ヨーロッパには、飛行機、列車の交通網が発達していますが、実はバスもヨーロッパ全土を網の目のようにバスが走っているんです。それに、チケットもかなりお手頃。フランス在住の筆者がヨーロッパバス旅の魅力についてお伝えします。
ヨーロッパのバスといえばEUROLINES
ヨーロッパの国際バス会社で一番有名なのがEUROLINES。ヨーロッパのほぼ全域と言っていい地域をEUROLINESは走っています。EUROLINESを使えば、ほぼ全てのヨーロッパの都市に行けるのだそう。
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とにかくチケットが安いEUROLINE
EUROLINESの魅力は何と言っても、チケットの値段の安さ。パリーブリュッセル間が片道なんと1500円以下(10ユーロ)、また、パリーロンドン間が2000円以下(14ユーロ)で移動できちゃうんです。
EUROLINESには、EUROLINE PASSという乗り放題のチケットがあり、15日間は215ユーロから、30日間は320ユーロからと、かなりお得な値段となっています。
夜行バスが人気
ヨーロッパのバス移動の難点の一つが移動時間が長過ぎること。パリーロンドン間がユーロスターで2時間半で行けるのが、バスだと8時間はかかります。
しかし、夜行バスであれば、夜寝ている間に移動するので、目的地に着く頃に朝を迎え、早朝から観光できるという利点があります。
筆者も実際、国際バスを利用した時は、夜行バスでした。ディジョン(フランス)ーフランクフルト(ドイツ)間をユーロラインで移動しました。ディジョンを夜出発して、明け方にフランクフルトに着きました。バスの寝心地はいいとは言えないので、やはりバス移動は疲れると感じましたが、それでも朝1番で観光することができて、時間の節約にはなりました。
旅情溢れる旅をすることができる
筆者はヨーロッパを飛行機、列車、バスで旅行してきましたが、旅情を感じた交通手段はバスでした。
忘れられないのが、パリーロンドン間の夜行バスです。夜パリを出発し、3時間ぐらいで港に着きました。ここでは国境審査があり、そのあとバスはそのまま船に乗りました。夜の船移動はなんとも情緒がありました。オープンデッキから眺める夜の港、そして海の景色は美しく、まるで古い映画の世界のようでした。
明け方にイギリスに着き、再びバスに乗り、ロンドンに向かいました。寝静まりかえったイギリスの街並みをバスの窓から眺めながら、「イギリスに来たんだなぁ」という喜びが湧いてきたのを今でも覚えています。
ヨーロッパのバス移動では、国境を越えると、看板の言語も変わり、見える景色も変わります。島国日本に住む私たちからすると、他国がこのように隣り合わせにあるという感覚は不思議なものです。バス移動では、そんな地続きの国が連なる大陸文化を知ることができるように思います。
最後に、ヨーロッパのバス移動そのものは、危険なことはあまりないようですが、バス停の付近が治安が悪いということもあるので、事前に確認しておくことは大事かと思います。
ヨーロッパのバス旅に興味があるあなたは、『ヨーロッパを格安で旅行するための裏技「Eurolinesバス」とは?』『【現地ルポ】活用してみよう! フランス長距離バス完全ガイド』なども合わせてどうぞ。
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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