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「築地場外市場は健在です。」これからの築地について理事長インタビュー

Posted by: TOSHI
掲載日: Jun 29th, 2019.

ここは築地。昨年10月に中央卸売市場(場内)は豊洲に移転しましたが、築地場外市場はそのまま残り、引き続きにぎわっています。これからの築地について、築地場外市場商店街振興組合の理事長さんにインタビュー。素敵なお店のみなさんからの、TABIZINE読者へのメッセージもご紹介。

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築地場外市場つきじ酒井商店女性1
(C)TOSHI


築地場外市場商店街振興組合の理事長さんにインタビュー!

築地場外市場鳥藤
(C)TOSHI

ここは築地。昨年10月に中央卸売市場(場内)は豊洲に移転しましたが、築地場外市場は、引き続きにぎわっていました。

これからの築地について、「築地場外市場商店街振興組合」の理事長である、「鳥藤」の鈴木章夫さんがインタビューに応じてくださいました。鈴木さんは、「築地食のまちづくり協議会」の理事長でもいらっしゃいます。

――このたびはこのような機会を与えてくださいまして、大変光栄でございます。築地場外市場はにぎわっていますが、当事者の皆さまから見た変化はありましたか。

鈴木:昭和の初めに築地に移ってきて、場内市場と場外市場は、あわせて中央市場、築地市場というかたちで「魚河岸」といわれていました。「場内、場外」という言葉で分かれて商売をしていたんですけれども、今まで「共存、共栄」してきたんです。われわれの品物を場内で、場内の品物を場外で、お互いに商品を運びあったりしていた。買いにくるお客さまも、場内の魚がメインですから、それに付随する商品、食品だとかです。

――「共存、共栄」ですか。

鈴木:最近「お客さまが減りましたね」、だとか「増えましたね」ということを皆さまおっしゃいます。けれど、それは観光客のお客さま、素人のお客さまが増えたね、減ったねという意味ですよね。観光客が非常に増えてますから、そういうにぎわいの面からは、昔よりも増えています。

――増えているんですね。

鈴木:反面、朝早く来る業務用のお客さま、「買い出し人」と呼ばれる方々が大変なんです。前のように、魚は場内で、それに付随する品物は場外で、と気軽に行き来して買いまわりができない。だから豊洲が主の人は豊洲で買いものをして、われわれが豊洲に品物を持っていく。そういうシステムになってきちゃってる。

――そうなんですか。

鈴木:移転から約半年が経ちますが、「魚は場内で買って、それに付随する野菜だとかの商品は場外で買う」ということが、場内が豊洲に移転してからは難しくなった。でも、「2つで1つの市場なんだ」ということを東京都も分かってきたものですから、2つの間を行き来するシャトルバスがでるようになったんです。無料の。買い出し人用のね。

――シャトルバスですか。買い出し人用の。

鈴木:実は、このバスは一般のお客さんも乗れるんですよ。買い出し、買いものならね。カゴ持ってね。

――そうなんですか。場内の買い出しを拝見したことあるんですが、カゴ持っていました。

鈴木:一見して観光客って分かる人は、入れないね。見学しにくるだけの人は入れない。そこまでやってたらきりがないし、人数が増えすぎたり言葉が通じないと、危険にもつながりかねませんから。

――そうでしょうね。観光客は入れない、と。

鈴木:でも、買い出し、買いものが目的だって分かるお客さんなら、豊洲で中に入ることも可能なんですよ。

――そうなんですか!

鈴木:ただね、観光客のお客さまは入れないです。車の交通も多いから、分かっている人でないと危険なんですよ。

――なるほど、観光客は残念ながら無理、分かった人でないと危険につながりかねないから、と。そうでしょうね。

「住み分け」と「すべての方に楽しんでもらえるような市場づくり」

鈴木:築地は移転前も、移転後も基本的に業務用の市場です。それを第一に考えていかなくちゃいけない。観光客がたくさん来ているけれども、それはわれわれが誘致したわけではなくて、いわば、自然発生的に来たんだね。

――それだけ、築地という市場に魅力があるからでしょうね。

鈴木:それにあわせて飲食店も、観光客の皆さまに楽しんでもらうためにできた。・・・そして今は、「すべての方に楽しんでもらえるような市場づくり」というのが、われわれのミッションなんです。

――えっ、そうなんですか!?

鈴木:業務用のお客さまは引き続き、豊洲でも買う、築地でも買う。同時に、今の業務用のお客さまの多くの品物、多くの商いは配送なんです。その中で「一般の消費者にも今まで通り買いものに来ていただきたい」というPRもするし。また、「一般の観光客も楽しめますよ」というのも・・・。「すべてに対応できるような町づくり」にした方がいいんじゃないかな、と思っています。

――「すべてに対応できるような町づくり」ですか。TABIZINEの読者にもぜひ知ってほしいですね!

鈴木:そうです。朝は4時くらいから9時くらいまで、業務用のお客さまがいらっしゃる。われわれも荷造りなどの時間が必要です。ひと息ついた後、9時過ぎくらいに、一般のお客さまが買いものにいらっしゃる。その頃に観光客の皆さまも来ている。時間帯によって、うまく「住み分けができる町」になってきているわけです。

――なるほど、「住み分け」という言葉が分かりやすいですね。

鈴木:そう、朝の9時くらいまでは、やはり業務用のお客さま。9時過ぎくらいに、子供さんたちが学校行ったから、と一般のお客さまが買いにきたり、観光客のお客さまが買いにきたりする時間帯になっている。観光客の皆さまはゆっくり出てきて、たとえば、たっぷり・・・10時頃とかね、築地の町並みを見ながら、お昼を食べて帰る。そういう、「すべての人に対応できるような、楽しめる町」になってきた。そして、それが目標でもあるんですよ。

――「すべての人に対応できるような、楽しめる町」、それが目標でもあると。

鈴木:もっと言うと将来的には夕方まで、夕方までやれば、引き続いて夜の飲食店とかそのまま、お客さまが来るような町になるんじゃないかな、と。今は、2時3時頃になるとお客さまはひけちゃってますから。それを、午後でもお昼を食べにきて、買いものをしていただいて。夕方まで一般の消費者も買いものをしていただけるような時間帯を目指しているんですけど。

――目指しているんですね。

鈴木:目指しているんですけれど、なにせ、業務用の市場で朝が早いからね。大型のお店で朝番、夜番やってるところだといいんだけど、そうじゃないところはなかなか変えられない。ただ、目指すのは、朝から夕方まで楽しんでもらえる、時間帯に応じた商売ですね。

――時間帯に応じた商売。

鈴木:もう1つアピールしたいのが、去年、移転にともなって「築地魚河岸」という施設を築地場外市場にオープンしたことです。そこで魚も買えるし、他のものも買えるし。今、それも含めた町づくりにしている。

朝はね、業務用のお客さまで忙しいですね。観光客のお客様は午前9時以降がおすすめです。商売人っていうのは、その場に応じた商売をするわけだから。朝と昼との時間帯ではまったく違った商売をしているんです。

――なるほど。

鈴木:「こういうものはお客さんは喜ぶだろうかなあ」だとか・・・。本当に築地には、海産物だとか、お皿、コースターだとか。割り箸も。とにかく外国人のお客さまも喜ぶものがいっぱいあるよね。安いしね。

――本当に、お値打ちですよね。いつ来てもびっくりします。

鈴木:外国のお客さんは、料理に使う器を飾りに買って帰ったりしますね。そういう器に花飾ったり。面白いよ。発想がまた違うから。

築地に生きる人にとっての、築地の魅力。「一体感」

――よければ、鈴木さんにとっての、築地の魅力を教えてくださいますか。築地の思い出、印象に残っていることは。

鈴木:築地ってのは、本当に商売人の町ね。ここで生まれ育って、商売をして、ここでもう50年ね。

――そうなんですか。

鈴木:仲間もたくさんここにいるし。とにかく、この町っていうのは、一体感がすごくあるんです。商売としての一体感。それだけじゃなくてね、みんな、遊び心がすごくあるんです。

――一体感、遊び心ですか。

鈴木:なんでも集まって、なんでもやるよって。イベントやるにも集まるし、お祭りやるにも集まるし、一体感があるの。

――ああ、でも、素敵ですね。

鈴木:すごいよね!何十人もすぐ集まって、おみこしかついだり。町のイベントやるにしても、イベントやるっていってすぐ集まって。

――いろいろな人がいるんでしょうね。

鈴木:10代、20代からわれわれの世代、90代の人までね。

――90代の人もいるんですね!

鈴木:上下関係っているのがしっかりしてるし、一体感があるんです。今、上の話聞かないだとか、いろいろあんでしょう?そういうの、あんまりないんです。下は下でおやんなさいよって。いろんな人の考え方があるし。そういうの、それぞれの年代でちゃんと分かってるんです。礼儀正しいしね。それで、上の人は下の人のやってることを認めるし。そういう意味では、非常に、昔気質の町だっていうのかな。一体感がある。

――こんな東京の一等地で・・・。東京で今、そういう一体感を持っている町って少ないかもしれませんね。

鈴木:少ないでしょうね。築地っていうのは、下町の商売人の町だから。みんながその、築地の・・・粋(いき)っていうのかな・・・。

――粋ですね。

鈴木:江戸の、築地の、東京の人間で、粋っていうのを、すごくプライド持ってる。

――そうでしょうね。なんだかうらやましいです。大事にしたい文化ですよね。

鈴木:自分たちは東京の人間で、江戸っ子なんだっていうことを、誇りに思ってる。

――鈴木さんの夢を教えてください。

鈴木:夢は、われわれから、若い人間にも常に発信していることなんだけど、思いは1つだから。現代にあった町づくりっていうのをしていきたいと思ってる。・・・この町が悪くなったり、おかしくなったりすることはないよ。

――すごいですね。心強いですね。

鈴木:すごいよ、本当にもう。みんなで、年中会議やってる。ただ商売やって帰る、っていうんじゃないから。いろんな人といろんな話をしてる。

――どうか、TABIZINEの読者にメッセージを。

鈴木:この町は、移転前も、移転後も、すべての皆さまに楽しんでいただける市場づくりをしてる。皆さまに「築地に来てよかったな」と思っていただけたらと思います。

築地のすてきなセレクトショップ「つきじ 酒井商店」

築地場外市場つきじ酒井商店女性2
(C)TOSHI

もう一軒、築地のすてきなお店をご紹介します。「つきじ 酒井商店」。乾物中心の「セレクトショップ」です。取扱い商品の干貝柱は北海道産一等級のみを揃え、種類も大割れからS~Lを取り扱っています。送りも可能だとか。

箱付きの物はお土産や贈答品としてもおすすめ、料理だけでなくおつまみとしてもおいしいです。

――すてきな「セレクトショップ」ですね。お店の歴史を教えてくださいますか。

酒井:もともとは野菜を扱うお店だったんです。今もいくつか、業務用の野菜の仕事をしています。それで、乾物屋になって、果物も扱うようになりました。果物は息子が選んでいるのよ。

――おすすめの商品は。

酒井:やっぱり、ほたて(乾物)ね。

――ここで買ったほたて、もどして蒸してチャーハンに入れたら、お料理がプロの味になりました。「やわらかあわび」もおいしかったです。

酒井:果物もおいしいですよ。

――酒井さんにとっての、築地の魅力を教えてくださいますか。

酒井:品ぞろえが豊富なことですね。おいしいものがここで買える。

――お店に可愛いお嬢さんたちがいますね。

酒井:中国とミャンマーの人たちです。海外のリピーターも多いんですよ。

――移転後の、これからの築地に関する酒井さんの思い、夢は。

酒井:まだ途上なので不安もあるけど、その時々のお客さまを見て、いいものを売っていきたいです。

――どうかTABIZINEの読者にメッセージを。

酒井:皆さんにもきっと喜んでもらえると思います。

参考
[築地場外市場 公式サイト これからの築地]

[築地場外市場 公式サイト]
[総合案内所「ぷらっと築地」] 
[築地魚河岸]
[つきじ 酒井商店]
[鳥藤(とりとう)]

TOSHI

toshi ライター
取材なら、どこに行っても、誰に会っても感動できるのが特技のライター、作家。「人は思い通りにならないけれど、自分が思いつきもしない、素敵な答えを言ってくれる」と、最近思います。クルーズ旅行を日本に広める活動の一端を担いたい。

著書「美しい人々 人間の美しさを追う」など。作家名は竹井夙(たけいとし)。


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