知ればオーストラリア雑学王【2】 〜世界最古!アボリジナル文化を体験しよう〜

Posted by: 金子 愛

掲載日: Jun 23rd, 2020

突然ですが、地球上で最も古い文化を持つ民族は何かご存じでしょうか?正解は「オーストラリア先住民・アボリジナル」です。ピラミッドやストーンヘンジよりもはるか彼方から存在し、さらに驚くべきは今もなお現存し続けているということ。そんな奥深き彼らの文化に触れるとともに、おすすめ体験スポットをご紹介します。

アボリジナル

オーストラリア先住民とは

アボリジナル

世界で最も古い生活文化を形成したアボリジナルの人々。少なくとも6万年以上前に、オーストラリア大陸に到着したと言われています。自然を敬い、自然と調和して生きる狩猟民族で、部族の数は500以上にものぼります。「ドリームタイム」という天地創造の神話を持ち、精霊が自然界のすべてを創造したと信じる彼ら。ちなみに「アボリジニ」という呼名でご存じの方も多いかもしれませんが、こちらは差別的な響きが強いため、現在はあまり使われることはありません。

アボリジナル文化

文字を持たない彼らは、絵画・音楽・ダンスなど、芸術を通してその文化を後世に継承してきました。アボリジナル文化を体験するなら、ケアンズにある「ジャプカイ・アボリジナル・カルチャーパーク」がおすすめ。ディナーショーやワークショップなど、参加しながら楽しく学べるテーマパークです。

絵画

アボリジナル絵画

アボリジナルアートを代表するスタイルは大きく分けて2種類。「ドットペインティング」と呼ばれる点描画と、幾何学的なデザインの「クロスハッチング」。それぞれの模様には意味があり、自然をモチーフにした作品が多いです。

音楽

アボリジナル音楽

彼らの音楽でよく用いられる楽器が「ディジュリドゥー」。笛の一種で、1〜1.5m程のユーカリの木で作られています。「ブォーン」という迫力ある低音が、アボリジナル・ミュージック独特の世界観を生み出します。

ダンス

アボリジナルダンス

体中にボディーペインティングを施した男性たちが、狩りの様子を表現したり、動物の動きを真似するなど・・・ダンスから彼らの生活を知ることができ、とても興味深いですね。

「ウルル / エアーズロック」

ウルル/エアーズロック

アボリジナル・スピリッツを感じるなら、ぜひ訪れていただきたいのがこちら。古来よりこの地に住む彼らから「ウルル」と呼ばれ、聖地として崇められてきた場所です。映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の舞台にもなり、ご存じの方も多いのではないでしょうか?世界で二番目に大きいこの一枚岩は世界遺産にも登録されており、見る者全てを圧倒します。

ちなみにイギリス人探検家によってつけられた「エアーズロック」も正式名称ですが、近年はアボリジナルへの敬意を込めて、「ウルル」と呼ばれることが多いようです。

知られざるオージートリビアをお届けするこのシリーズ、第二弾は神秘的なアボリジナル文化をご紹介しました。オーストラリアにお越しの際はぜひ、体験してみてください。

【情報提供:オーストラリア政府観光局

【参照】
8 interesting facts about Aboriginal and Torres Strait Islanders
https://www.worldvision.com.au/global-issues/work-we-do/supporting-indigenous-australia/8-interesting-facts-about-indigenous-australia

Why saying ‘Aborigine’ isn’t OK
https://www.amnesty.org/en/latest/campaigns/2015/08/why-saying-aborigine-isnt-ok-8-facts-about-indigenous-people-in-australia/

[All photos by Shutterstock.com]
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PROFILE

金子 愛

Ai Kaneko 暮らし旅ライター

【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。

【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。

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