ソニー生命保険株式会社が2021年10月27日～11月5日の10日間、全国の20歳～59歳の男女4,700名（各都道府県100名）に対し、今年で7回目となる「47都道府県別　生活意識調査」をインターネットリサーチしました。

全国から最もライバル視されている県は

　東京都

「47都道府県別　生活意識調査2021」では、自県のライバルだと思う都道府県を、全回答者（4,700名）に聞いています。

47都道府県にライバル意識を持たれている県は、下記のようになりました。接戦で僅差ですが「東京都」が第1位、次いで、2位が「福岡県」、3位が「大阪府」となっています。

第1位の「東京都」は江戸時代から日本の首都として発展し続け、企業や商業施設が集中し交通網が発達しています。国内で最も人口が多く、政治、経済、文化などにおいて日本の中心で、世界有数の大都市。第2位の「福岡県」は九州の約4割を占める県内総生産で、九州の大都市。第3位の「大阪府」は西日本の中心的都市で、「天下の台所」と呼ばれ日本全国から米や特産物が集まる取引の中心地です。他県が目指す目標であると言えるでしょう。

ソニー生命調べ

では、東京都をライバル視している都道府県はどこでしょうか。

ソニー生命調べ

同率第1位の「神奈川県」は東京の隣県であり、全国の人口が東京に次いで第2位で身近なライバル、同じく同率第1位の「大阪府」は西の都として負けられない意地がありそうです。古都1200年の歴史がある京都のライバル視率は意外に低く、独自の文化に強い誇りがあるので、それほど東京都を気にしていないのかもしれません。

東京都をライバル視している理由は、「首都であり、充実しているものが非常に多いから」（神奈川県・50代男性）や「大都市だから」（大阪府・30代女性）など、「大都市である」ことを主な理由とする回答がありました。

近いからこそ気になる！隣県のライバル同士とは

では、身近なライバルはどうでしょう。近いからこそ、互いの長所も欠点も目につくもの。あの県にだけは負けたくないという気持ちが湧くようです。隣県同士でライバル意識を感じている県をピックアップしてみました。

日本一の●●はどちらのもの

ソニー生命調べ

山梨県民の47.0%が「静岡県」、静岡県民の37.0%が「山梨県」をライバルと回答しました。そう、両県には我が県のものと譲りたくない日本一の名峰が聳えているのです。

富士山の頂上は都道府県に属さない神域

富士山　写真提供：静岡県観光協会

日本一の名峰富士山を共有している両県は、我が県の富士山こそ絶景であると譲れないようです。

「富士山を共有しているから」（山梨県・30代男性）や「富士山が県境にあるから」（静岡県・30代女性）など、富士山が両県にまたがっている回答が多くありました。

登山口も両県にあり、吉田ルートが山梨県、御殿場ルート、須走ルート、富士宮ルートが静岡県にあります。登り口は異なっても、行き着く先は富士山の頂上。富士山の7合目から下の部分については県境がありますが、山頂については地図上でも県境は消えています。頂上は神社の境内で、都道府県に属さない特別な神域。誰のものでもなく、神様がいらっしゃる場所なのです。富士山はどちらの県から見ても、気高く美しいものです。

富士山　写真提供：やまなし観光推進機構　

漢字表記もビミョーに似ているけど、それぞれ日本に誇る●●がある！

　
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ライバル視率の最たる県は、「鳥取県」（74.0%）と「島根県」（82.0%）でした。どちらの漢字表記の字面がよく似ており、出身県であったり親戚がいない限り、両県は混乱しやすいかもしれませんね。

鳥取県には「砂丘」があり、島根県には「出雲大社」がある

鳥取砂丘　写真提供：鳥取県

観光地としては超メジャーではないかもしれませんが、鳥取県には世界に誇る最大級の起伏の「鳥取砂丘」があり、島根県には縁結びの「出雲大社」があります。そう考えると覚えやすく、ぜひ行ってみたい観光地であることがわかりますね。

島根県　出雲大社　

隣県のライバル同士は、「埼玉県」（39.0%）と「千葉県」（46.0%）、「栃木県」（43.0%）と「茨城県」（57.0%）、「富山県」（48.0%）と「石川県」（42.0%）が挙げられました。なるほどと納得しますね。隣県ではありませんが、人気観光地の「北海道」（35.0%）と「沖縄県」（50.0%）もライバル意識を持っていることが判明しました。

ライバルとは、同等もしくはそれ以上の実力を持つ競争相手の意味。よきライバルに恵まれる県は切磋琢磨して向上し、ますます魅力的になることが期待できますね。
　

47都道府県別　生活意識調査2021　ソニー生命
東京の概要　GO TOKYO 東京の観光公式サイト　
福岡県ってどんなところ？　福岡県庁 広域地域振興課
大阪について　大阪府

『【特集】ちょっと面白い都道府県ランキング！愛すべき４７の県民性』では、この他にも気になる都道府県トリビアが満載！ぜひチェックしてみてくださいね。

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。