
【1】保育所は0歳から3歳まで、その後は幼稚園に

日本では0歳から入れる保育園は、小学校入学まで続きまよね。フランスでは保育園は0歳から3歳までの子どもを預かってくれる機関であって、幼稚園が始まるときは卒園となります。その後、子どもたちは幼稚園は3歳から6歳までの子どもが通います。基本的に9月に入園になりますが、子どもが3歳の誕生日を迎えた時点で、幼稚園に空きがあれば、入園することもできるんです。ただ、都市部では空きがないことがほとんどですが・・・。
【2】フランスの幼稚園は義務教育

2019年度よりフランスの幼稚園は義務教育となりました。理由は、幼稚園であっても平等に教育を受けることが大切だと考えられているから。ほとんどのフランスの子どもたちは幼稚園に行きますが、通園をしなかった子どもたちは小学校の勉強についていけないなど問題があったと聞きます。フランスの幼稚園は国家で教育プログラムが決められており、卒園するまでにアルファベットの読み書きや数字を理解するための取り組みが行われ、小学校一年生にスムーズに移行できるようなシステムとなっています。
【3】入園式、卒園式がない

フランスには入園式や卒園式がありません。区切りとなるイベントがないというのは、日本人からするとちょっと寂しい気もしますが、フランスではそれが当たり前。逆に入園式、卒園式のことを話すと驚かれるほどです。
【4】幼稚園の入園条件はオムツが取れていること

フランスの幼稚園に面接などはありませんが、入園の条件が一つあります。オムツが取れていること。入園前にオムツが取れていない子どもの親はトイレトレーニングに焦ります。ただ、ほとんどの子どもはオムツが取れるようになるっていることがほとんどだそうです。
【5】先生もストライキをする

フランスの保育所や幼稚園で一番驚いたことは、先生もストライキをするということ。日本では先生がストライキをするなんていうことは考えられなかったので、最初は戸惑いを感じたほどです。何日か前に先生からストライキをするという通達が行われます。フランスでは先生がストライキを行うことを不満に思う人はおらず、それもまた権利の一つとして考えられています。保育園のときはありませんでしたが、幼稚園は先生がストライキをしても、学童で預かってもらうことができるようになっています。
【6】幼稚園では昼食は家に帰ってもいい

日本では先生と一緒にお昼ご飯を教室で食べることが一般的ですよね。フランスでは、昼食は基本的に学童と同じスタッフが幼稚園に来て、食堂で食べます。昼食タイムは先生による幼稚園の活動が行われるわけではないので、その間親が食堂で食べさせたくなければ、子どもたちは家に帰ることができます。大体昼食は2時間ぐらいと比較的ゆっくりしているのもフランスならではの特徴。一方で、フランスの幼稚園は4時以降に下校と、日本と比べてかなり遅い時間に終わります。
【7】幼稚園からはバカンスが多い

フランスの幼稚園はバカンスが多いのも特徴の一つ。5週間行けば2週間のバカンスがあり、夏には約2ヶ月の長期休暇もあります。フランスは共働きの親が多く、さすがにこんなに多くの有給休暇を取ることができません。休暇中どのようにしているのかというと、父母交互で有給を取ったり、休み期間は祖父母宅に預けられることが多いです。また、休暇中はサントル・ロワジールと呼ばれる学童があるので、そこに預けられることもあります。
【8】運動会や参観ががない

フランスには運動会や参観がありません。音楽会や発表会などはありますが、日本の幼稚園と比べ、父母参加のイベントごとがあまりありません。親が一番関わるイベントといえば、子どもの誕生日ぐらいかもしれません。フランスの幼稚園では子どもの誕生日会にケーキを持っていくことが多く、親が手作りをしています。
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Nanako Kitagawa ライター
2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。
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