
四ツ谷駅から5分!2020年10月オープンの新しい台湾カフェ

四ツ谷駅はJR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線と、東京のあちこちからアクセスがいい駅です。でも、通り過ぎても降りたことはないという人も多いかもしれません。駅の東口を出ればすぐ側に上智大学、ホテルニューオータニも近く、麹町方面にはオフィスビルが並びます。西側には比較的小さなビルが並んで、一歩角を曲がれば住宅街です。

そんな住宅街の路地に入った一角にあるのが「四ツ谷一餅堂(よつやいっぴんどう)」です。無垢の木が印象的な店先の看板には「台湾式茶房」と書かれています。太陽いっぱいのテラスもあって開放的な店構えです。ちなみにお向かいは、天然物のたいやきで不動の人気を誇る、昭和28年創業の「名代 たいやき わかば」です。
台湾で食べたあの味が蘇る胡椒餅をいただきます!

胡椒餅(450円・税抜)をさっそく注文してみます。ちょうど焼きあがるころだったので少しだけ待っていると、紙に包まれて運ばれてきました。「窯焼胡椒餅」と書かれています。
胡椒餅は、カットした豚肉に胡椒をたっぷり使って味付けして、大量の葱と一緒に小麦粉の生地に包んで、大きな窯の内側に張り付けて焼き上げて作ります。

紙をめくってみれば、白胡麻が香ばしく、かなり熱々な様子です。大きさは直径10㎝ほど。触ってみれば、表面はパリッと仕上がっていて、やっぱり熱いのでした。

食べるなら、とりあえず端っこをそっとかじってみるのもいいと思いますが、中身を見たい、全貌を知りたいということで手で割ってみました。すると、外側のパリッとした食感とは異なって、内側からほわっと湯気があがります。ゴロゴロとした豚肉がたっぷり入って、わけぎはしんなりとしています。
ほおばってみると、なるほど胡椒がたっぷりで刺激的。中華料理の混合スパイス「五香粉」の香りが台湾で食べた味を思い出させてくれます。わけぎはしっかり火が入って甘く、1個の胡椒餅に1カップほど使うとのことですが、しんなりと肉に絡まって食べやすく仕上がっています。ハフハフと言いながら食べれば、しっかりとした具の味が生地に絡んでおいしい。サイズはちょっと大き目かなと思いましたが、食べ終えてみたらちょうどいい満足感でした。
おいしさの秘密も教えてもらいました

お店の浅古さんにお話を伺いました。お店の奥でいつも胡椒餅を焼いている社長さんです。
「台湾で出会った衝撃的に感動した胡椒餅を、日本でもみんなに食べてほしくてお店を始めました。もう台湾には50回以上通って、胡椒餅があれば、どこでも食べたんです。そして巡り合ったのが嘉儀にある『艋舺正元祖胡椒餅』というお店のもの。それがうちの胡椒餅のモデルになりました」
胡椒餅を食べるために台湾を歩き回ったと言ってもいいくらいの胡椒餅好き。なるほど浅古さんが作る胡椒餅が本格的なわけです。

そのおいしさの秘密のひとつが特注の焼き窯です。ナンを焼くタンドーリ窯を作る日本のメーカーの特注品で、350度に熱せられた内側に、具を包んだ胡椒餅をぺたぺたと貼っていきます。蓋をして280度から300度で30分ほどかけて焼き上げます。
実は浅古さんは、百貨店の食品売り場やスーパーマーケットに試食のスタッフを派遣する会社の社長さんなんです。しかし、コロナ禍でその仕事がなくなってしまったのをきっかけに、大好きな胡椒餅のお店をオープンして、スタッフたちと一緒にこの台湾茶房を盛り上げています。店内はひっきりなしにお客さんがやってきて、スタッフの皆さんの接客も優しくて楽しい雰囲気です。ちなみに、スタッフは誰でも胡椒餅を包めるそうですが、この窯で焼き上げるのは浅古さんだけということで、焼き具合にもこだわっているんですね。
ランチなら鹹豆漿(シェントウジャン)も一緒に

そして、ランチなら豆乳に黒酢をいれてふんわりとさせたシェントウジャン(500円・税抜)も一緒にいただくと完璧かもしれません。豆から2度絞って煮出した豆乳はしっかり濃厚。中国の黒酢が混ざれば固まっておぼろ豆腐のようになります。具はネギ、干し海老、ラー油にザーサイとお醤油で、ほっこりした仕上がりです。

パンのように浮かんでいるのは「油条」という中華料理の揚げパンですが、こちらももちろん自家製です。シェントウジャンがしっかりと浸みて、これまたおいしいんです。揚げパンとは言っても、さっくりと揚げてあるのでしつこさはありません。
台湾スイーツ、お茶、書籍まで台湾ごころがいろいろ

さてカウンターには、さまざまな台湾菓子があって、こちらでいただくことも持ち帰ることも可能です。色とりどりの「酥菓子」は、むらさきいもパイ、かぼちゃパイ、まっちゃパイ、いちごミルクパイです(1個300円・税抜)。ほかにクッキーやヌガー、それにもちろん、台湾茶もいろいろ。

それに、台湾(特に食べ物)にまつわる書籍もそろっていて、これで旅心がくすぐられますね。お店で使われている台湾茶のガラス製の茶器も販売されていました。
東京台湾飯に出かけよう

台湾旅に出られないのなら、東京の台湾飯で旅心を満たすのもいいですよね。そして、東京で食べたものがあまりにおいしいと、やっぱり早く台湾に行きたいと思ってしまうかもしれません。東京にもあるおいしいお店がうれしいんです。これからいろいろご紹介していきます。
[All photos by Atsushi Ishiguro]
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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