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コーヒーとお酒が融合した「マリアテレジア」を味わいに!ウィーンの伝説的カフェ「Cafe Museum(ムゼウム)」を現地ルポ【オーストリア】

Posted by: 鈴木幸子
掲載日: Feb 10th, 2020. 更新日: Feb 8th, 2020

コーヒー1杯で何時間も、いや1日中でも過ごせちゃうパラダイス、それがウィーンのカフェハウス。今回はウィーン世紀末アーティスト達の溜まり場だった伝説の「Cafe Museum(ムゼウム)」をレポートします。

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ウィーン分離派の芸術家たちに愛された「Cafe Museum(ムゼウム)」へ


あの世界的な画家グスタフ・クリムトとエゴン・シーレが出会った伝説のカフェに入ってみました。


分離派会館(セセッシオン)から歩いて5分もかからない「カフェ・ムゼウム」。


建築家オットー・ワーグナーやヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザーと、ウィーン世紀末アートファンにとってはたまらない、名だたる芸術家たちもここの常連客で、日ごと熱い論議を交わしていたそうですよ。

お酒とコーヒーが融合した、とっておきの一杯!


メニューを開くと、コーヒーメニューだけでも20種以上! ドイツ語と英語のみですが、イラスト入りで詳しく書いてあります。


ウィーンでもっともポピュラーなのが、エスプレッソにミルクたっぷりの「ヴィナー・メランジュ」(5.5ユーロ、約660円)。写真はクリムトの大好物だった「アプフェルシュトゥルーデル」(6.8ユーロ、約820円)。今回はずっと昔から試してみたかった「マリア=テレジアMaria Theresia」(8.2ユーロ、約985円)を注文しました。


ダブルエスプレッソ+生クリーム+オレンジリキュール。ダブルエスプレッソの苦みと、オレンジリキュールが大人っぽい一杯。結構リキュールたっぷり目でしたのでほろ酔いに! この日はランチの後にいただきましたが、食前酒的にいただくのもアリですね。


このハプスブルク帝国女帝の名を冠したコーヒーは、君主「マリア・テレジア」への感謝の気持ちを込めて作られました。コーヒー好きのマリア・テレジア様は、いつも好きなリキュールを入れて飲まれていたそう。お酒好きでもあったのも嬉しい限り。


余談ですが、筆者は大のマリア・テレジア様ファンであり、ウィーンへ行くたびに彼女の愛したものをひとつずつ試しています。そして、ウィーンに到着すると、まず美術史博物館と自然史博物館の間に建つマリア・テレジア様の銅像に手を合わせて拝んでいます(笑)!


実はこの場所、知る人ぞ知るウィーンのパワースポットなのです!

ランチもいける、ウィーンのカフェ


カフェというと、ケーキとともにという印象がありますが、実はウィーンのカフェハウスはランチも充実しています。人気のカフェはランチ時は混みますから、混雑の時間を外して観光の休憩を兼ねて行くと良いかもですね。


この日はキノコのパスタを頼みましたが、魚料理やリゾットなど5種類くらいから選べます。


ちなみに、オーストリア人がよく飲んでいるビールのレモネード割「ラドラー」(5.7ユーロ、約685円)はビールより軽くておすすめです。

お気に入りカフェをこの街で見つけませんか?


ウィーンではカフェは「カフェハウス」と呼ばれていて、ウィーンっ子たちの暮らしになくなはならない、自由に過ごせる、もうひとつのわが家のリビングルーム的存在です。


みんな、それぞれにお気に入りのカフェを持っていて、朝食やランチに、また仕事が終わったら恋人や友だちとゆっくりと過ごして疲れを癒します。


かつて、現地在住の女子達から教えてもらったカフェを3軒ほどはしごしたことがあります。伝統的なカフェとはひと味違い、まったり感がハンパない感じでした。一度快適なソファーに腰を下ろすと、なかなか立ち上がれなくなりますから、ご注意を!

カフェ・ムゼウム(Cafe Museum)
住所:Operngasse 7, 1010 Vienna
電話:+43(0) 1 24100620
営業時間:8:00〜23:00
https://www.cafemuseum.at/en/cafe-museum.html

取材協力:
ウィーン市観光局
オーストリア航空

[All photos by Sachiko Suzuki]

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター
出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。


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