
台湾中西部に位置する彰化は、台湾で最も小さな県。
その中心都市である彰化は、今後人気に火が付きそうな扇形車庫を抱える活気ある都市。小吃天国としても名高く、名物グルメをハシゴする楽しみも待っています。
台中から鉄道で最短15分ほどで行ける、アクセスも便利な彰化に足を運んでみましょう。
台湾唯一の扇形車庫

彰化最大の見どころのひとつが、現存するものとしては台湾唯一の扇形車庫。その名の通り扇状の形をした列車の保管庫で、転車台から車庫に向かって、放射線状に12本の線が敷かれています。

創建は1922年。古跡指定されたのに伴って、2000年から一般見学が可能となりました。

歴史的建造物として価値が高いながらも、現役の鉄道施設として稼働していて、運がよければ蒸気機関車が動く様子も見られます。
誰でも自由に見学可

彰化駅から扇形車庫までは、徒歩約10分。途中、地下道を通って道路の反対側へと渡ります。
車庫の見学はなんと無料。受付で氏名と電話番号を記入すれば誰でも自由に見学でき、写真撮影も可能です。外国人の場合、パスポートの提示を求められることがあるので、用意を忘れずに。

見学時間は、土日祝10~16時、平日13~16時。平日は見学可能時間が短いので、要注意です。
レトロな風景がフォトジェニック

車庫というと、鉄道ファン向けのマニアックなスポットと思われるかもしれません。しかし、レトロな風景が満載の彰化扇形車庫は、鉄道好きならずとも楽しめるフォトスポット。
台湾外ではあまり知られていないゆえ、外国人観光客の姿こそ少ないものの、休日ともなれば台湾人の家族連れやカップルなどが大勢訪れます。

扇形車庫には、蒸気機関車やディーゼル機関車がずらり。普段はなかなかお目にかかれないノスタルジックな列車たちの姿に興奮すること間違いなしです。
現在、台湾の鉄道の多くは電化されていますが、平溪線、內灣線、集集線、阿里山の一部では、今もディーゼル機関車が活躍しています。


車庫の煙突に描かれた数字や、壁に描かれた「火」「煙」といった漢字もなんだかレトロ。もともと観光スポットではないにもかかわらず、絵になる素材が満載です。

一部立ち入り禁止の区域もありますが、線路の上を歩いたり、線路の上に座って写真を撮ったりするのはオッケー。ここでしか撮れない、レアな写真が手に入るはずです。
阿璋肉圓

「台湾の食料の宝庫」とも呼ばれる彰化は、台湾式軽食「小吃」の街としても有名。なかでも彰化名物として知られるのが、「肉圓(バーワン)」。
米汁とさつまいもの粉から作った皮で豚肉やしいたけなどが入った餡を包み、油で揚げます。肉圓自体は台湾各地で食べられますが、ほかの地域では低温調理が主流。中~高温の油で揚げるのが彰化スタイルなのです。

彰化には、肉圓が食べられるお店がいくつもありますが、特に人気が高い店のひとつが「阿璋肉圓」。

常にお客さんの入りが絶えない彰化を代表する有名店で、米汁からこだわって手作りした皮はモチモチの食感。中には豚肉としいたけがたっぷり詰まっています。
卓上に置いてあるピリ辛ソースを載せれば、甘いソースがピリリと引き締まり、さらにおいしくいただけますよ。
猫鼠麺

阿璋肉圓からほど近い場所にある麺の有名店が、その名も「猫鼠麺」。身体の小さい店主のニックネームが「ネズミ」だったことから付けられたインパクト大の店名は、一度見ると忘れられません。

豚足やハマグリをベースにした猫鼠麺は、台南の担仔麺にも似た素朴な味わいで、日本人にもなじみやすい一品。シンプルながらダシのきいたスープは、身体に染みわたるようなおいしさです。

台中から気軽に日帰り旅ができ、扇形車庫に小吃にと、この地ならではの名物に出会える彰化。
台湾中部に出かけるなら、このユニークな街にも足を延ばしてみませんか。
[All photos by Haruna]
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Haruna ライター
和歌山出身。東京での会社員時代に、旅先でドイツ人夫と出会う。5か月間のアジア横断旅行の後ドイツに移住し、ライターに転身。約2年半のドイツ生活を経て、現在は日本在住。「歴史地区」や「旧市街」と名の付く場所に目がなく、古い町を歩き尽くすのが大好き。世界のリアルな「ワクワク」を多くの人に伝えたい。
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