【鎌倉あじさいルポ2021】明月院ブルーがそろそろ見頃。今年は週末開門するの?

Posted by: TABIZINE編集部

掲載日: May 31st, 2021

いよいよ6月、梅雨の季節を迎えます。この時期になると、鎌倉のあじさいの見頃が気になる人も多いのでは?今回は、鎌倉のあじさい名所の中でも1、2を争う人気スポットである「明月院」を現地ルポ。2021年5月30日時点の明月院ブルーの様子をお伝えします。

鎌倉のあじさい名所として大人気の「明月院」

北鎌倉の明月院は、禅宗のひとつ、臨済宗のお寺です。「花の寺」として有名で、6月のあじさいは特に人気が高く、毎年多くの人が訪れ、その美しさに見惚れます。例年の見頃は6月の中旬前後ですが、今年は5月末に多くのあじさいが青く染まっていました。今回は、2021年5月30日の明月院の様子を現地からルポいたします。

“明月院ブルー”の名で親しまれる姫あじさい


正門から入ってすぐのところにある姫あじさい

明月院のあじさいの多くは青い姫あじさいです。その青は日に日に深さを増していきます。この日は晴天でしたが、雨に濡れるあじさいの青もまた、格別な趣がありますよね。憂鬱になりがちな雨の季節に、雨だからこそ美しさを増す花がある、そんなところに「世の中ってうまくできているなあ」と感じ入ってしまいます。


正門から奥の山門を望む

正門から拝観口を抜けると、奥にまっすぐ伸びる石段が山門まで続いているのが見えます。ここが、明月院一の撮影人気スポット。

訪れたのが週末だったこともありますが、10時頃にはすでにそこそこの人出。人のいないショットを撮るのは、ずっと待っていても難しい状況でした。人が減るタイミングを待つ人たちも複数いるので、ゆったりとした気分で楽しむ感じではなかったです。

10時30分頃になると、さらに人出が増え、山門と石段のベストショットは、ほぼ無理な状況。

そんな中、少しでもいい感じのショットを狙いたい、という人は、こんな感じで手前のあじさいにフォーカスして背景をぼかすようにするといいと思います。最近はスマホのカメラでもiPhoneのポートフォリオモードなど一眼レフっぽく撮影できる機能がついているものもあるので、上手に利用したいですね。

迷路のように入り組んだ路が楽しい

こちらは、拝観口から左手にあるお茶処「月笑軒(げっしょうけん)」。

門の柱に生けられた花々が素敵で思わずため息。こんな心遣いに癒やされます。

手書きのメニューの美しさに、またうっとり。ちなみに、撮影目的の入店はお断りとのことなので、お店の中ではその空間とお茶やお菓子を楽しみたいですね。抹茶と和菓子、ゆったりといただけば、心にも青く清涼な風が吹き抜けていきそうです。

月笑軒の前には、北条時宗の父・鎌倉幕府5代執権の北条時頼公墓所もあります。心静かにお参りしましょう。

小川を渡る桂橋の上からもあじさいの茂みが望めます。まだ青が浅く白っぽいあじさいも。

青と白のコントラストが美しい。これもまたいいものですね。

ときおり見かける、赤紫と白のこんなあじさいもハッとするほどの美しさがありました。


東屋と姫あじさい


風の小径

こんなふうに、明月院ブルーは山門前の石段だけではなく、境内のあちこちで楽しむことができます。迷路のように入り組んだ道のあちこちで、あじさいを愛でることができるのもまた、明月院のよさなんです。

あじさい以外にも見どころたっぷりの明月院


枯山水庭園


本堂の丸窓

枯山水の庭、本堂の丸窓、鎌倉時代特有のやぐら(洞窟墳墓)、鎌倉十井のひとつ「瓶の井(つるべの井)」、本堂後庭園・・・明月院は、あじさい以外にも多くの見どころがあります。

本堂の丸窓から見えるのは、ハナショウブが見頃を迎える本堂後庭園です。本堂にあがることはできませんが、こうして外から眺めることはできました。

あまりの美しさに、ついついあじさいの写真を撮ることに熱中してしまうのですが、撮る手を止めて、心に響く明月院の“青”や寺社の景観と静かに向き合う時間もとりたいものです。

今年は週末開門するの?

多くの人が気になる週末の開門ですが、今年も昨年同様、6月は週末閉門となります。残念ではありますが、また心おきなくいつでもこのブルーを堪能できる日が来ますように。

明月院(めいげついん)
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内189
電話番号:0467-24-3437
拝観時間/入館時間:〔6月〕8:30~17:00、その他 9:00~16:00
月笑軒営業時間/9:30〜15:45
拝観料/入館料:500円(高校生以上)、小・中学生300円
[6月、11月本堂後庭園公開:拝観料と別途500円]
障害者無料(要障害者手帳)付添1名無料
https://www.trip-kamakura.com/place/230.html

 

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