通路側は日本人が大好きな座席ですよね。体の片側が開いているだけでなく、誰にはばかることなくいつでも通路に出られる自由さが最大の魅力です。そんな通路側の座席をもっと快適に過ごすことができる秘密のボタンをご紹介しましょう。ちょっとした裏技ですが、知っているのと知らないのでは大違いです。
固定のはずの「ひじ掛け」が上がる!
通路側の座席の外側にある、ひじ掛けを持ち上げようとしたことはありますか?普通に上げようとしても、動かすことができません。でも、ひじ掛けの裏側のヒンジ近くにあるボタンを押せば、ひじ掛けを上にあげることができるんです。
このボタンは、障害のあるかたが座りやすいように、また緊急時に乗客が脱出しやすいように備えてあるのだとか。8割の旅客機にあるという話もありますが、機種によってはボタンがないこともあるようです。
なんだそんなことか、と思った方もいると思います。筆者もそうでした。でも、通路側のひじ掛けを動かせると、便利なことがいろいろあるんです。一つずつ紹介していきます。
座席が広くなる
当然ですが、ひじ掛けの分、スペースができます。隣の人が大柄の場合は特に、ぎゅうぎゅうに感じますよね。上半身が楽になります。
足元のスペースができる
ちょっと体を斜めにすれば、足を通路側に伸ばすことができます。ただ、機内食カートに踏まれないよう、通路を通る人の足をひっかけないよう、はみ出しすぎないように注意しましょう。
座席を立たなくても人を通せる
隣の席の人が洗面所に行くとき、通路側の座席の人は、通常立ちあがって人を通します。ひじ掛けに遮られなければ、体を90度回転させて横に座りなおすだけで、人をラクに通すことができます。相手にとっても、こちらを通路に立たせるより、申し訳ないという思いが減るというメリットが。
テーブルの上に荷物を載せたままで通路に出やすい
テーブルの上に機内食やノートパソコンなどが載っている場合でも、体を90度回転させれば問題なく通路に出ることができます。たとえばパソコン作業中に、頭上の荷物棚から荷物を取り出すなんてことがより簡単にできるようになります。
荷物が取りやすい
頭上の荷物棚から荷物を取り出すとき、ひじ掛けがあると邪魔な時があります。これを上にあげてしまえば、もっと荷物棚に近づくことができます。
これまでひじ掛けを上げることのメリットをお伝えしてきましたが、こんなデメリットがあります。
通路を歩く人にぶつかられやすい
実は、ひじ掛けがあることで、通路を歩く人との接触が軽減されています。ひじ掛けがなくなって、剥き身状態になると、ばんばん人に当たられるという話が!そのため、状況に応じて使い分けるのが良さそうです。
次のフライトでは、この利便性を試すために、通路側の席をおさえたくなりますね。
飛行機トリビアについては、『【ランキング】エコノミークラスの座席幅が広い航空会社はどこ?』『飛行機のエコノミークラスでぐっすり眠るための4つの安眠・快眠方法』などもぜひ!
参考
[The Telegraph]
[TRAVEL&LEISURE]
[Mental Floss]
[All Photos by shutterstock]