(c)sweetsholic
よく外国では「日本では英語が通じない」と言われるのですが、実はフランスも同じ。外国人の多いパリは別として、地方都市に行くと英語が通じないことが多くてびっくりします。さて、トップ画像のコースターはフランスで購入したものですが、スペルミスがあります。何が間違っているのでしょう?
気取っているわけではない?
日本の雑誌などで「フランス人は英語を話せるのに、(プライドが高いせいで)話さない」と言った記述を見かけることがあります。でも、筆者は4年間のフランス生活を通して、そうではない! と感じています。
単に彼らは英語が苦手。そして英語に自信がない。だから話したくないのです。4月11日付けのフランスの新聞『20 minutes』 によると、半数以上のフランス人が「語学が苦手」と回答しているとレポート。また英語などの外国語を書くのは得意でも、話すのは苦手としているとも。
これって、日本人の我々と似ていると思いませんか?
英語のスペルミス
(c) sweetsholic
日本と同じく、フランスの広告などにも英語がよく使われています。そしてこれまた同じく、表記が間違っていることも。
冒頭のコースター、みなさんは間違いが分かりましたか? 答えはストロベリー。本当は「strawberry」ですが「r」がひとつ抜けています。「Delicious Taste」(※“おいしい味”)や「Strawbery Taste」(※本来はstrawberry cupcakes または strawberry flavour)というキャッチコピーも不思議な英語ですが、そこはご愛嬌。
続いてはこちらの落書き 。ミスは何でしょう?
(c) sweetsholic
答えは「Beauty」。tとyの間に、必要のないeが入っています。・・・間違えるぐらいなら(いえ、間違えなくても)、落書きしないようにと言いたい。
Hの発音ができない
「heart(ハート)」や「hotel(ホテル)」など、Hから始まる単語は苦手な人が多い模様。heartは「アート」、hotelは「オテル」と発音する人が目立ちます。フランス語では「H」の発音はしないから、というのがその理由。なので羽田空港は「アネダ」、箸は「アシ」となります。
暗記方式の勉強が原因・・・なのかも
20代と40代、50代の友人・知人と話していたときのこと。フランスで使われている英語の教科書の話になりました。20代の友人が「Where is Brian? Brian is in the kitchen」という例文を暗唱。すると、40・60代の人たちも続いて暗唱! なんと、数十年間も同じ例文が教科書に載っていることが分かりました。
フレーズの丸暗記は、実践には役立たないというのは、多くの人がご存知なのでは? 日本の英語テキストでもおなじみの定型文「This is a pen」を思い起こさせる内容です。
ひと昔前まではフランス人は英語を話さないと言われてきました。ですが、今のフランスでは日本と同じく、(上を目指す人にとって)英語は重要なスキルのひとつだと考えられています。
ただ観光客が英語でダダーッと話すと、やはりあまりいい顔をされない面もあります。フランス旅行の際には、人間関係を円滑にする「ボンジュール(こんにちは)」や「メルシー(ありがとう)」を、ぜひ使ってみてください。
私たちだって、外国人に英語でダーッと話されるよりも「スミマセン」という前置きがあったほうが、気分がいいですもんね。
[Photos by Shutterstock.com ]
フランスで感じるカルチャーショック、以下の記事も要チェックです!
『ありえない!日本人がフランスのテレビで不思議に思うこと3選』
『ありえない!日本人がフランスに帰国して感じたカルチャーショック』
『ありえない!日本人がフランスのレストランで驚いたこと〜お一人様はいない!?〜』
【24時間あったらパリで何する?】1日でパリを制覇する!在住者おすすめの
Jan 24th, 2024 | 北川菜々子
【2024年1月24日更新】旅行中、飛行機の乗り換えやヨーロッパ旅行で1日だけパリに滞在することになったという方もいるのではないでしょうか。そんな方々におすすめ。1日でパリを制覇する過ごし方をお教えしたいと思います。観光スポットもグルメも美術もショッピングも全て24時間で楽しんでしまいましょう。
ボルドーやブルゴーニュだけじゃない!知っておきたいフランスのワイン4選
Jan 13th, 2024 | 北川菜々子
フランスのワインといえばボルドーやブルゴーニュを最初に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際日本にもこの2大生産地のワインが一番多く輸入されています。しかし、フランスのワインはボルドー、ブルゴーニュだけじゃないんです。フランス全土に渡ってワインは生産されています。在住者がおすすめするフランスの地方のワインを紹介したいと思います。
【大学生が見た海外の“今”】研修中のカメラロール見せてください!フランス
Dec 7th, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第3弾は日本女子大学とコラボ。大学生ならではの視点で切り取られた海外の“今”をお届けします。今年2023年から国際文化学部が新設された日本女子大学。新学部では1年生から約2週間の海外研修で他国の言語や文化を学ぶプログラムが必修となりました。彼女たちの研修中のカメラロールや等身大の体験談から見えてくる、教育や文化、価値観の違い、そこから得た学びとは? 第4回は、フランス編。レポーターは、日本女子大学国際文化学部1年生のA.Kさんです!
【海外のマクドナルド】フランスのハッピーセットのおもちゃを大公開!
Oct 19th, 2023 | sweetsholic
その国でしか味わえないご当地メニューはもちろん、ハッピーセットの内容やおもちゃも国によって異なるのが楽しい、海外のマクドナルド。今回はフランスのマックより、ハッピーセットの付録を大公開。また仏ハッピーセットの付録史上、大人の自分がもっとも興奮した、2023年秋のおもちゃも併せてご紹介します!
フランス・バスク地方の伝統菓子「メゾン・アダム」「メゾン・パリエス」の素
Oct 15th, 2023 | ロザンベール葉
日本でもすっかり定着したマカロン。巷で見られるものは厳密にはパリ風マカロンと呼ばれ、フランスには素材や製法、特徴が異なるさまざまなマカロンが存在します。フランス・バスク地方、大西洋岸のサン=ジャン=ド=リュズという港町で見つけた「メゾン・アダム」のマカロン、「パリエス」のムシューと呼ばれる2品を実食ルポでご紹介します。
17年前のパリの一人旅「とりあえずここで頑張ろう」
Oct 8th, 2023 | 北川菜々子
TABIZINE10周年を記念して、ライターそれぞれが自由に綴る旅エッセイ。第8回目は、フランス・パリ在住の北川菜々子さん。「今回TABIZINEの10周年企画で、どの旅のことを書こうか……色々考えました。今でこそ年に何回も旅に出ますが、根っから旅行好きという訳ではありません。どちらかというと家にいるのが好き。そんな私が一人で、それも海外に出たのが、大学4年生の冬でした。正確に言うと旅ではなくフランスに留学。それも一度も訪れたことがなかったフランスへ。その時のパリの一人旅が、改めて今振り返ってみると、私の中で一番印象に残っている旅なのです。なんてことのない旅ですが、17年前のパリの旅行の記憶を解きながら、今回のコラムを綴らせていただきます」
【ローマ・ナポリ・プロヴァンス】忘れられない朝食の思い出
Oct 5th, 2023 | ロザンベール葉
TABIZINE10周年を記念して、ライターそれぞれが自由に綴る旅エッセイ。第5回目は、京都在住のロザンベール葉さん。「旅行の際、“食”は最も重要なテーマですよね。朝食、ランチ、ディナーとそれぞれに魅力がありますが、10周年に寄せての今回は、朝食にフォーカスしたいと思います。シンプルな中に、その土地の要素がたっぷり詰まっている朝食。特に忘れられない、イタリアのローマとナポリ、フランス・プロヴァンスの思い出をお届けします」
【機内食ルポ】エールフランス航空「関西空港~パリ」エコノミー搭乗体験をコ
Sep 1st, 2023 | ロザンベール葉
フランスを代表する航空会社「エールフランス航空」。世界500都市以上に就航し、世界有数の路線網を維持しています。ハブ空港であるパリ=シャルル・ド・ゴール空港から日本へは、成田、羽田、大阪の3都市と定期運航。そんなエールフランス航空の最新情報を、ここ十数年毎年搭乗している筆者が、搭乗・機内食ルポとともにお届けします。
【世界の病院食ルポ】フレンチなのに、機内食みたい!?2023年8月ボルド
Aug 31st, 2023 | sweetsholic
機内食にもお国柄が表れるように、入院中の食事もその国ならでは。こちらの記事では、世界の病院食にフォーカス! というわけで、今回は筆者の暮らすフランス編。ワインの銘醸地ボルドーにほど近い場所にある、リブルヌ・ロベール・ブラン総合病院の入院食をルポします。
【海外の本格ノンアルビールを飲み比べ 】まるでホンモノ!?一番おいしいの
Mar 31st, 2023 | sweetsholic
世界的な盛り上がりを見せている、ノンアルコール市場。ワインの消費量は年々減っているフランスですが、ノンアル市場は右肩上がりです。現地スーパーのビールコーナーでも、数年前に比べ、アルコールゼロを謳うビールの存在感が増している印象。人気とはいうけれど、気になる味は……? そこで、日本でも知名度の高い海外ビールメーカーから発売中のノンアルビール4種類を飲み比べてみました!