山中温泉のコンシェルジュ的存在
JR金沢駅から特急で約25分の加賀温泉駅。駅からバスで約30分ほどで山中温泉に到着。加賀温泉郷の山側の一角を占める、豊かな自然あふれる渓谷の温泉地です。
その中心部にある総湯「菊の湯」から徒歩1分のカフェ「LOBBY(ロビー)」は、2020年9月2日に誕生しました。地元の名士のお屋敷だったという、蔵や家紋が残された風情ある建物をパステル調で彩り、モダンにリノベーションした空間です。
カフェで寛ぎ、着替えて、温泉街へ繰り出す。食事も宿も山中温泉の街中で楽しみ、最後に目的の宿へ到着。そのお手伝いをしてくれるのが、こちらのカフェなのです。
LOBBYの機能
・交流カフェ
・まちやど
-Geico House-(芸妓さんが住んでいた一棟貸しの宿)
・観光案内
・宿泊施設へのご案内
・クローク機能(荷物のお預かり)
・お風呂道具の貸し出し(600円~・税込)
・浴衣等レンタル
・アクティビティー紹介 他
お店に入って左奥にカウンターがあります。古い金庫や引き出しが配されたシックな空間。こちらが案内所です。
筆者が訪れた2020年10月上旬はオープンして間もなく、準備中のメニューやサービスが多かったのですが、今では全てが機能しているようです。こちらで夕飯におすすめのレストランを教えていただき、そのお店がかなり良かったので、やはり地元の人に聞くのが一番だと思いました。山中温泉のことならおまかせの頼もしい存在です。
蔵や梁を生かした風情ある空間
蔵らしい重厚な扉には、家紋が残されています。かつてはこちらに財産やお宝が保管されていたのでしょう。
1階で注文し、2階がカフェスペースです。階段を上がると・・・
右手にテーブル席。窓が大きく取られ、陽光が射し込み気持ちのいい空間です。
階段を上がりそのまままっすぐ行くと蔵の2階です。立派な梁がめぐらされた隠れ家風。木目にカラフルなソファが映えます。
右奥には隔離されたソファ席があります。ゆっくり落ち着ける特等席です。
地元食材によるご当地メニューを堪能!
こちらでは地元のヘルシーな食材にこだわったタパスやスイーツ、ドリンクを味わえます。筆者は初日にカフェ、翌日はランチに訪れました。宿でたっぷりと朝食をいただいた後など、軽めのランチにおすすめです。
加賀のかぼちゃや北陸産の卵、“平松牧場”の新鮮なミルクを使用した「プリンカンパニョーロ」480円(税別)とオリジナルブレンドの「コーヒー」430円(税別)をいただきました。かぼちゃの自然な甘みに、酸味のあるレーズンが全体を引き締めます。苦味のきいたコーヒーと好相性。
「平松牧場ジェラート(ミルク)」480円(税別)もいただきます。さっぱり風味で、新鮮なミルクの風味が漂う素朴な味わいです。抹茶とチョコ風味もあります。
温泉街では、49種類のアイスを味わえる「山中温泉アイスストリート」というイベントが常時開催されています。こちらも対象商品なようです(テイクアウト可能)。湯上がりに味わうアイスは、とびきりおいしいでしょうね!
翌日には軽めのランチに「加賀名物 元祖焼きいなり(加賀棒茶付き)鳥ごぼう」480円(税別)をいただきました。金時芋の赤飯もあり、2個セットでも注文可能です。
香ばしく焼き上げた三角形のいなりずし。温めた厚めのお揚げの中に、鳥ごぼうのご飯入りです。老舗「加賀守岡屋」の名物料理だそう。甘辛く煮たお揚げではないのが新鮮です。紙にくるんでハンバーガー感覚で楽しめます。
富山の放牧豚ブランド“悠牧豚”のフランクフルトや生ハムを使った軽食やタパス、パンには片山津温泉「ヒラクベーカリー」のパンを使用。スイーツや「金沢百万石」のクラフトビールなどのアルコールに至るまで、できる限り地元の食材を生かしています。
お風呂セットのレンタルも
(C)山中温泉観光協会
日帰り温泉の総湯「菊乃湯」や足湯の前後に立ち寄るのもおすすめです。
「LOBBY」ではお風呂セットのレンタルをしているので、準備をしていなくてもそのまま温泉を楽しめます。シャンプやコンディショナー、ボディーソープをはじめ、タオル、手提げ袋、手荷物預かりまでしてくれるサービスです(600円~・税込)。思い立ったらそのまま日帰り温泉の「菊乃湯」に直行できますよ。
(C)山中温泉観光協会
カフェの行きや帰りに雪景色を眺めながら、すぐ近くの山の中の遊歩道「鶴仙渓」を散策するのもいいですね。
温泉を満喫する合間に、ランチやカフェ、バー使いと気軽に立ち寄れる居心地のいいカフェです。
(C)山中温泉観光協会
[All photos by Yo Rosinberg]
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ロザンベール葉
主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。
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