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日本語能力はどの程度アップする?来日前後で違いが顕著に
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生活するにあたって必要になるのが、その土地の言葉。日本語は世界中で日本国内でしか使われていない言語なので、他国で日本語をマスターするのはある程度限界があるかと思いますが、実際はどの程度まで習得しているのでしょう。来日前後では、レベルが顕著に違うようです。
同アンケートによると、日本での就職希望者の多くが受験するといわれる日本語能力試験(JLPT)について、来日前では35.5%が持っていないと回答したそう。一方で来日後の日本語能力は、ニュースが理解できるレベルと言われるN1やN2まで達している割合が、合計で60%以上となっています。日本滞在中に日本語の能力が向上しているようですね。
どうして日本で働きたいの?
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そもそも母国とは違う言葉を話し、習慣も異なる日本で、なぜ働きたいと思ったのでしょうか?一番多かった回答は、「日本の文化が好きだから」(23.9%)という結果に。質問が「働きたい理由」にもかかわらず、「日本の技術や会社に興味がある」「キャリアにとってプラスになる」といった回答よりも、文化への興味を挙げた回答者が多かったようです。
同社によると、特定の企業や職種に対する興味、自身のキャリアに関わらず、とにかく日本に来て生活してみたいという、日本そのものに対する関心が高く、来日してから生活するために日本での就業を希望するという人は非常に多いようですよ。
職場で大変だったこと
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言葉や習慣が違う外国で、その国の人たちと仕事をすると、自国とは違う問題に直面することも。たとえ母国であっても、転職すると職場のルールやマナーの違いに戸惑うことがあると思いますが、習慣の違う他国で仕事する場合は、なおさらではないでしょうか。アンケート結果では、同期や上司とのコミュニケーションのほか、仕事の実行に関して「大変だった」と感じている人が多いようです。
日本人同士だと特に多くを語らずとも、「察する」ことや「場の空気を読む」といったコミュニケーションが通用してしまうこともありますが、外国人にとっては言わなければ理解できないこともあるはずですよね。空気を読もうとしても、違う読み方をしてしまう可能性もあるかもしれません。仕事をする上で必要なコミュニケーションには、日常生活とは違うスキルが必要なので、日本人特有の対人関係や接し方を難しく感じる人も多いのではないでしょうか。
生活面での苦労は、人間関係?
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一方で生活面で大変だったことに関しては、ほぼ全ての項目について、半数が「便利」と回答しました。そんな中、「友だち作り」と「引っ越し」については、半数以上が「大変」もしくは「やや大変」と回答。
同社の分析では、海外ではひとり暮らしをする習慣がない地域も多く、休日を一人で過ごすことに慣れていない人が少なくないのだとか。自分で選んで住んではいるものの、異国で生活する中で、疎外感や孤独感というのはどうしても感じる瞬間があるはず。友だちとの距離の取り方などに迷うこともあるのでは?と想像します。
ズバリ満足度は何点?
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日本の生活や仕事についての満足度を10点満点で採点した結果は、一番多かったのが「8点」で33%。全体では、過半数が8点以上の採点をしている結果となりました。一方で5点以下は合計で10.5%。回答者の多くが、おおむね満足しているようです。
日本人同士なら当たり前のことや、不自由には感じないようなことが、外国人にとっては思いがけないところで戸惑う原因になることもあるのかもしませんね。日本の風習にうまく馴染みながら、楽しく生活していただきたいものです。
アンケート実施期間:2019年10月
アンケート対象:「Study Go Work JAPAN」を通じてオファーを得た人とその友人で、現在日本で働いている外国人材
回答者数:200人
(主にアジア各国のトップ大学卒業生。勤め先はメーカー、IT、コンサルティング、外資系企業など)
実施:ASIAtoJAPAN
※ 日本での就職を希望するアジアの理系外国人学生を対象に、各大学内で無料で日本語を教え、日本に無料で招待し、日本で面接を行うプログラムを提供
公式サイト:https://asiatojapan.com/single-post/2020/03/11/question
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