イースターって何?
イースターは、キリスト教の復活祭のこと。十字架にかけられたキリストが3日目に復活したことをお祝いする、実はクリスマスよりも大切なキリスト教のお祝いの日です。
イースターは、毎年、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日と決まっており、今年のイースターは4月4日(日曜日)です。
イースターのシンボル、うさぎと卵!
イギリスを含めた西ヨーロッパで、イースターのシンボルといえばうさぎと卵!
春先にたくさん子どもを産む野うさぎや、生命の誕生を意味する卵が「復活、再生」の象徴とされています。「うさぎが卵を(産んで)運んでくる」という若干、日本人には不自然に見えるものの、店先のディスプレはパステルカラーの卵とうさぎで埋め尽くされます。
イースターにちなんだ食べ物、イギリス編
イースターの季節に食べられているおいしい食べ物はこちら!
クレープ
イギリスでは、イースターの6週間前の火曜日、告解の火曜日(Shrove Tuesday)を「パンケーキデイ」といい、クレープを食べる習慣があります(イギリスでは、クレープのことをパンケーキと呼びます)。本来は、その次の日の水曜日からの40日間禁欲生活に入ることから、その前日に好きなだけバターや卵を使っておいしいものを食べておこうという日でした。
イギリスでもっとも一般的なクレープの食べ方は
1. レモンを絞って少しだけ砂糖を振りかける
2. ココア入りヘーゼルナッツペーストのヌテラを塗る
というシンプルなもの。
ホットクロスバンズ
レーズンなどのドライフルーツ入りで、十字架をイメージしたアイシングがあるのが特徴の甘めのパン。実際は、一年中食べられており、日本で食べるレーズンパンやぶどうパンと呼ばれるものに近い味がします。
巨大卵型のチョコレート
イースターシーズンに子どもたちが一番楽しみにしていること!それは、季節限定で発売しているイースターエッグチョコレートをおじいさん&おばあさん、両親などからプレゼントしてもらうことです。大きさは、実際の卵ほどの小さなものからサッカーボールほどの大きさのものまでさまざまです。
日本に比べて、チョコレートが大好きな人が多いヨーロッパでは、食べ過ぎが心配ですが、イースターの日ばかりは無礼講。好きなだけチョコレートを食べられる日となっている家庭も多くあります。
ちなみにチョコレートの卵の中身は空洞で、外側の殻の部分だけがチョコレートでできています。
ラムロースト
イースターに家族で食べる定番料理といえば、ラム(子羊)ローストです。もともとは宗教的な意味で羊が縁起が良いとのことでしたが、春は子羊が多く生まれるため、ラムのシーズンのはじまりでもあります。
筆者の個人的な感想ですが、日本で食べるラムに比べてイギリスで食べるものは、言われなければビーフとの違いがわかりにくい人もいるかも?というくらい柔らかくて臭みがあまりないのが特徴です。
イースターを「食」とともにお祝いしよう
おいしい食べ物とともに季節ごとのイベントを家族でお祝いするのは、世界中どこでも同じ幸せな光景です。日本でもイースターエッグなど、イースターにちなんだ食べ物を見かけることもあるかもしれませんね。ハッピー・イースター!
[All Photos by Shutterstock.com]