耳について離れない「モーモーチャーチャー」
「モーモーチャーチャー!」
「モーモーチャーチャー!」
「モーモーチャーチャー!」
それは、思わず声に出したくなる絶品スイーツだった。
なにしろ「モーモーチャーチャー」である。
一度聞いてしまったら耳について離れないこの響き。今日一日だけでも何度口にしたことか。
モーモーチャーチャー。その「癖になるネーミング」は、ヒットするためには欠かせない要因の一つでもある。
事実、「成城石井」では、月に3万個も売れる大ヒット商品であるという。
日曜の夕方。近くの成城石井に行ったら、残りわずか一個しか売られていなかった。確かに売れ筋のようだ。
ナタデココやタピオカに続く国民的スイーツと目される今年のヒット予測最有力候補でもある。
ちなみにお値段は399円(税抜)なり。
「モーモーチャーチャー」ってどんな意味!?
さて。そんな「モーモーチャーチャー」とは一体どんなスイーツなのか?
調べてみると、どうやらマレーシア生まれのスイーツで「ごちゃまぜ汁粉」という意味があるらしい。
ちなみにシンガポールでは「ボボチャチャ」と呼ぶらしい。
話がそれてしまった。そんなことより、この「モーモーチャーチャー」にはある問題が潜んでいる。
この先さらに人気が出たら、多分、略されることになるのではないだろうか。
気軽に呼ぶには「モーモーチャーチャー」はちょっと長すぎる。するとここで問題が起こる。
たとえば50を過ぎたおっさんがニュースでそのスイーツの存在を知り、妻にこう頼んだりしたらどうしよう
「ねえねえ。モーモー食べてみたい」
なんだか子供のようである。50を過ぎたおっさんが「モーモー」はちょっとマズイのではないか。
だからといって「チャーチャー」ばどうか。
「ねえ。チャーチャー買ってきてよ」
それをもし子供にでも聞かれたら大変なことになる。大きな不安を与えてしまうに違いない。
「お父さんがチャーチゃー言ってる!?」
さて。そんな不安をはらむ「モーモーチャーチャー」だが、お味の方はどうなのか。
果たしてそのお味は!?
2層になった器の上段には、さつまいもの甘露煮、黒豆、赤エンドウ豆のかのこ、さらに自家製羽二重餅が入っている。
一方、下段にはココナツブランマンジェ。
見た目はかなりヘルシーである。食べ方としては、上段の具を下段に投入。文字通り、ごちゃまぜにして食べるらしい。
最初は、混ぜずに食べてみよう。
おっと。ココナッツの芳醇な甘さが口に広がり、文句なしの旨さ。
この濃厚な味わいは癖になります。
では、ここからごちゃ混ぜにして、いただきます。
するとあら不思議、ここで驚きの変化が!?
なんとさっきまでと味がまるで違う。
かき混ぜることで濃厚だったココナツブランマンジェに、まろやかさが増し、旨さ爆発。甘みの中にほど良い豆の塩気が絶妙のコントラストを与えてくれます!
いやん。これは癖になる。
男性でも食べやすいアジアンテイストの和スイーツ。まじこれ旨いのでおススメです。
品薄が続いているようなので近くの成城石井で見かけたら即刻買うべき一品でございます。