地獄蒸しプリン
元祖で知られる岡本屋さんは、30年以上前から「地獄蒸しプリン」をつくっています。
カスタードとコーヒーの「地獄蒸しプリン 各300円・税抜」。
いっぱい気泡が見えますが、ざらざら感はまったくなく、食感はなめらか、むっちり。カラメルが苦みしっかりなのもうれしいです。コーヒーはかろやかな風味。
地獄蒸しには塩味や硫黄の香りがつくと言われていますが、こちらのプリンには独特な風味やクセは感じられず、スプーンが止まりません!
硫黄に天然の防腐効果があるらしく、無添加です。
所在地:大分県別府市明礬3組
TEL:0977-66-6115(売店直通)
営業時間:8:30~18:30
HP:http://www.jigoku-prin.com/shop/
なめらか系ではなく、昔懐かしのかためプリンがお好みの場合は観光名所「海地獄」のプリンもおすすめ。
温泉蒸したまご
温泉蒸気の結晶である入浴剤「薬用 湯の花」がつくられている「明礬 湯の里」では、特別な温泉たまごが食べられます。
こちらの「温泉蒸したまご 50円・税込」は、外側はよくある茹でたまごのようで、いたって普通です。
しかし、殻を剥いてみると、こんな色合い!
じっくり時間をかけて温泉蒸しすることで、白身が茶色に変化するんですって。まるで貝類とカラメルを合わせたような独特のコクと旨味があります。塩をつけなくても味わい深いのです。
適度な炭酸と「女性がげっぷしない量(!)」を追求したという「湯けむりサイダー 150円・税込」をお供にどうぞ。
地獄蒸し
一般的に「地獄蒸し」の言葉でイメージするのは、セイロに入った蒸し料理のこと。宿泊先のお宿でいただきました。
調理時間はたった10分!このすごい蒸気の地獄釜に入れられるセイロたち。
できあがった地獄蒸しは、色鮮やかです。
これは3人分です。1人あたり直径30cmのセイロ1台分を担当することになるのですが、なかなかすごい量。
ごまだれ、特製からみそだれをつけていただきます。むー。。。これは。。。単なる蒸し料理にあらず。なんなのでしょう。たとえば手羽先はとても柔らかく、肉巻きナスはトロリとした食感。イモは甘く。
硫黄の香りは特に感じませんでしたが、しかしうまみが確かに濃いのです。硫黄、そして短時間で蒸し上げることが影響しているのでしょうか。
大分県産の食材がいっぱい入って。シュウマイやちまきなど、バリエーションも豊かで。飽きないのですね。宿泊料に「3500円~・税別」プラスする形でした。
たくさん食べても、余計な油脂が落ちてヘルシー。野菜たっぷりの罪のない満腹感を味わえるのは、旅館ではレアかもしれません。
地獄蒸しにはアンチエイジング効果があるという研究もあります。体の外からだけでなく内側からもきれいになるべく、ちょっと長めに逗留したいですね。
[All photos by Shio Narumi]