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外国人ライターも歓喜!【カナダ】モントリオールの地元民おすすめカフェ3選

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Apr 11th, 2019.

カナダ第2の大都市にして、北米でありながらフランス語が公用語というユニークな特徴を持つモントリオール。今回は地元の人、特にプロのガイドや観光関連の仕事に就く人がおすすめしてくれた地元民御用達のカフェを3軒ご紹介します。

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モーメントファクトリーの本拠地モントリオール

カナダ第2の大都市にして、北米でありながらフランス語が公用語というユニークな特徴を持つモントリオール。移民も多い町のため、さまざまな文化的背景を持った人間が集結して、クリエイティブな文化が次々と生まれてきています。シルクドソレイユしかり、プロジェクションマッピングで有名なモーメントファクトリーしかりですね。

町並みは近代的な高層ビル群から、旧市街地のモントリオール市庁舎、ノートルダム大聖堂など、歴史を感じさせる建物までバラエティに富んでいます。町中にはモンロワイヤル公園などの自然豊かな山(実際は丘)も、セントローレンス川もあります。

モントリオールの町並み

規模的にも散策にはもってこい。訪問時には空き時間などを利用して大いに散歩を楽しみたいですが、散歩をするとなると、休憩がてらオシャレなカフェにも立ち寄りたくなります。そこで今回は地元の人、特にプロのガイドや観光関連の仕事に就く人がおすすめしてくれた地元民御用達のカフェを紹介します。


Le Petit Dep

最初は旧市街地にあるカフェから。その名も『Le Petit Dep』。同店をカフェとして紹介していいのか迷いますが、凄腕のバリスタが居て、おいしいコーヒーやエスプレッソを出してくれる上に、テーブルと椅子も店内に設けられていますので、カフェと呼んでも良さそうですよね。

 

同店は元々、オーナーが一目ぼれした物件を購入し、ある種の「コンビニエンスストア」を作りたいと思ったところから歴史が始まるそう。実際に店内にはビール、ワイン、ジュースから、日本で言う地元の食材を使った総菜、お菓子、マグカップなどの雑貨に至るまで、さまざまな売り物が並んでいます。その中にカウンターがあり、パンも並んでいて、おいしいコーヒーを入れてくれるのですね。

筆者はアメリカやメキシコなど日本以外から来た記者たちと一緒に同店を訪れました。フランスの街角にありそうなお店の外観を見て、国籍に関係なく女性陣が「かわいい(もちろん母国語で)」と声を漏らしていました。

中に入ると、一見無関係の多彩な品物が、ある種の統一感を持って訪れる人の目を楽しませてくれます。駄菓子屋と雑貨屋とオシャレなカフェが合体したような雰囲気。旧市街散策の際には、ぜひとも立ち寄ってみてくださいね。

SAT Cafe

次はモントリオールのチャイナタウン近くにあるカフェ『SAT Cafe』になります。SATとは「Society for Arts and Technology」の頭文字をとった略称で、NPO(民間非営利団体)として1996年に設立された、ある種の教育機関になります。

デジタルアートの分野で次世代を担う若手デザイナー、研究者をサポートするための場所で、1階カフェでコーヒーを飲むと、そのお金がデザイナーや研究者をバックアップするための資金に再投資される仕組みになっています(もちろん従業員の給料にも)。

カフェも民間非営利団体が運営していますから、料金も比較的良心的です。地元ガイドDanny Pavlopoulosさんらと朝一で訪れると、すでにお客さんでいっぱいでした。壁面の2面がほぼ全てガラス張りの開口部でできているため開放感があり、窓際の席を陣取って、地元のモントリオーラーがコーヒー片手にクロワッサンを食べていました。

筆者たちもクロワッサンを注文してみると、切り分けてシェアできるほどのボリューム感。ラテアートも見事で、その支払いが地元の次世代アーティストや研究者を育てると思うと、なんだか有意義な時間とお金の使い方に思えてきます。

平日は朝7:30からオープンしています。モントリオールで早起きした朝は、朝ごはんを食べに、あるいは朝のコーヒータイムを楽しみに出かけてみてくださいね。

Nous Sommes Cafe

最後はハイセンスな住宅エリア、プラトー・モン・ロワイヤルにあるカフェで、上述したガイドDanny Pavlopoulosさんが紹介してくれた新店になります。

プラトー・モン・ロワイヤルは若手アーティストやデザイナーが数多く暮らすエリアだとかで、住居は基本的にテラスハウス。各戸専用の庭がありながら、隣家同士が壁を共用している、日本の長屋風の家ですね。

地元の方によれば、壁を共有しているために隣の人の生活音がどうしても聞こえると言います。それでも、例えば隣家に赤ちゃんが居れば、多感な若者でも意識的に部屋で流す音楽のボリュームを下げるなど、近隣住人がお互いを尊重しながら暮らしているのだとか。

そんな「プラトー」にあるサードウェーブコーヒーの新店が『Nous Sommes Cafe』になります。コーヒーやラテ、抹茶ティラミスなどスイーツのおいしさは言うまでもないのですが、最大の魅力はオーナーの人がら。店主は韓国人のYoungchan Yooさんで、すぐに意気投合できる親しみ深い人です。「民間部門で両国の関係を改善していこう」と言うと、大笑いで握手を返してくれました。

帰国してからgoogleのレビューを調べてみると、案の定40件のコメント全てが最高評価の5つ星でした(執筆時点)。さらに評価の多くが、オーナーの人がらについて触れています。

以上、地元民がお勧めするモントリオールのカフェを紹介しましたが、いかがでしたか? モントリオールは飲食店の競争が激しく、全体的にレベルがどんどん高くなっていると方々で聞きます。そんな「食の都市」にある素敵なカフェで、大いに楽しんでみてくださいね。

[All photos by Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。


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