日本一の茶鑑定士監修「京都宇治 茶想もりた園」

2022年2月16日（水）から全国6カ所に順次オープンしている注目の本格和カフェ「京都宇治 茶想もりた園」。「本物の味を全国へ」をコンセプトに、抹茶やほうじ茶の料理や甘味、ドリンクまでと幅広いメニューがそろっています。

メニュー監修は、1850年に京都で創業した宇治茶専門店「もりた園」の店主で、日本一の茶の巨匠と呼ばれる森田治秀さん。第17回全国茶審査技術競大会に、当時19歳で史上初の初出場・初優勝を成し遂げて通算3度も全国優勝。さらに、史上最年少で農林水産大臣賞を受賞し過去3度受賞するなど、前人未到の記録を樹立している名実ともに”日本一の茶師“です。

洋菓子店「モロゾフ」のプリンやコンビニスイーツの監修もされ、筆者も以前「一〇八抹茶茶廊」にて森田さん監修の本格濃厚な抹茶スイーツに心奪われた経験があり、今回も楽しみにしていたのでした！

訪問したのは、2022年2月18日（金）にオープンした、東京湾を眺める「アーバンドック ららぽーと豊洲」の新店舗。1階にある縦長の店内は大きなガラス窓から外の光が差し、木の温もりとお茶の香りに包まれて和の趣ある雰囲気。テーブル席にカウンター席、テラス席もあり、家族でもおひとり様でもゆっくり過ごせます。

他にないお茶感を追求したメニュー

東京「ららぽーと豊洲」、東京「ららぽーと立川立飛」、北海道「三井アウトレットパーク 札幌北広島」、千葉「三井アウトレットパーク 木更津」、愛知「RAYARD Hisaya-odori Park」、大阪「なんばCITY（FC店）」の6店舗で提供するメニューは、配合する抹茶やほうじ茶の分岐点を見つけて茶の量を調節し開発。職人ならでは独自の品々ばかりです。

茶そば、どんぶり、だし茶漬け、お子様満足プレート（写真）など、家族でも利用しやすい料理に（780円〜）、

抹茶アイスとあんこの最中・抹茶のガトーショコラ・抹茶のカステラ・抹茶のロールケーキが並ぶ「抹茶プレートセット」（写真左）に、パフェは5種類、抹茶やほうじ茶を果物と組み合わせたティラミス、ソフトクリームなどと、スイーツも豊富（400円台〜）！

ドリンクは定番のお茶や珈琲のほか、ムース状のみるくとお茶を味わえる新感覚ドリンク「ふわラテ（ほうじ茶シナモンラテ・抹茶あんもっちなど7種類）」、ミルクベースのフローズンドリンク「フラペティ（ちーず抹茶ココアクッキー・ちーず抹茶いちごなど4種類）」など、アレンジ系も他にはないラインナップ（300円台〜／一部テイクアウト可能）。

緑鮮やかな茶そば御膳

「選べる茶そば御膳」（1,380円〜）は、おそばを「茶そば（温・冷）」または「牛バラ肉そば（追加300円）」から選び、「天ぷら盛り合わせ」または「ミニどんぶり（鶏そぼろ、豚角煮、桜海老の天茶など8種類）」から1種を選ぶ満腹御膳です（茶そばの単品無し）。

こちらは1番人気の組み合わせ「茶そば（冷）＋マグロとアボカド丼」（1,580円・税込）。竹の蓋をあけると鮮やかな緑の茶そば！

優しい抹茶感の「おくみどり」に、抹茶の苦味を少し効かせるため「やぶきた」をブレンドし、もちろん無着色無香料。食べやすい俵型で、まずは何も付けずにそのまま抹茶の爽やかな香りを感じましょう。抹茶のやわらかな風味に、白ごまと海苔の風味もよくのります。

その後は、蕎麦つゆにちょんと付けたり、しば漬けや葱など薬味を添えて味わいましょう。温かい茶そばだと、より抹茶や蕎麦つゆの香りを楽しめそうですね。

人気のミニ丼は「マグロとアボカド」。具材は大きめの一口サイズで、オリジナルのタレはあっさりと食べやすく、ちょうど良い量と味付け。御膳には急須のほうじ茶も付いているので、香りよく食後も過ごせます。

老若男女をお茶世界に導くパフェ

抹茶とパフェ好きさんは要チェックの「もりた園 お茶づくし」（1,300円・税込）。上から、麩菓子、抹茶ホイップクリーム、抹茶アイス、白玉、抹茶わらび餅、抹茶ケーキ、ミルクプリン、抹茶プリン、抹茶シロップ、抹茶ゼリーなど、抹茶づくしの12層！

ふわっとミルキーな抹茶ホイップと濃厚な抹茶アイスがトップを飾ります。アイスには苦味ある「おくみどり」を主に、旨味ある「さみどり」を配合しているとのこと。ホイップとアイスの色と味のコントラストに心躍ります！

その下には、シフォンケーキのようにふわふわの抹茶ケーキと、最高級の抹茶をふんだんに使ったわらび餅（写真）という和洋の抹茶スイーツ。わらび餅の抹茶は苦味・渋み・旨味が驚くほど際立っています。さらに、先程の抹茶アイスも再び登場。シャーベットのようなさっぱりタイプのアイスなので2個目でも重くなく抹茶を堪能し尽くせます！

香ばしいグラノーラとミルクプリンで一旦抹茶と離れて味覚をリセットしたら、クリーミーな抹茶プリンを経て、香りたつ抹茶シロップと抹茶ゼリーへと、途中のミルクプリンのおかげで、新鮮味をもって辿り着きます。決して苦味や渋みを押し出すのではなく、甘味と旨味も匠に調整。子どもも大人も受け入れやすい間口の広さでありながら、本格抹茶を体験できる逸品です！

ほかにも、和三盆糖をキャラメリゼした抹茶「焦がし和三盆パフェ（抹茶・ほうじ茶）」（写真右）や、みるくムースをのせた「ふわパフェ（抹茶とイチゴ・ほうじ茶と白桃）」（写真左）と、シャンパングラスのお洒落タイプのパフェもあります（780円〜）。

儚い美味の茶氷

3つ目は「茶氷」。お味は「抹茶みるく・ほうじ茶みるく・抹茶ちーず・ほうじ茶ちーず」の4種類（1,100円〜）。かき氷にみるくエスプーマやチーズエスプーマをのせた雪山のような姿が印象的！

「抹茶みるく」（1,100円・税込）の試食用ミニサイズ。特選抹茶をふりかけたわらび餅、自家製粒あん、濃厚抹茶シロップが添えてあります。

ふわしゅわっと消えるエスプーマはミルクが甘めで、削った氷の食感も残しつつ軽やか。石臼挽きの一番茶を使った独自配合の抹茶シロップが中の中まで染み込み、ほろ苦くもエスプーマの甘味と一緒に雪のように溶けていきます。

わらび餅と粒あんで和の味わいを足し、抹茶シロップもお好みで足して抹茶感もグッとアップ！　全部かけても甘ったるさや苦すぎることなく、甘×茶の調和を楽しめます。

子どもも大人もおいしいお茶時間

ちなみにお店のロゴマークは、運営会社の「フーズクリエーション」、森田さんの「もりた園」、森田さんが修行を積まれた京都のお茶屋さん「堀田勝太郎商店」を3本の大木で表現したもの。若葉には未来に向け成長する願いをのせ、太く力強い円で人同士の信頼や協力を表しているそうです。

最後に森田さんは「1番大切にしたのは子どもから大人までおいしいと思ってもらえること。ただおいしいだけではなく、語り合うからこそおいしさは伝わっていくもの」と仰っていました。言葉を交わしながら、お茶を想い人も想う和カフェでお茶の魅力を味わってみませんか？

［all photos by kurisencho］
 

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。