、パンで作ったお団子のようなシュペックヌーデルが静かに沈んでいます。しっかり澄んでいて、旨味だけを感じます。ウィーンの伝統的なスープです。
こちらは、キュウリとヨーグルトのサラダ。オーストリア料理の一つです。インド料理のライタのようです。
メインは、旬の野菜と米とチキンをパプリカで煮込んだもの。ピリ辛でフォークがすすみます。
そして小さなラズベリーのチーズケーキ。
というわけでこのランチセットが12.90ユーロですから、かなりコスパがいいんです。しかも、日替わりメニューなので、毎日通っても大丈夫!?
Neuer Markt 16, 1010 Vienna, Austria
Tel/ +43 1 513 29 36–0
月-日 : 8:00~20:00
https://www.oberlaa-wien.at/standort-1/?lang=en
Café DIGRAS (カフェ ディグラス)| インテリアがシックかわいい!
ディグラスも古いカフェですが、なにしろその色鮮やかなピンクの外壁が目を引きます。
中に入れば、小さめの椅子にテーブル、ゆっくりと親密なおしゃべりを楽しむのにぴったりです。壁には照明仕掛けの時計が。
午後のおやつに、リンゴのシュトルーデル、バニラソース掛けを。これももちろんオーストリアの伝統デザート。甘すぎないリンゴと幾層にも重なる生地が、香り豊かなバニラで美味しくまとまります。
帰り際に窓から除くと、シャンデリアにかわいいランプシェード。まったりほんわか、その日の夜のプランを練るのにもいいかもしれません。
Wollzeile 10、1010 Vienna, Austria
Tel/ +43 1 5125765
月-金 8:00~22:30
土日祝 9:00~22:30
http://wollzeile.diglas.at/
夜の帳が降りる頃、ウィーンのカフェに灯がともります!
歴史的な古い中世からの建物に、石畳の通り。日が暮れてくると、ロマンチックでもあり、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」のロケ地ということもあって、ちょっと勝手に怪しく感じてみたり。夜のカフェもいい感じですよ。
KLEINES CAFÉ(クライネス カフェ)|あの映画のロケ地!
「恋人までの距離」は、アメリカ人男性とフランス人女性が列車で出会い、ウィーンで一日を過ごすことになるという1995年の映画。そのロケ地になったのがこのカフェです。夕方になれば、店内の灯りがぼんやりと温かい雰囲気を出し始めました。
ここはいわゆるウィーンの気取らないカフェ。本格的なコーヒーに、ウェイター兼調理人が簡単な食事を作り、カウンターではみなビールやワインなど思い思いの飲み物を楽しんでいました。
年季の入った常連と思しき女性が新聞を読んでいたりして、かなりまったりとした空気ですが、なんとなく居心地がいいんです。
夜の食事に出かける前にちょっと一休みという使い方もよさそう。夜が更けると、よりバーの雰囲気になるようです。
Franziskanerpl. 3, 1010 Wien, Austria
火-日 / 10:00~翌2:00
https://www.facebook.com/pages/Kleines-Cafe/211031485582551
Zum Schwarzen Kameel (ツム・シュヴァルツェン・カメール)|夜のアクティビティの前の腹ごしらえにも!
オペラ座でのオペラに、ウィーン楽友協会、コンツェルトハウスでのコンサート、その他にもオペレッタなど、夜のアート干渉はウィーン観光の目玉の一つ。
ここ、1618年にオープンした老舗ツム・シュヴァルツェン・カメールで小腹を満たしておきましょう。早めの夜ですが、テラス席までたくさんの人。がやがやと盛り上がっています。
店内にはテーブル席もありますが、スタンディングで気楽にお酒を楽しむ人たちで賑わっています。お客さんは大人も多いので落ちついた雰囲気でなんとなく安心。
きっちりとした食事もできますが、軽くつまむ程度にするならカナッペがおすすめです。サーモンのパテやタマゴ、チキンなどいろいろ。もちろん指差しでOK!
それに小さなスイーツが魅力的。他のカフェで1人前のデザートを頼めばそれなりの大きさになってしまうのですが、こちらは一口(?)サイズです。
このピンクのマジパンのスイーツが、つややかで美しい!
さて、ウィーンのカフェをいくつかご紹介してきましたが、実際にはもっともっと気になるカフェがあっちこっちにありました。それに、一つのカフェでも、朝昼夜と違った顔になっていて、メニューも過ごし方も多様です。ご紹介したお店も、違う時間にはまた違う楽しみ方ができるはずです。しかも、女性のおひとりさま、どのお店にもいらっしゃいました!
数日間、アートやショッピングを楽しみつつ、カフェを巡ってゆったり過ごすウィーンの休日は楽しそうです。
[All photos by Atsushi Ishiguro]
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【今回のウィーン特集で紹介したスポットのマップはこちら】