南半球に位置するオーストラリア。季節は日本と真逆で12月は夏真っ盛り！人は言う「この国では、サンタは波に乗ってやってくる」と。都会と自然が調和する街「ブリスベン」の、無料クリスマスイベントを現地ルポします。

少女マギーの大冒険「Gold Lotto City Hall Lights」

ブリスベン・シティ中心にある美しい時計台「シティ・ホール」は、夜になるとプロジェクションマッピングで彩られます。映し出されるのは「オージー・クリスマス・ストーリー」。

真夏のクリスマスしか知らない少女マギーは、オーストラリアに住む女の子。「ホワイトクリスマスが見てみたい」とサンタクロースに手紙を書くところから物語は始まります。カンガルーにまたがり、目指すはサンタのいる北極。南半球を抜け出し、アジア・ロシア・北欧・・・と、世界を旅することに。

無事ホワイトクリスマスを経験し楽しい時間を過ごしたマギー。そんな彼女に芽生えたのは、「常夏のクリスマスが恋しい」という気持ちでした。冒険を通して「オージー・クリスマス」の素晴らしさに気づく・・・というもの。何度でも繰り返し観たくなる、心温まる内物語です。

聖なるイルミネーション「The Lights of Christmas」

ブリスベンシティ内にある教会の中でも、最大級の規模を誇る「セント・ステファンズ大聖堂」。厳粛な雰囲気に包まれるこの場所も又、夜になると輝き始めます。

こちらでも物語仕立てのイルミネーションが展開されています。友情をテーマにした子供でもわかりやすいストーリー、約15分間と見応えたっぷりです。

毎晩19:30〜日付が変わるまで行われるこちらのショー、通常多くの人で溢れかえります。訪れるのにおすすめの時間帯は夜中23:30以降、貸し切り状態で観ることができます。趣向を凝らした3Dプロジェクションマッピングで、ファンタジー空間にしばし酔いしれるとします。

光輝くワンダーランド「The Enchanted Garden」

ローマストリート・パークランドでは、森やガーデンが幻想的な光りに包まれていました。見る者全てを未体験ゾーンに誘う神秘的な光景。

森の妖精がきままに出没したり、

滝や噴水が妖艶に色を変えたり・・・。

艶やかでエキゾチックな空間は、大人も楽しめるワンダーランド。

フードカーも出ていてちょっとしたお祭り気分を味わえます。待ち時間はディズニーランドのアトラクション並と大盛況の様子。やっと順番がまわってきたと思ったら、なんと売り切れという悲劇に見舞われることも・・・。腹ごしらえしてから鑑賞、というのが良さそうです。

常夏の楽園「ブリスベン」で、オージークリスマス！

街中がクリスマスムードで盛り上がるブリスベン。無料で楽しめるイベントを、現地よりお届けしました。日本とはまた違う ”サマークリスマス” を楽しむというのも、たまには良いのではないでしょうか？シリーズ第2弾は、オージー流 ”クリスマス・デート” をご紹介します！

[All photos by Ai Kaneko]

金子 愛

Ai Kaneko 暮らし旅ライター

【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。