旅の目的は「たったひとつ」で良い
旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。
私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。
珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。
シンプルに美味しいごはんが食べたい
日本のごはん。凝り過ぎない、肩肘張らない、難しくない、美味しいもの。晩秋はお腹が空きます。何か美味しいものが食べたいですね。
日本のごはんがいいな。
凝り過ぎない、
肩肘張らない、
難しくない、
ホッとするもの。
初冬にもなると、お餅に魅力を感じますね。自然栽培もち米100%から作られた「蒜山○餠 白餅」の特徴は、光るような白さとコシと柔らかさのバランス。絹のような舌触りは、口福感でいっぱいに。
岡山の綺麗な水に惹かれた
千葉県で農業を営んでいた高谷氏夫妻が移住を決意したのは、東日本大震災が起こった2011年の夏。「わりと海に近い場所に住んでいて、家から100mのところまで津波が押し寄せました。その後、農作物からは放射性物質が検出され、当時はこれからどうなるかわからないという不安ばかり。もしかしたら食べられるものが本当になくなってしまうかもしれない。だったら私たちがここから離れて、安心して食べられるものを作った方がいいんじゃないかというものでした」。
移住地探しの旅で、「とにかく水が美味しくて、集落の美しい風景が琴線に触れた」ことが決定的な要素となり、たどりついたのが岡山県の蒜山(ひるぜん)でした。現在は「蒜山耕藝(ひるぜんこうげい)」という屋号のもとで、米や大麦、大豆などの穀物や、ジャガイモやニンジンなどの野菜を育て、穀物の加工品も手がけています。
自然の恵みがもたらす透き通った味
穀物や野菜は、農薬も肥料も使わない自然栽培。「米も野菜もすごく透き通った味。綺麗な水や空気がこの美味しさをもたらしているのだと思います」と、高谷絵里香氏は語ります。
農家レストラン くど
蒜山耕藝の田畑の作物を味わえる食卓「くど」を、週に2日間(日曜日・月曜日)だけオープン。ランチタイムは、自然栽培の作物で作る定食やカレー。カフェタイムは、自然栽培の作物で作る菓子や、美味しいお飲物など。アーティストによる作品の展示やライブなど、イベントが行われることもあります。
収穫した野菜を使ったランチ
季節によって収穫できる作物や保存している作物が変化するため、いつもメニューは一種類のみ。数に限りがあるので、事前に電話で取り置きしておくと食べはぐれることがありませんよ。
人間らしい生活ってなんだろう
移住した蒜山での、農業生活はどうなのでしょうか。
「朝がきたら起きて、日中は外でいっぱい働いて美味しくご飯を食べる。そして、夜は温泉に入って早く寝る。至ってシンプルな生活なのですが、すごく人間らしい生活をしているなって感じます。」
「今の暮らしに疑問を持っている人たちが多いのかなって思います。例えば通勤のために満員電車に乗ることは、私にとっては不自然なことだし、関東で暮らしていた頃に感じていたことが、蒜山で暮らしていくうちにやっぱり間違っていなかったんだって思うようになりました。こうして土地の恵みをもらって、食べて暮らしていくことが幸せにつながって、これだけのことで心が満たされるものなんだって実感しています」
今回のたったひとつは、安心して食べられるものを自分たちで作りたい思いから生まれた「蒜山耕藝」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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